『ローゼさん☆☆』
バブル期を超えるような、
発展と人口増加を見せている、長崎ドラゴンタウン。
一等地の地価は、坪単価1000万円まで上昇し、
美しいビーチに隣接した、
路線が新設されたばかりの高級住宅街の駅舎の、
その正面の一等地に、
ドンッ! と構えるようにそびえ建つ、
ローゼ姫さま所有の高層デザイナーズマンション。
マンションの駐車場に隣接した、1Fの広いエントランス脇の、
海が見えない、日当たりも微妙な、
割と手狭な最安物件に、
マンションの管理人も兼ねる姫さまは、
お住まいになっておりました。
・ ローゼ姫さま、凄いセレブさんですが、
とても庶民的な感覚をお持ちで、
父王を心配させないよう、マンションは受け取りましたが、
とても質素倹約な生活を送っているのです。
その謙虚さも姫さまの美徳と、
姫さまの正体を知らない方々からも、
微笑ましく好感を持たれているのでした。
姫さまは、ご近所の方々や、
マンションの住人の方とも仲良くしておりまして、
作り過ぎましたと言っては、さりげなく、
素晴らしい出来栄えのおかず類を、差し入れたりしています。
ミッションラン五つ星を獲得してもおかしくないほどに、
繊細かつ美味な姫さまの手料理に、
姫さまが尋ねてくるかもしれない夕時には、
マンションの住人も、ご近所さんも、
そのラッキーを心待ちにしていたりするのです。
ローゼさん「リンカさんが大変な時に、
姫さまとか持ち上げたり、そういうのは結構ですっ。
あと、勝手に高級住宅街にして、
駅まで出来たなんて作り話はいりませんから。」
姫さまは、そう仰いますが、
部屋の窓に広がる晴れやかな空の下には、
立派な邸宅や、豪華な造りの高級リゾート駅舎が、
バッチリと確認できます。
ローゼさん「!?
一夜の内に、城を完成させるような勢いで、
町を発展させたんですかっ!!
(・・・とんでもない大物が、
私の影にいるのですわね。
これは素直に、従う所は従って、
リンカさん探しを開始するしかありません。)
姫さまって言うのだけ、おやめくださいませんか?
何だか緊張で固くなって、動きにくくなりそうです。」
はーいっ。
ローゼさん「さて、
リンカさんを探すとなると、
エサ・・・もとい、
敬愛してやまないお父様を訪ねるのが、
一番かも知れません。
緊急事態なので、
(私の招いた不祥事ですし、
爆乳小学生になったなんて、言えないです・・・。)
お父様に手伝ってもらうのが、
最速の解決方法でしょう。
(ワナを仕掛けるような気がして、
胸が痛みますが、あの状態で放置なんて絶対いけませんっ!!
・・・何でも受け入れるお父様ですから、
見た目にこだわらないなんて言われたら、
ゆ、夢落ちで記憶をなんとかしなければなりませんネ・・・。)
後ろ髪を惹かれるような気持ちで、
父王の暮らす、聖クラウス学園内へと、
お出かけの準備をしているローゼさんでしたが、
そんな忙しい時に限って、突然の来客を知らせる、
ドアフォンが鳴ります。
ピンポーーーンッ!
するとドアフォンに映っているのは、
そのローゼさんの父親の、スーツ姿のバルマード王ですっ。
ローゼさん、父王に一言も喋らせない勢いで、
すぐさまドアを開けて、室内に招き入れるのです。
凛々しいおヒゲに、精悍な顔付きの、
長身のカッコいいオジ様のバルマード王です。
ローゼさん自慢のお父様ですが、
このオジ様に、ちっちゃいリンカさんは、
なぜか淡い恋心を抱いています。
本人は、そのリンカさんをローゼさん同様、
娘のように愛してはいましたが、
そういう対象として見られたことなど、一度もありませんでした。
ローゼさん自身、相当気合の入ったファザコンさんですが、
この町に来て、周りが見え始めたのか、
情熱的だったその父王への想いも、
今は、あやふやとしたものになって、
恋に妄想して、暴走するといった、
ためぞう君のお父さんを、極限バトルで、
無き者にしたような、その激しさも、
すっかりおとなしくなったものです。
ローゼさん(・・・。
ためぞうさんには、とんでもない事をしたと、
その罪悪感から、彼を謎の閣下として助けるような事も、
以前はありましたネ。
今となっては、その私の方が、
ためぞうさんを頼ってしまうほど、立場は変わりましたが、
私のやった事を、忘れてなどいないのです。
あの時は、本当にゴメンナサイッ!!
