2016年10月22日、澎湃新聞網は、「中国人の身長の伸び率はなぜ日韓に及ばないのか、専門家は3つの原因を指摘」と題する記事を掲載した。
英国やスイスなどの大学からなる研究チームが、世界200余りの国と地域を対象に行った身長に関する調査によると、日中韓の3カ国で平均身長が高いのは韓国、中国、日本の順だった。韓国の男女の平均身長は174.9センチと162.3センチ、中国の男女は171.8センチと159.7センチ、日本は170.8センチと158.3センチとなっている。
一方で、過去100年間の平均身長の伸び(男性)を比べると、韓国人が15.2センチ、日本人が14.7センチでともにトップ5入りしたのに対して、中国人はわずかに11センチだ。記事は、「日本や韓国と比べると中国人の身長の伸びは明らかに遅い」と指摘。その原因について、上海体育学院運動科学学院の陸大江(ルー・ダージアン)氏は飲食、運動、睡眠の3大要素を挙げている。
陸氏はまず飲食について、日本では1954年の学校給食法で脱脂粉乳の給食が開始され、1957年からは牛乳が支給されるようになったことでカルシウム不足が補われていることや、学校給食では専門の栄養士が毎日30品目ほどの食材を用いて調理していることが大きく関係していると分析する。
運動面では、日韓ともに野球が盛んであることを紹介し、野球は「走る」「投げる」など、全身を使ったスポーツで子どもの身体の発育に良いとしている。また、日本では身体を鍛える習慣が広く普及していて、遊びの中で鍛えられるのに対し、中国では学業に追われるなどして、得意なスポーツがなかったり、スポーツに対する興味が薄い学生が多いという。
睡眠では、日本では子どもを午後9時には寝かせる点を挙げ、専門家による「就学前の子どもは10時間、青少年は9~10時間の睡眠が必要。80%の成長ホルモンは夜寝ている間に分泌され、特に午後10時以降は1日の中でのピーク。日中の5~7倍の成長ホルモンが分泌される」という見立てを紹介した。ただ、この点に関しては諸説あるようだ。(翻訳・編集/北田)
英国やスイスなどの大学からなる研究チームが、世界200余りの国と地域を対象に行った身長に関する調査によると、日中韓の3カ国で平均身長が高いのは韓国、中国、日本の順だった。韓国の男女の平均身長は174.9センチと162.3センチ、中国の男女は171.8センチと159.7センチ、日本は170.8センチと158.3センチとなっている。
一方で、過去100年間の平均身長の伸び(男性)を比べると、韓国人が15.2センチ、日本人が14.7センチでともにトップ5入りしたのに対して、中国人はわずかに11センチだ。記事は、「日本や韓国と比べると中国人の身長の伸びは明らかに遅い」と指摘。その原因について、上海体育学院運動科学学院の陸大江(ルー・ダージアン)氏は飲食、運動、睡眠の3大要素を挙げている。
陸氏はまず飲食について、日本では1954年の学校給食法で脱脂粉乳の給食が開始され、1957年からは牛乳が支給されるようになったことでカルシウム不足が補われていることや、学校給食では専門の栄養士が毎日30品目ほどの食材を用いて調理していることが大きく関係していると分析する。
運動面では、日韓ともに野球が盛んであることを紹介し、野球は「走る」「投げる」など、全身を使ったスポーツで子どもの身体の発育に良いとしている。また、日本では身体を鍛える習慣が広く普及していて、遊びの中で鍛えられるのに対し、中国では学業に追われるなどして、得意なスポーツがなかったり、スポーツに対する興味が薄い学生が多いという。
睡眠では、日本では子どもを午後9時には寝かせる点を挙げ、専門家による「就学前の子どもは10時間、青少年は9~10時間の睡眠が必要。80%の成長ホルモンは夜寝ている間に分泌され、特に午後10時以降は1日の中でのピーク。日中の5~7倍の成長ホルモンが分泌される」という見立てを紹介した。ただ、この点に関しては諸説あるようだ。(翻訳・編集/北田)