姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

【講座の感想】わがままだ」と一言で片づける教師に心を閉ざす生徒・・・

2023年01月31日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「【講座の感想】わがままだ」と一言で片づける教師に心を閉ざす生徒・・・」です。

 

保健室コーチングアドバンスコース第6講の感想が続きます!

皆さんの感想が本当に深い!

 

子どもの話を表面的に聞いて、聴いたつもりになり、そこから大きなミスコミュニケーションが生まれるということは
日常の中で頻繁に起きています。

何を言ったら、子どもが言うことを聴くのかということに多くの大人は意識を向けますが
何を言うかの前に大切なのは、言葉は不正確なものであり、
その意図や本当の意味を、勝手な解釈することなく正確な情報になるまで、整理しながら聴くということです。

 

この方法を、保健室コーチングでは「脳科学傾聴」と呼んでいます
一般的なコーチングとは違って、保健室コーチングは、カウンセリング的要素も多くあります。

カウンセリングとコーチングを分けて考えるのではなく、両方を適宜切り替えながら関わりますが、
どちらにしても、大切なのは「傾聴」です。

 

ただ、話を聴けばよい、延々と相手のストーリーを聴けばよいという傾聴は、実はリスクが高いのです。

言語とは何か、どんなに上手に言語を操っても、言語とは不正確なものであるということを、言語生成の理論から深く理解できると、傾聴と称していた自分の話の聴き方が、いかに思い込みVS思い込みで受け取っていたかがわかります。

 

本当の意味での脳科学傾聴はそこから始まります。傾聴スキルばかりを得たところで不十分なのです。

6講の後、何度も何度もアーカイブを見てくださって、理解を深め、そういうことか!とストンと腑に落ちたという方も
多々いらっしゃいます。スキルじゃないんです。もっと大切な原理原則・本質を理解できているかが、傾聴だけでなく、
日常のコミュニケーションにも大いに役立つのです!

 

私の話が相手に伝わらない時は、相手の体験が違うからであり、人か分かり合えない仕組みがある事を実感する出来事がありました。

自分の考えが間違えているのかと少し、落ち込みましたが、
これが日常で起きている事なのかと、周りの会話を観察するようになりました。

 生徒が「自分と先生は違うのに…」という言葉、「わがままだ」と一言で片づける教師に心を閉ざす生徒。
 
 日常のわかったつもりの会話を見聞きし、過去の自分もこうだったと反省。
 言葉を手がかりした傾聴ができている時は、相手の心の声が言葉になるのを感じています。委員会活動でも傾聴により生徒の発言が違ってきます。
私の生徒との関わり方が以前とは変わりました。

 

 

 これまで、生徒の対応をしていて、自分に違和感を抱えていました。
「なんか、説教くさい」「誘導してる?」「生徒にいやだなあを飛ばしてる?」「気づかせようとしている?」などです。なんか力が入ってしまい、言葉が出ないこともしばしばありました。

 今回、その原因がわかりました。それは、相手のことを「わかっている」気になっていたのだということです。手の事前の情報や、私自身の経験から相手のことをわかった気になっていました。だから、相手が話した言葉を自分の経験に沿った捉え方をして、答えを誘導しようとしていたと思いました。『だから「これでいいのかな」とモヤッとしていたんだ』と気づきました。

 アーカイブを観てから、来室した生徒への対応が変化しました。
 体調でも怪我でも、確認をしっかりとできるようになったと思います。聞いた方が、相手も話しやすそうにしていますし、こちらも、正確な情報を得ることができて、手当の対応をしやすくなりました。どれだけ推測で判断していたのかと、反省です。

 講座の中で「思いを先に受け取ってしまう」とありました。まさに、自分もそうだと思いました。今日も生徒の話を聞いていて、言葉が詰まってしまった場面がありました。「○○さんにこんな対応をされました。すごく腹が立ちました!」と生徒が言った時などです。少しずつ自分が純粋に聞きたいことを聞けるよう、おへそに蓋をしながら聞きます。

 



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