ひからびろ 3.0

密かに輝くラクダとビロード、ロバ。お願いだから、ひからびてほしい。

ルソーの言葉。

2012-02-26 | 日記
私たちの知恵と称するものは全て卑屈な偏見に過ぎない。社会人は奴隷状態のうちに生まれ、生き、死んでいく。生まれると産衣にくるまれる。死ぬと棺桶に入れられる。人間の形をしている間は、社会制度にしばられている。



私は生涯に一度、鹿の死ぬのに立ち会ったことを思い出す。そしてまたその気品ある光景に際して、この獣の天来の敵である犬たちが勇んで吠え立てているのに感心しなかったことを思い出す。なんと多くの人間が、その犬たちの真似をしていたことか。



貪欲ということには無頓着な私だが、所有ということには強く心惹かれる。何かを手に入れたいとは思わないが、何かを失うのは我慢ならないのだ。それは財産においてもそうなのだが、友情においても同じことである。



読む子どもは考えない。読むだけだ。彼は知識を身につけないで、ことばを学ぶ。



子供を不幸にするいちばん確実な方法は、いつでも、なんでも手に入れられるようにしてやることである。



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全部『エミール』からの引用です。

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