ひからびろ 3.0

密かに輝くラクダとビロード、ロバ。お願いだから、ひからびてほしい。

シュタイナーの〈自由〉について。

2011-09-15 | 常々
今日はオカルトとか神秘主義とか、 いい噂をあまり聞かない思想家シュタイナーの、 『自由の哲学』という著作について考えてみます。 ぼく的にはシュタイナーこそ、 いちばん「怪しい分野」から遠い存在じゃないかと、 そういう風に思うんですが、 世間の風当たりは厳しいようです。 この著作の中でシュタイナーは、 ぼくたちを取り巻く「経験」というものが、 どれほど自分を自由から遠ざけてるか、 ということにつ . . . 本文を読む

モダニズム文学について。

2011-09-11 | 日記
9/11 読み終えたもの: 夏目漱石『三四郎』 丸谷才一『闊歩する漱石』 大江健三郎『読むこと学ぶこと、そして経験』 モダニズムというものの本質が、 ミニマルなものをマキシマムなものへつなげたいという、 そういう反転した思いであると知り、かなり納得した。 * この間、クッツェー(南アフリカのノーベル賞作家)の『恥辱』を読んで、 ワーズワースとかバイロンとかいった西洋文学を、 自分が寄っ . . . 本文を読む

「ガキ」について。

2011-09-10 | 日記
9/10 経産相の鉢呂さんがやめちゃって、 みんな「政治家も記者もガキだガキだ」と、 そんな風にこき下ろしてたけど(ぼくもこき下ろしてたけど)、 「いやそんな風にこき下ろすこと自体ガキだな」と思って、 一体に「言葉を費やする」ということ自体が、 そもそもガキなことなのかもしれないと気付いた。 いや、さらにもとをただすなら、 「ガキなこと」とはいったいどういう状態なのか、 これも問題にされて . . . 本文を読む

移り変わり、盛衰、どこにでもあるような。

2011-09-09 | 日記
9/9 母校の文化祭に行って、 部活(ぼくはもともと吹奏楽部です)の現状に衝撃を受けました。 ぼくの頃は20人くらいだった部員が今や8人。 しかも、 3年生:7人 1年生:1人 来年からはひとりで勧誘活動をせねばならず、 よほどがんばらない限り、 もはや廃部は免れ得ない。 それを知って、ぼくより5つ上の先輩が、 部員2人から始めたという歴史が、 ぼくより5つ下の後輩で幕を閉じようとしてい . . . 本文を読む

「良い作品」=社会通念をぶっ壊す。

2011-09-04 | 常々
なぜ「良い作品」は 「社会通念をぶっ壊す」のか? ぼくは 「社会通念をぶっ壊す作品が良い」 と考えてるんですが、 なぜそんな風に考えているかというと、 それ自体が結局、 社会を良くすることにつながると思うからだ。 たとえば中世ヨーロッパにおいて、 カーニバルというものは、 単なるお祭り騒ぎとしてだけではなくて、 毎日単調なルーティンワークをして、 体の内にストレスを溜め込んだ農民たちが、 一 . . . 本文を読む

楽しい? 創作。

2011-09-04 | 常々
昨日書いた記事の附論というか、より強気で、より詳しい話をします。あまりに丁寧に話しすぎて論理がぜんぜん進みませんが、それをじれったく思う方は、この文章を読む必要もないでしょうきっと。 . . . 本文を読む

楽しい創作。

2011-09-03 | 常々
思いついたので書きました。創作は「社会通念を何かしらの形で壊す」ものだと考えていたのですが、この考えそのものが社会通念だなぁと思って、いやになりました。 . . . 本文を読む