無理矢理、私を手ごめにしようとした、
山本のおじ様・・・。)
ためぞう君のお父さん、自業自得ですよねッ!
バルマード王「まったくです・・・。
あと、私の事は王などと呼んで頂くとも、
「ヒゲ」で構いませんぞ。」
ローゼさん「(お、無敵のお父様が、気を使ってらっしゃるのっ!?)
こほん・・・、
私の自己紹介はもう十分ですので、
一旦、この辺りしまして、
『リンカさん、大捜索!!』など銘打って、
次のお話で、真剣に探したいのですが・・・。」
それは無理ですー。
現在、『エリス様の華麗なる日々。』の、
急展開編が控えているのに、
そこを引き伸ばしてしまうくらいなら、
さっさとリンカさんの事を諦めてしまいましょうネッ!!
ちなみに、相当続きが遅れていますが、
解説の人の仕事の遅さと、
「実は、本物の戦場に投下されていて、
上空の壮絶な艦隊戦に巻き込まれてしまう。」
という、ありがちで変化球な展開のせいで、
エリス様が、リアルな方で年を越されてしまったなんて、
言わせないでくださいよ、もうっ。
ヒゲ「全くですっ!
エリス君の大切な物語を、
保留にしてまで、紹介してもらっているのですから、
父として、新人の娘をわざわざご紹介いただき、
感謝100万倍でありますっ!!
(ごめんね、リンカちゃん。
オジさん、逆らえないの・・・。
ムチとか、痛いの無理なのね。)」
ローゼさん(うおーーーっ!!!
・・・謎の代打さんの正体は、
我が父をさえも、ひれ伏す御方ですか。
エリスさんのリスペクト具合からいたしまして、
セリスさんのような気もいたしますが、
考えてもわからない事は、
そっとしておく方が、無難な気がいたしますし、
言葉の語尾だけで決め付けるのは、
ワナへの第一歩な気配が、
背筋がゾクゾクッ、っとしてなりませんわ。)
◇ はい、ローゼさん選んでくださいねっ。
お待ちかねの選択肢ですぅー。
ローゼさん(ま、待ってませんって!!)
☆ 好きなの選んでねっ♪
→ ・ ヒゲのパワーを完全燃焼させ、
さっさと解決っ!
(自慢のおヒゲをむしられちゃって、
もう、ただのおっちゃんになっちゃいます。
『ヒゲの残りパワー。』= 「95億」 → 「たぶん、1~10」。)
・ ローゼさんのナイスバディを、
リンカさんのと入れ替えちゃいますっ。
気合でやり遂げますが、
ローゼさんの成長ボーナスと、
便利でおいしい、みかんのつくり方の絵本は、
回収させてもらいますねっ!
(便利な本の維持、まず無理です。
なので、誰も到達出来ない、
極的な、バランスダメダメなダンジョン最深部の、
箱の景品にでもしときます。
- 到達条件
ローゼさん入りPTで、
一人は「LV 999」を達成している。 -
((そんな方、何処にもいないとは思いますが、
箱飛ばすくらいの芸当は、やってみせますよっ!))
あと、そのナイスバディの入れ替えには、
自信ありますので、どうかご安心をッ!!
逆に気持ちいいくらいに、痛くしませんのでーっ♪)
・ 「リンカさんは、新たな冒険へと旅立った!」
・・・今までのおうえん、ありがとうございましたっ♪
ローゼさん(か、完全なワナですね・・・。
選ぶとしたら、私のしかないですよーっ。
リンカさんが、変な事になっちゃったのは、
確かに私のミスです。
ここは、真ん中のを選ぶ以外に、
あ、ありませんわっ!!)
