ひからびろ 3.0

密かに輝くラクダとビロード、ロバ。お願いだから、ひからびてほしい。

『アルテス』読んで思ったことひとくさり。

2012-01-23 | 音楽
■ 季刊『アルテスVol.1/2011 WINTER』 ようやっと入手して、読んでます。 「たっぷり紙幅をとって 質の高い評論や批評、研究を書いてもらえる メディアを作りたい」という 木村さん、鈴木さん等の思いもあってか、 非常におもしろい内容になってる。 特に片山杜秀の3.11と12.8に関する論考、 高橋悠治へのインタビューは 強力な磁場を発生させてて、 思わず吸い寄せられてしまう。 ( . . . 本文を読む

「音楽とは何か?」という問題に関するメモ。

2012-01-01 | 音楽
「音楽とは何か?」という問題に関するメモ。 1.音楽や音楽的なものに関する一義的な定義は存在するのか? 2.音楽という概念のないところにある音現象は音楽と呼べるのか?またそれを西洋的に分析してもいいのか? モリノ 「西洋の音楽概念でさえ 〈創出面〉〈内在面〉〈感受面〉の どこに焦点を当てるかで変わってしまう」 ◆創出 「音楽とは音を諸規則に従って結びつけ音の時間的な持続を組織 . . . 本文を読む

ブルレちゃん。2

2011-12-17 | 音楽
ジゼル・ブルレのウィキが、 日本語版どころか英語版も フランス語版もなくて驚愕してる。 『音楽的時間』とか影響力大きいんじゃないの!? なんとか調べて分かったけど、 ブルレって1919年生まれなのね。 ヴェルサイユ条約の年で、 サリンジャーとかナット・キング・コールとか、 村上春樹が好きそうな人と同い年。 あと、やなせたかしも1919年生まれ!w ブルレの『音楽的時間』、842ページもあって . . . 本文を読む

スピッツと95年。

2011-12-13 | 音楽
1994年 「君が思い出になる前に」「空も飛べるはず」「スパイダー」 1995年 「ロビンソン」「ハチミツ」 1996年 「チェリー」 スピッツのヒット曲ってこの辺りに集中してるんだな・・・ 『空の飛び方』とか『ハチミツ』までは ものすごいフワフワした感じの曲が多かったのに、 『インディゴ地平線』以降、 現実路線の曲が大半を占めるようになったということか・・・ 「裸足で地面に立ち、真 . . . 本文を読む

想像としての音楽分析。

2011-11-14 | 音楽
音楽というのを、 「テクスト」と不可分に結びついてるもの として考えたくなる。 そんな時がある。 「テクスト」というのはつまり、 音楽〈外〉にあるすべての読まれるもの ということです。 このことを前提にすると、 音楽という活動は 「テクストをいかに読むか」 という方法を「音楽的に」考える、 そういうものとして捉えられる。 つまり、 音楽というのは当然「聴くもの」なんだけど、 それだけじゃなく . . . 本文を読む

音楽とテクストの関係。

2011-11-13 | 音楽
音楽とテクストの関係に興味があります。 たとえば 「音楽は音楽そのもので聴かれなければならない」 という絶対(純粋)音楽主義みたいな人がいる。 テクストのような音楽〈外〉の要素は邪魔でしかない と考えてる人。 まあ、ぼくが想定しているのは、自分のことなんですが。 中学生の頃、ぼくは歌詞があるというだけで ある種の音楽を嫌悪していました。 当時スピッツが好きだったんですが、 それはサウンドが良 . . . 本文を読む

20世紀の力強い歌声のオバサンたち。

2011-11-12 | 音楽
ファド(ポルトガルの歌謡曲)の女王アマリア・ロドリゲス。 日本で言うところの美空ひばりか。 エディット・ピアフといい、 この時代は力強い歌声のオバサンがたくさんいた。 エディット・ピアフ(1915年生まれ)、 アマリア・ロドリゲス(1920年生まれ)、 美空ひばり(1937年生まれ) ・・・なんか、ほんと 「立て続け」って感じに生まれてるんだなぁ。。。 イタリアの女性歌手と言えば マリア・カ . . . 本文を読む