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NY円、続伸 1ドル=100円30~40銭、日銀会合・FOMC受け1カ月ぶり高値

2016年09月22日 07時11分01秒 | FX
21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比1円35銭円高・ドル安の1ドル=100円30~40銭で終えた。一時100円31銭と、8月26日以来ほぼ1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。

 米連邦準備理事会(FRB)が21日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを見送った。日銀が21日に決めた金融政策の新しい枠組みも円安材料として物足りないと捉えられ、円には一日を通じて買いが優勢だった。

 FRBはFOMC後に公表した政策金利見通しで、メンバーが予想する年内の利上げ回数が1回に減った。17年以降の中央値の水準も引き下げられた。FRBの利上げペースはこれまでの想定より緩やかだとの認識が広がると米金利が低下。日米金利差の縮小が意識され、円買い・ドル売り圧力として働いた。

 イエレン議長は会合後の記者会見で「経済指標の改善が続けば、年内利上げを見込む」などと述べた。ただ、市場では「声のトーンなどから議長自身は利上げになお慎重な印象があり、年内の利上げの説得力が感じられなかった」(米系運用会社)との声があった。

 円は早朝から買いが優勢だった。日銀が21日の金融政策決定会合で、長期金利の水準を政策目標とする新たな枠組みを導入すると決めた。ただ、東京市場で広がった円売り・ドル買いの流れは欧州市場で失速。「景気刺激策としての効果が疑問視された」(米系投資会社)といい、ニューヨーク市場でも円を買う動きが広がった。

 21日の円の安値は1ドル=101円02銭だった。

 円は対ユーロで5日続伸し、前日比1円20銭円高・ユーロ安の1ユーロ=112円20~30銭で終えた。一時112円08銭と、7月11日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。

 ユーロは対ドルで反発した。前日比0.0035ドル高い1ユーロ=1.1180~90ドルで終えた。FOMCの結果を受け、対ユーロでもドル売りが優勢だった。

 ユーロの高値は1.1197ドル、安値は1.1134ドルだった。

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