姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

顕在ニーズに振り回されるな!

2021年01月25日 | 保健室コーチング

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原規歌です。


今日のテーマは
「顕在ニーズに振り回されるな!」です。


以前、ニーズには、「顕在的ニーズ」と「潜在的ニーズ」があります。
という記事を書きました。

顕在ニーズ・潜在ニーズを意識していますか?

 

今回の記事では、桑原の講演の例を挙げて
もうすこし深めて、お話を進めたいと思います。

数年前、
ある中学校の生徒指導の先生から
講演依頼を頂きました。


生徒さんの現状を聞くと

・宿題が出ない。
・宿題ができていないのを嫌がって登校しなくなる。
・やるべきことをやらずに、夜遅くまでSNSをやっている。
・基本的生活習慣が乱れている。

ということでした。

ご依頼の趣旨は
「生徒に基本的生活習慣の大切さ、早寝早起きなどの必要性を話してほしい」
ということでした。


この話をいただいた時、
「ん?これって、症状(現象)であって、本質的な問題ではないのでは」
と感じました。

顕在ニーズ(依頼された先生が自覚している欲しいと思う結果やサービス)は


「基本的生活習慣の大切さを子どもたちに理解させたい。
そのための話をしてほしい」」

なのですが、今ひとつしっくりきませんでした。


そこで、

「先生、すみませんが、基本的生活習慣の話なんて
面白くもないし、生徒さん、聞きたくないと思いますよ。
問題の本質はそこではないように感じます。

目の前の面白いことに飛びついてしまって
やるべきことをやらなくする何かだと思うんです。」

とお伝えしました。


桑原は、そういう行動をする子どもたちは

未来への展望がないことで
目の前の面白いことについつい手を出して
刹那的に生きているのではないか

と仮説を立てたからです。


先生方といろいろやり取りをし
最終的には。未来を形にするための
ことばや考え方についての講演の後、

生徒と保護者、先生も巻き込んだ
「未来インタビューワーク」をやっていただくことで
合意しました。


時間の流れは
過去―現在―未来 ではなく
未来ー今という流れで考えてほしいと
考えて、提案しました。


大人は、
すでに、中学、高校、大学、就職という
体験しているので

中学生という大切な時期を
ちゃんとやっておかないと
後で後悔するぞって
考えることができます。


しかし、中学生は
まだ、未来は未知なのです。


だから、脳の科学の視点から
未来を先に体験し
それをインプット。

そして、
その未来から自分がいますべきことを

考えるという逆算思考を
伝えたいと考えました。


わずか1時間の講演でしたが
生徒さんたちには

「あの未来に行くために今、何を選択する?」
という未来志向、逆算思考をお伝えすることができました。


顕在ニーズ=早寝早起き、宿題ちゃんとやらなきゃ

潜在ニーズ=自分がハッピーになる未来にワクワクしてそこに向かいたい



当日の「未来インタビュー」は
大いに盛り上がり、
生徒さんたちの瞳が輝いていました。


そのあとは
先生方と生徒さんが
それをどのように日常で生かしてくださるか。

講演では
種をまくことしかできません。

でも、その種が
想定以上のものであれば

きっと、彼らの心に
希望が育つと信じています。


「未来インタビュー」は
保健室コーチングベーシックコースの
最後のワークとしても行っています。


ここでやったワークで
「実現しました!」という報告が次々と!


保健室コーチングの資格コースが
想定以上の変化を起こすのも

潜在的ニーズに
しっかりとメスを入れて行くから。


それでは
今日も素敵な1日を!


この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2019年5月23日2019年8月14日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。


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