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この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…

2023年04月17日 06時39分25秒 | 日本の衰退

少子高齢化で労働者が不足する。何年も前から言われてきたことだが、外国人と高齢者の雇用でなんとかしのいできた。しかし、円安で外国人が帰国し、高齢者の退職も相次ぐ。危機感は現実となる。

前編記事『これから「大工」が消滅する…後継者不足で「消える仕事」続出の恐ろしい現実』で紹介した大工やドライバー以外にも、意外な職業が消滅の危機にある。

災害復旧もままならない

ただでさえ減った日本人労働者が生活費を求めて海外へ出稼ぎに行く。そんな時代が目の前に迫っているのだ。

「もっとも人手不足が心配されているのは、自衛隊と警察です。自衛官のセクハラ行為が問題になったり、警察官の不祥事も多発したりしています。こうした『人材の劣化』は、なり手が急減しているから起きている。これは深刻な問題です。岸田首相も防衛費の倍増を宣言しました。しかし、いくら予算を増やしたところで、安全保障も治安も人手不足で維持できなくなっていく」(エコノミストの田代秀敏氏)

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

人手不足はインフラの維持にも深刻な影響を与えている。近年、日本では台風や豪雨など、大規模な自然災害が頻発するようになっているが、その復旧が思うように進まない。

「'19年には房総半島を台風15号が直撃し、大規模な停電が発生しましたが、完全復旧に19日間も要したことは記憶に新しいでしょう。その根本的な原因は、電気工事士の人手不足でした。また、土木作業員やとび職も足りず、道路工事や橋梁の補修などが進まなくなっています」(田代氏)

 

教育制度の危機

教育や福祉といった国の根幹に関わる分野にも人手不足は容赦なく襲いかかる。

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

「とくに公立の小中学校の教員は、部活動や研修会といった雑務の多さや、モンスターペアレントなどへの対応で、疲弊しきっています。休みの日も、いつ保護者からスマホに電話がかかってくるか不安で仕方ないという人も多い。

そんな実態を知り、教師になりたい若者がますます減っています。すでに公立学校は存続の危機に直面している」(千葉県在住の元公立中学教師)

 

利用者が選ばれる時代

さらに老後の暮らしの支えとなるはずの介護施設でも人材不足が著しい。

「介護士もこれまではフィリピンやベトナムなど外国人材に頼ってきましたが、円安でこれから人が減っていくのは避けられません。おカネのある人は、自費で十分なサービスが受けられるでしょうが、そうでない多くの方は介護保険の範囲内で最低限必要なサービスを受けるしかありません。

今後は介護士がいなくなり、最低限のサービスのレベルが下がっていくでしょう。たとえば、大便をしても決められた時間にしかおむつを取り替えてもらえないとか、入浴の回数が減ったり、食事の内容が貧しくなったりするという方向に進んでいくのは目に見えています」(三重県にある介護施設のケアマネジャー)

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

団塊の世代が80代を迎える'30年頃から、介護需要は一気に増え始める。一方で、介護職員は不足している。そのときどうなるのか。淑徳大学総合福祉学部教授の結城康博氏がこう見通す。

「最近ではITの活用や介護ロボットを導入する施設も増えていますが、これは介護職員の負担を減らすだけで、人材不足を解消するまでのインパクトはありません。

このままだと、'30年には利用者が事業者に選ばれる側になります。施設に入所したければ本人と家族が面接を受ける。そして施設に迷惑をかけないと見込まれた人だけが入所できる。面倒だと思われたら、施設にすら入れてもらえないという時代がやってくるのです」

 

接客業の自動化が進む

近年、これまで人間が担ってきた仕事がどんどん機械に置き換わっている。スーパーやコンビニではセルフレジで会計を済ませる機会が多くなり、飲食店ではロボットが配膳することもザラだ。

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

「今後は日本人が旅先で泊まる宿舎も同様になっていくでしょう。観光地の多い地方でも働き手は高齢化しており、現役世代の多くは都市部の勤め人になっている。そこにインバウンド需要もあって、観光業界の人手不足は非常に深刻です。

これまで旅館では仲居さんがお膳の上げ下げをしてくれていましたが、配膳ロボットが運んでくるようになるならまだマシなほうで、自分たちで調理場まで取りに行くセルフサービスになっていく。旅行もずいぶん味気ないものになりそうです。

もちろん、人間による手厚いサービスは一部残りますが、それはカネ持ちがべらぼうな料金を払って受けられるもの。二極化がますます加速することは避けられません」(百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏)

 

食糧生産問題はとうとう佳境に

かねてから懸念されていた日本の「食」の危機も始まっている。

たとえば牛乳だ。茨城県の酪農家(50代)が苦境を訴える。

「うちは親父の代からの家族経営で、いまはベトナム人研修生を雇っているのですが、経営的には厳しい。理由は輸入飼料がありえないほど値上がりしてしまったこと。餌代や燃料費、電気・水道代が上がっているのに、生乳の販売価格が抑えられているので、やればやるだけ赤字が膨らんでいきます。明るい展望など持てるはずがありませんし、子供に継がせることなんて考えられません。私の代で廃業です」

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

今後、牛乳を生産する業者は大手に集約され、消費者も質の高い牛乳を飲むには高いカネを支払うしかなくなる。懐に余裕のある人間しか安心・安全なものを口にできない時代がすぐ近くまできている。

 

ピンチをチャンスに

ありとあらゆる業界で人手不足が深刻になり、なり手のいない職業が消滅していく。打開策はないのか。

 
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…
この先「消える仕事」42種を全公開…安心かと思いきや、実はヤバい「意外な職業」 日本が立ち行かなくなる…© 現代ビジネス

経済アナリストの森永康平氏が言う。

「これまで口先だけで一向に進んでこなかったデジタルトランスフォーメーション(DX)に本腰を入れて取り組むしかありません。

大工の不足については3Dプリンターによる建築の実用化を進める。物流危機も、自動運転の実用化やAIとロボットによる配送効率の向上を一刻も早く進めて解決するしかないでしょう。

人手不足は全世界的な問題です。日本が先んじて解決できるなら、その手法を世界に売り込むこともできます」

ピンチをチャンスに変えることができるか。残された時間は少ない。

「週刊現代」2023年4月15・22日号より

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