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築20年なのにアパートが突如倒壊!事故が頻発する80、90年代築の建物―中国

2014年04月08日 08時00分05秒 | 海外情報
2014年4月4日、浙江省奉化市にある築20年のアパートが突然倒壊した。近年、1980年代から90年代にかけて建設された建物を中心に事故が頻発している。新華網が伝えた。

中国の『民用建築設計通則』では、一般的な建築物の耐久年数は50年から100年と定められているが、実際の建物の寿命はこれとはかけ離れている。2010年、住宅・都市農村建設部のある責任者は「わが国は新建築の数が最も多い国だが、建物は25~30年しかもたない」と語った。これと比較すると、英国では建物の平均寿命は132年、米国は74年だという。

杭州土木建築学会の陳旭偉(チェン・シューウェイ)副事務局長によると、当時、基準の整備が建築のスピードに追いつかず、建築作業員が建築の常識を学習するのが間に合わないという事態も起こっていた。さらに、技術的、資金的理由により、鉄筋コンクリート製を採用するべき部分が減らされるか使用が取りやめにされ、セメントを泥で代用しているようなケースもあり、家屋の質と寿命に深刻な影響を及ぼしている。

また、中国では内装工事の際に壁を取り払ってしまうことも少なくなく、潜在的な危険要因となっている。見た目は立派でも、内側はボロボロになってしまっていることも多い。現在販売されている住宅には耐震性の高い構造が採用されているが、80~90年代の建物にはいまだ欠陥が多く、多くの人がそこで居住している。

これについて専門家は、老朽化した建物による事故を防ぐため、各部門が早急に調査を行い、劣化建築物の潜在的危険性を取り除くよう呼びかけている。(翻訳・編集/岡本悠馬)


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