7/4 2012-07-04 | 日記 新学期が始まって、就職をして、 まったくブログを更新してないことに気付いた。 ↓↓↓ 7月に入ってから読み終えたマンガ。 とみ新蔵(山田風太郎原作)『魔界転生』(上下巻)、 冨樫義博『レベルE』(1巻)、 藤子不二雄A『恐喝(ゆすり)有限会社』、 二宮和子『のだめカンタービレ』(24~25巻) とりわけ面白かったのが『魔界転生』。 柳生十兵衛が宮本武蔵を始めとする剣豪たちと対決する、 か . . . 本文を読む
ルソーの言葉。 2012-02-26 | 日記 私たちの知恵と称するものは全て卑屈な偏見に過ぎない。社会人は奴隷状態のうちに生まれ、生き、死んでいく。生まれると産衣にくるまれる。死ぬと棺桶に入れられる。人間の形をしている間は、社会制度にしばられている。 私は生涯に一度、鹿の死ぬのに立ち会ったことを思い出す。そしてまたその気品ある光景に際して、この獣の天来の敵である犬たちが勇んで吠え立てているのに感心しなかったことを思い出す。なんと多くの人 . . . 本文を読む
大学生活でいちばん「ためになる」勉強法。 2012-01-15 | 日記 自分の興味ある分野に詳しい人を巻き込んで 読書会をして、知識とか知恵を盗む。 その後に 「○○入門」(ニーチェ入門とかドラッカー入門とか)を読んで、 自分より詳しくない人に どういう風に説明すればいいのかを考える。 これが、この大学生活でいちばん 「ためになる」勉強法だった。 常に詳しい人と詳しくない人との間に立って、 両者の間を行ったり来たりすること。 いわば「知のメディア」とでも言う . . . 本文を読む
「構造化のリズム」、「画面上の長方形の形」、原稿の視覚性。 2012-01-12 | 日記 僕は若い人から 彼らが書いた批評を読んでくれ と言われることが多いわけですけど、 批評の良し悪しって 本当に驚くくらい簡単にわかるんです。 段落の長さとか、 一段落の中にどのくらい固有名が入ってるか、 そういうリズムだけですぐわかる。 なぜかというと、 そのリズムは構造化のリズムだからです。 構造化の精度は、 結局その人間がどのくらい 頭がクリアになってるかを示している。 じつは僕が . . . 本文を読む
自己啓発本の特徴。 2012-01-09 | 日記 「自己啓発本」と呼ばれる書籍の最大の特徴は、 とにかく徹底した「現状への最適化」にある。 現状の日本社会の中で どうやって社内で点を稼ぎ、 お金を儲け、恋愛上手になるかということが、 泥臭いまでに説かれる。 これから社会がどう変わり、 人々の仕事や生き方がどう変化していくのか といった視点がほぼ欠落しているのだ。 (池上彰『伝える力―「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』BOOK . . . 本文を読む
シンプルな原理主義 2012-01-08 | 日記 世界中がカオス化する中で、 シンプルな原理主義は確実に力を増しています。 こんな複雑な状況にあって、 自分の頭で物を考えるのはエネルギーが要るから、 たいていの人は出来合いの即席言語を借りて 自分で考えた気になり、 単純化されたぶん、どうしても 原理主義に結びつきやすくなる。 スナック菓子同様、 すぐエネルギーになりますが 体に良いとはいえません。 自力で精神性を高める作業が難しい時代です . . . 本文を読む
2011年、今年読んだ本。 2011-12-31 | 日記 はじめに ふと、こんなことを思った。 ぼくは今年、 どんな本を、どれだけ読んだんだろ。 そこで、ツイッターでつぶやいた 本に関するツイートを調べて、 ブログにまとめてみることにした。 基本的につぶやいた日時と、 つぶやいた内容を集めて、 月ごとにコメントをつける (月の横に読んだ作品の数を示します) という形を取ることにしたので、 他の人が読んで面白いかどうかは微妙ですが、 まあ、始めま . . . 本文を読む
