ものがたり

神様はご自分の姿に似せて人間をお創りになり、知恵と自由をお授けになった。知恵と自由のお陰で人間には愛と苦悩が生まれた。悪魔は神様に反抗して、人間から知恵と自由を奪い己の奴隷にしようと躍起になる。しかし人間は元々神様と共にあるように創られているので奴隷になっても人間の愛と苦悩は消えることはない。悪魔は人間の愛と苦悩を利用して人間に依存して寄生しているものの人間無しでは存在出来ない本来儚い無力なものであるので、人間を奴隷にすることは出来ても人間からその愛と苦悩を完全に消し去ることは出来ない。悪魔は常に奴隷を必要とし、多くは人身売買によって奴隷を創り出している。奴隷がいなくては存在出来ない悪魔が、人身売買を生業しているのは当然とも言える。それが悪魔の悪魔たる由縁だから。逆さまに考えていくと、奴隷に依存するものは神様ではなく悪魔である。悪魔は奴隷を創り出すために人間を神様から引き剥がし人身売買をする。人身売買から生み出されるお金も悪魔にとっては魅惑的なものだ。人類の大半を奴隷にしようと試みる人たちは神様でも王様でも支配者でもなく悪魔であって、しかも薄汚い人身売買に関わっている。悪魔は人間を奴隷にすることは出来ても、その愛と苦悩を完全に消し去ることは出来ない。最終的には神様が在る。