
ヘクソカズラ(屁糞かずら又は屁臭かずら)
レディとしてはオオイヌノフグリと並ぶ言いにくい名前の代表です。
早乙女花、やいとばな(お灸の痕に似ている)という別名もあるのになぜこれが正式な和名になったのか?名前を知ったときガックリきて、しばらく何も言いたくありませんでした。でも古名のクソカズラに比べれば“屁”が付いただけ婉曲的な表現になったような・・・?
この臭さは標本にしても消えません。乾燥用にはさんだ新聞紙の何枚も前から匂います。また、どう丁寧に乾燥しても黒く変色しますし、名前とともに採集した子供の頭に強烈にインプットされる・・・という点では“勝ち組”なのか?あかね科です。

ヤブガラシ
ヤブガラシまたの名をビンボウカズラ。屁糞に比べるとはるかに上品に聞こえます。藪に絡み付いてはびこり、林を枯らしてしまうというので藪枯らし、その結果家が貧乏になるので貧乏かずら。
地味な花ですがよく見ると実に可愛い。赤やピンクに見えているのは花びらではなくて緑色の花弁が落ちたあとの花盤だそうで、ピンクに色あせていくことでよりきれいに見えるようです。
こんなに地味なのに蜜が多いのかアゲハチョウがよく来ます。よく見ないと気づかない小さな花にアゲハチョウ。不思議な感じもしますが定番の風景です。
(真後ろに写っている丸い葉は別の草。脇のほうにあるぎざぎざの葉がヤブガラシの葉です。ぶどう科。)

どう撮ってもまとまりのない花ではあります。

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