言葉による記録から葉っぱのアルバムへ。 2011-12-29 | 日記 Twilogで自分のツイートを読み返してると、 面白いな、これはTLの中で流されずに、 ちゃんと残しておきたいな と思うものがあったりする。 (Twilogはアーカイブとしては読みにくすぎる) けど、そういうのをほじくり返して、 「ブログに書きました!」 とか言ってどや顔するのは、 ちょっと恥ずかしい。 というか、気持ち悪い。 ブログは便利なもので、 そのツイートをした日付に エントリす . . . 本文を読む
「『おたく』の研究」が読める。 2011-11-08 | 日記 中森明夫の「『おたく』の研究」が 全部オンラインで読めちゃう。。。 ***** コミケット(略してコミケ)って知ってる? いやぁ僕も昨年、二十三才にして初めて行ったんだけど、 驚いたねー。これはまぁ、つまり マンガマニアのためのお祭りみたいなもんで、 早い話しマンガ同人誌やファンジンの即売会なのね。 それで何に驚いたっていうと、 とにかく東京中から一万人以上もの少年少女が 集まってくるんだ . . . 本文を読む
メンタリストDaigoの危なくなさ。 2011-11-04 | 日記 今日「徹子の部屋」に出てた メンタリストDaiGoとゆう人に 両親がぞっこん惚れ込んで(著書もポチったらしい) 熱く語ってたから調べてみたんだけど、 「努力すればなんでもできる」みたいな、 いかにもデキる人っぽくて引いた。。。 けど、届いた本をパラッと読んでみると、 超常現象をいかに科学的に説明するかではなく、 むしろその超常現象によってもたらされる心理的影響に 関心があるのかなあとゆう感じ。 . . . 本文を読む
文化勲章、丸谷才一らに。 2011-10-26 | 日記 丸谷才一が文化勲章を受賞した ということで、 十代の終わり頃からずっと エッセイとか小説を読んできた自分としては とても嬉しいニュースでした。 文化功労者に大滝秀治さんら15人 ただ、いつの間にやら 物凄いおじいちゃんになってましたね。。。 いや前からそれなりにおじいちゃんだとは知ってましたが、 それにしても、ここまでとは・・・。 もう先は長くないんじゃないかと、 結構本気で心配になりました . . . 本文を読む
現代思想読書遍歴。 2011-10-25 | 日記 10/25 ベンヤミン 多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』 いしいひさいち『現代思想の遭難者たち』 ↓ バルト 『表徴の帝国』『恋愛のディスクール』 鈴村和成『バルト―テクストの快楽』(現代思想の冒険者たちシリーズ) いしいひさいち『現代思想の遭難者たち』 ↓ フーコー 『作者とは何か?』『啓蒙とは何か?』『ピエール・リヴィエール』 アリックス『フーコー』 いしいひさい . . . 本文を読む
大江健三郎の『読む人』から。 2011-10-24 | 日記 今年の夏に出た大江健三郎の 『読む人』 という本を読んでて、 これは講演集で、小説ではないんですが、 趣味ではあれ小説を書いているぼくには、 なかなか面白い内容です。 まあもちろん創作論めいた話もあるんですが、 そこよりもむしろ大江さんがこれまで、 時代のなかでどう生きてきたのかが、 なんとなく伝わってきて面白い。 たとえば1987年、 52歳になった大江健三郎は、 満を持して 『懐かしい年へ . . . 本文を読む
モダニズム文学について。 2011-09-11 | 日記 9/11 読み終えたもの: 夏目漱石『三四郎』 丸谷才一『闊歩する漱石』 大江健三郎『読むこと学ぶこと、そして経験』 モダニズムというものの本質が、 ミニマルなものをマキシマムなものへつなげたいという、 そういう反転した思いであると知り、かなり納得した。 * この間、クッツェー(南アフリカのノーベル賞作家)の『恥辱』を読んで、 ワーズワースとかバイロンとかいった西洋文学を、 自分が寄っ . . . 本文を読む