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2030年には世界の6割以上の資産が1%の最富裕層の手中に―中国メディア

2018年04月13日 08時21分47秒 | 経済
英国下院図書館の専門家がこのほど発表した研究報告によると、2030年までに世界の1%にあたる最富裕層が世界の総資産の64%を掌握する見通しという。英紙ガーディアンの報道を引用して中国新聞網が伝えた。

2008年の金融危機以来、世界の物質や資産は、次第に一握りの限られた人々に集中する傾向を見せている。世界の1%にあたる最富裕層が保有する資産が世界の総資産に占める割合は、年6ポイントずつ増加している。また、他の99%の人々が保有する資産の割合は、年3ポイントの増加にとどまっている。

このすう勢が変わらないままで、かつ予測が妥当なものであれば、2030年までに世界の最富裕層は総額305兆ドル(約3京2700兆円)の資産を保有する見込みとなる。推計によると、彼らが現在保有している資産は140兆ドル(約1京5000兆円)となっている。

専門家は「所得分配のアンバランス、富裕層の貯蓄率の高さ、資産の累積増加が、富裕層の保有資産増をもたらす原因となっている。証券投資や金融資産に対する情熱によって、富裕層に比類のない巨額な収入がもたらされ、このようなすう勢がどんどんと高まっている」との見方を示した。

アナリストは「世界の資産が現在のペースで再分配され、富裕層にさらなる利益がもたらされることが続けば、今後10年以内に多くの普通の人々の不信感や不満がじわじわと増長していくであろう」と警告している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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