中国の電子商取引(EC)最大手、アリババ集団(浙江省)が5日発表した2016年3月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比26%増の291億元(約4800億円)だった。スマートフォン(スマホ)経由でのネット通販が伸び、増収増益が続いた。
売上高は同33%増の1011億元だった。15年11月に実施した大規模セールの取引額が912億元と14年より6割増えたほか、スマートフォン(スマホ)経由での売上高も2.8倍に増えた。通期の総取引額は同27%増の3兆920億元だった。投資収益などが膨らみ、最終利益は同2.9倍の712億元。
一方、全体の売上高に占める海外事業の比率は8%と、前年同期の9%から減少した。同社は今年4月、東南アジア6カ国で事業展開する同業大手ラザダを計10億ドル(約1070億円)で買収すると発表するなど、海外事業を強化している。
中国のネット通販市場を巡っては、2位の京東集団がチャットアプリを提供する騰訊控股(テンセント)の傘下に入るなど競争が激化している。アリババは主力のネット通販事業に加え、企業向けのクラウドサービスや電子決済サービスなど事業領域の拡大を急いでいる。
売上高は同33%増の1011億元だった。15年11月に実施した大規模セールの取引額が912億元と14年より6割増えたほか、スマートフォン(スマホ)経由での売上高も2.8倍に増えた。通期の総取引額は同27%増の3兆920億元だった。投資収益などが膨らみ、最終利益は同2.9倍の712億元。
一方、全体の売上高に占める海外事業の比率は8%と、前年同期の9%から減少した。同社は今年4月、東南アジア6カ国で事業展開する同業大手ラザダを計10億ドル(約1070億円)で買収すると発表するなど、海外事業を強化している。
中国のネット通販市場を巡っては、2位の京東集団がチャットアプリを提供する騰訊控股(テンセント)の傘下に入るなど競争が激化している。アリババは主力のネット通販事業に加え、企業向けのクラウドサービスや電子決済サービスなど事業領域の拡大を急いでいる。