今日はオカルトとか神秘主義とか、
いい噂をあまり聞かない思想家シュタイナーの、
『自由の哲学』という著作について考えてみます。
ぼく的にはシュタイナーこそ、
いちばん「怪しい分野」から遠い存在じゃないかと、
そういう風に思うんですが、
世間の風当たりは厳しいようです。
この著作の中でシュタイナーは、
ぼくたちを取り巻く「経験」というものが、
どれほど自分を自由から遠ざけてるか、
ということにつ . . . 本文を読む
9/11
読み終えたもの:
夏目漱石『三四郎』
丸谷才一『闊歩する漱石』
大江健三郎『読むこと学ぶこと、そして経験』
モダニズムというものの本質が、
ミニマルなものをマキシマムなものへつなげたいという、
そういう反転した思いであると知り、かなり納得した。
*
この間、クッツェー(南アフリカのノーベル賞作家)の『恥辱』を読んで、
ワーズワースとかバイロンとかいった西洋文学を、
自分が寄っ . . . 本文を読む
9/10
経産相の鉢呂さんがやめちゃって、
みんな「政治家も記者もガキだガキだ」と、
そんな風にこき下ろしてたけど(ぼくもこき下ろしてたけど)、
「いやそんな風にこき下ろすこと自体ガキだな」と思って、
一体に「言葉を費やする」ということ自体が、
そもそもガキなことなのかもしれないと気付いた。
いや、さらにもとをただすなら、
「ガキなこと」とはいったいどういう状態なのか、
これも問題にされて . . . 本文を読む
9/9
母校の文化祭に行って、
部活(ぼくはもともと吹奏楽部です)の現状に衝撃を受けました。
ぼくの頃は20人くらいだった部員が今や8人。
しかも、
3年生:7人
1年生:1人
来年からはひとりで勧誘活動をせねばならず、
よほどがんばらない限り、
もはや廃部は免れ得ない。
それを知って、ぼくより5つ上の先輩が、
部員2人から始めたという歴史が、
ぼくより5つ下の後輩で幕を閉じようとしてい . . . 本文を読む
なぜ「良い作品」は
「社会通念をぶっ壊す」のか?
ぼくは
「社会通念をぶっ壊す作品が良い」
と考えてるんですが、
なぜそんな風に考えているかというと、
それ自体が結局、
社会を良くすることにつながると思うからだ。
たとえば中世ヨーロッパにおいて、
カーニバルというものは、
単なるお祭り騒ぎとしてだけではなくて、
毎日単調なルーティンワークをして、
体の内にストレスを溜め込んだ農民たちが、
一 . . . 本文を読む
昨日書いた記事の附論というか、より強気で、より詳しい話をします。あまりに丁寧に話しすぎて論理がぜんぜん進みませんが、それをじれったく思う方は、この文章を読む必要もないでしょうきっと。 . . . 本文を読む