姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

Wキャストの千と千尋~違いが生み出す表現~

2022年06月24日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。

 


今日のテーマは
「Wキャストの千と千尋~違いが生み出す創造性~」です。



新年度が始まっての戸惑いの声

今年度に入って、コミュニティ会員さんのコンサルで
「転勤したら、なんだか今までと勝手が違う」
「人事異動で、学校の雰囲気が変わり、戸惑っている」
「前任者がとても評価された方で、自分ができるのか自信がない」
「新しい複数配置の人と考え方が違い、困っている」
などの声を数名の方から聴きました。

「違い」と一言で言っても、
人との違い、状況の違い、雰囲気の違いなど様々です。
違いを嫌がったり、違いを受け容れずにいると
なかなか前に進むことができなくなります。

コンサルの中では、
『ステージが変わったのだから、
表現方法もやり方もこれまでと変えなさいってことだよ』

とお伝えしました。

ステージが変わっても、目指すものは変わらないはず。
前任者との比較も必要ないし、
自分が何を目指していて、新しい状況の中で、
どんな表現をしていくのかということを
考えるだけのこと!

そんなコンサルが続く中、先週のNHKの特別番組で
「千と千尋の神隠し」の舞台でW主演を演じる
上白石萌音さんと橋本環奈さんの舞台稽古の様子が紹介されていました。

全くタイプの違う二人が「千(せん)」を演じるということで
とても興味深く視聴しました。

 

Wキャストの千と千尋

今回、主人公の千尋を演じる上白石萌音さんと橋本環奈さんは
それぞれ、人気の若手女優さんですが
全く逆のタイプです。

まさに対照的で、
・聴き手になるのが好きという上白石さんと
おしゃべりが好きという環奈さん。

・「理詰めで考える」という上白石さんと
天才肌の環奈さん。

・休憩時間も練習する上白石さんと
休む時は休むという環奈さん

・稽古が終わったらさっさと帰る環奈さんと
終わった後の余韻を感じていたい上白石さん

VAKでいうと 環奈さんは視覚優位(V)
上白石さんは体感覚優位(K)かなと思いながら見ていました。

JTのコマーシャルではないですが、
「違い」というのは、時に「相手との差」に感じてしまうこともあります。

しかし、日に日に環奈さんと上白石さんが、
お互いの心の距離が近づいていくにつれ、

お互いの違いから生まれる表現を受け容れていく様子や
お互いにアドバイスしあうようになる変化が素敵だなぁと感じました。

 

舞台で演じることが初めてだった環奈さん

テレビや映画での表現をしてきた環奈さんは、
今回、初めて「舞台」で演じることになりました。

テレビや映画での表現方法と舞台での表現方法は
全く違うのだそうです。

今までと同じ表現をしようとして
環奈さんは声をつぶしそうになります。

上白石さんは、舞台は何度も経験があります。
そんな上白石さんは、声の出し方をそっと彼女に教えます。

それを素直に実行する環奈さん。
上白石さんが上で環奈さんが下ということではありません。

「差」ではなく「違い」
環奈さんが、「私はどうせ萌音さんのような経験はないから」
と思ったとしたら、あのすばらしい演技はできなかったでしょう。

ステージが変わっても、目指すものは変わらないはず。
自分の中の「これを実現する」は変わらないはず。

でも、表現方法は変える必要がある。
それは、今まで、やらずにいたことに
本気でやり始める大切なきっかけなのです。

 

表現するとは完成品の良しあしではない

違うから素敵。
違いは「差」ではない。
1つのものを表現する方法は、人それぞれ。


そして
「表現」という言葉自体も、とても抽象的です。

桑原は、
いかにすばらしい完成を作るかとか
舞台に立ってどれだけ華々しくやるだけのことだけが
表現ではないと思っています。

そこに至るまでの一つ一つの準備もやり方も言葉も行動も
それはすべて「表現」だと思っています。
 

そして自分がワンランク上のステージに上がる時期に来たら、
(あるいはもう一つ上のステージに行きたいと思ったら)
表現そのものを変えていく必要があります。

 

だって、これまでのステージをやり続ける(現状維持)=衰退の始まり

ですから。

 

ステージはあげたい。でも、表現方法も変えないままでは
うまくいきません。

 

今までは、周りに自分のやりたいことを
分かってくれる人がいて、何となく話をすれば伝わっていた。

 

例えば・・・

自分が言葉足らずでも、それをくみ取って
代わりに伝えてくれる人がいた。

周りが受け容れてくれていて、周りがステージを作ってくれて
その中で動いていればよかった。

 

しかし、違うステージに行かなければならない状況では
今までやらなくてもすんでいたことも
ちゃんと自分でやる必要があります。

 

新しいステージでは行動も変える!

環奈さんが、舞台での表現にチャレンジしたように、
新しいステージでは、自ら動いて、自分が自分を表現する場に
周りを招き入れる(共感を生み出す)ための仕組みや道筋を自分の力で
作っていく必要があります。

 

そして、そのためには、
自分が何をする人で、どんなことを大切にして
どんなことを提供できるのかを
自分の言葉で表現できていなければなりません。

 

教師で言えば、学級経営案、養護教諭で言えば保健室経営案
校長なら、学校経営案。
企業や事業者で言えば、企業理念、ビジョンがHPに掲載されていること

 

今までのステージでは、周りが受け容れてくれていたり

察してくれていたからやれていたことも

新しいステージでは、自分がやらなければなりません。


自分のステージにつながる道を
自分自身で時間をかけてコツコツと作っていく覚悟も必要。

 

だって今までは、外側から誰か別の人が
「この先にこんなのあるよ」って案内してくれていただけなんだもの。

 

なのに、それをやらないまま、今までうまくいった方法のままで
違うステージに立てば、戸惑うばかりになってしまいます。

 

「いままのようにはいかない」ということや
「今までとは違う」と思う状況の中での
チャレンジや思考錯誤こそ、自分の成長につながります。

 

だからね、

人に何かを期待するだけでなく
ちゃんと自分の足で立ちましょう。


ってこと。

 

人間は、今までの表現ややり方を握りしめたままで
「だれかより上手に表現する」ことにとらわれてしまいます。

誰かが、その表現を見つけてくれて
「いいね」「すごいね」と言ってくれるのを待っている。
でも、自分から道を作っていくことはしない。

これまではその表現方法でやれて来たけど
でも新しいステージでは、それは通用しない。
 

表現するとはすばらしい完成品を作り出して
「私の作ったものを評価してくれるだれか」を
じっと待つことだけではなく、

自らの努力で、知ってもらう努力をすることも
表現の一つなのです。

それは、時間もかかることですので
コツコツとやり続けていくことが必要です。

これをすればすぐに人が認めてくれる
いいものを作れば、周りがわかってくれる日が来る
という時期はおわっているのに、いつまでも同じやり方をしてしまう。

だって、めんどくさいことなんだもん。
やったことないんだもん。
 

新しいステージで自分らしく、自分が伝えたいことを表現するために
あなたは、どんな行動をしますか?
 

それでは、今日も
素敵な1日を!

 

p.s.1

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p.s.2

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この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年5月9日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

 

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