姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

診断名で子どもを見るとその子が見えなくなる

2022年06月23日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。

 


今日のテーマは
「診断名で子どもを見るとその子が見えなくなる」です。

 

5月2日の記事「分かるとは分けること~統合から分離・そして再び統合する~」
に感想をいただきました。

 

その日の記事はこちら ↓ ↓

 


承諾をいただき、公開させていただきます。

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よい、悪いをジャッジしない、ということ、
改めて、考えさせられました。

私も「ジャッジしない」と言い聞かせています。
言い聞かせているていうことは、
そうしようとしている自分を自覚しているからです。


私が勤務している学校は、
小さいながら、いろいろな児童がおります。

私たち教員は、色んな子たちをありのまま受け容れ、
その上で、今、どうするか、その子たちに問うています。


それでも、考えられないときは、答えをみせて、
まず、自分がやってみせ、その子にやらせています。

新しく来た先生方には、その受け容れが不思議みたいでした。
「診断をうけさせなくて、いいの?」と。

以前は、私もそう思っていました。

診断や治療を受けた方がいいと。

でも、診断を受けても、治療を受けても、
その子がどうなりたいか、それが一番大事だ
ということに気がつきました。

そして、私たちは保護者やその子に
その状態は状態として受け容れた上で、
「じゃあ、どうする?」と、問うていく、
それを積み重ねていくことで、児童の成長を促していく。


その延長に、その子が必要なら、受診や治療がある
と思うようになりました。

私の仕事は、
その子が生きていることの素晴らしさを味わえる手伝いをすること、
その子が自分自身を生きる勇気を持てるよう、
手伝うことだと思っています。


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感想をくださったのは養護教諭のO先生です。

桑原はこのメールを
うなづきながら読ませていただきました。

Oさんは、決して「診断が不要」といっているのでは
ありません。

その前に教師(大人)としてもっと大切なことがある
おっしゃっているのだと思います。


O先生のメールを読んで
以前、友人から聞いたこんなお話を思い出しました。

『保育園で、子どもたち一人一人の特性に合わせて、
丁寧にかかわってくださったすばらしい先生がいた。

その先生は、特別支援や発達の凸凹や発達支援の
専門的知識を持っていたわけでもなかった。

それでも、一人一人をしっかりみて、
受け容れて、必要なかかわりをしていた。

ところがある時期、その先生が
特別支援について学び始めた

すると、子どもに対し、
その子を診断名でみるようになり、
マニュアルどおりにかかわるようになった
とたんに、
こどもとの関係がぎくしゃくした』

これもまた、診断が不要といっているのではなく
それ以前の大切な人間と人間の関係性や
大人側のスタンスが大切だという話です。


診断名の前に一人の人間としての子どもがいるんですよね。
その子どもの存在そのものを受け容れているかどうか

それが先にあって、発達支援の知識やかかわり方があると
思うのです。

発達に課題があるとしても
子ども一人一人は、違うんですよね。

診断名があってその子がいるわけではありません。
知識やかかわり方のマニュアルに相手をはめ込もうとすると
一人一人が見えなくなってしまいます。


これは家庭でも同じですね。


O先生、深い気づきをありがとうございました。


それでは、今日も
素敵な1日を!

 

p.s.1

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p.s.2

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この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年5月9日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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