ローゼさん、とっても動揺してます。
でも、決意は固いみたいです。
本当に、お優しい姫さまになられましたねっ!
ヒゲ「私のヒゲをむしるのだっ、ローゼッ!!
美少女は、私のヒゲなど遥かに上回る、全て民の宝ッ。
愛娘とリンカちゃんの未来が約束されるのなら、
とっとと隠居して、茶でも飲んで暮らすだけの事よォ!!!
後の国事は、二人に託したぞッ。」
ヒゲは、いい事言いました。
さあ、さっさとむしり取って、奇跡を起こしましょうーっ!
国名も『むさむさ・ヒゲ王国』から、
『きらめき☆プリンセス王国』とでも、改めちゃいましょうねっ。
出会いの少ない家臣さんたちも、きっと喜んでくれますって。
だってほら、姫さま目当てでイケメン冒険者が街に溢れて、
それに釣られて、ジュース・ミルク完備の出会いの酒場は、
女子たちで、連日盛況に違いありませんっ♪
家臣さんも、新たな出会いにココロ、
ウキウキでしょう!
ローゼさん「天下のお父様が、突然いなくなっちゃったりしたら、
あんなバカでかい領土を守りきれるわけ、
ないじゃないですかっ!!
(ヒゲ王国以外の、銀河を駆ける秘密の領地を含む。
地球型惑星を持つ太陽系を、ヒゲはこっそり数十と持っています。)
お父様の高名無くして、
あのだらしない家臣たちの、ゆっるい国が、
まとまる訳がありませんっ。
すぐに、ためぞうさんの友人のホーネル王子に、
全部いいとこ持っていかれますって。
彼の意思など関係なく、
彼の家臣たちが黙っているワケないでしょッ!!」
ピンポーンッ!
お見事、大正解ですぅ~。
ヒゲ「何だってーーぇ!!!」
その未来を見通す力も、(100くらいありそうな)知略も、
ローゼさん、スペックとーっても高いです。
さらに今は、その知力を悪戯に使わなくなって、
優しさ、きゅんきゅん☆ピュアピュア100%になった、
今のこのローゼさんを、
何処の覇王が、ほおっておくなんて、
ありえるでしょーっ。
そりゃ速攻、国ごと落とされちゃいますねっ。
ローゼさん☆☆はきっと、
男性の本気の、心のこもった気持ちを、
踏みにじったり、あやふやに誤魔化したり、
そんな事やってのけるテクだけは、
皆無といって問題なさそうですから☆
ローゼさん「わ、悪かったですねっ!!
あと、星多すぎですよ。
☆ 増やして、リンカさんを引っ張る気ですか?
選べないんでしたら、
わ、私が責任取りますので、
それにして、リンカさんを助けてあげて下さいって。」
では、ローゼさんをチンクシャで、
永遠の小学生(見た目。)にして、
あらゆるマジカル☆ステータスを、
没収いたしまして、この私のパワーで、
ステッキ効果を無かった事にしてよろしいでしょーか?
◇ 美少女小学生(成長率0%)になりますか?
→ はい。
いいえ。
ローゼさん「『はい』でッ!!!」
ヒゲ「いかんぞ、絶対いかぁーーーーんッ!!!」
パリィーーーーーンッ!!
突如、ローゼさんのマンションのリビングに、
時空を切り裂くような裂け目が現れ、
その奥から、何者かが現れますーっ!
謎の男「この世界の将来の為、
こほん、いや私の為に、
ローゼさんの未来を失わせるわけには、
いかぬのだよッ!!」
謎のヒーローのような格好をした、
イケメンっぽい、戦隊もののコスプレイヤーは、
三択の選択肢を、必殺のギャラクシーパンチで、
無効化しますっ!!
コス男「ふっ・・・、
これで、私の未来は安泰だ。
『せりかさん』の依頼を受け、速攻駆け付けたが、
無事のようで何よりです。
お騒がせして、申し訳ありませんでしたーっ!
では、この辺で失礼しま・・・。」
えっと、カイザーさんですよね?
コス男「・・・ハハハ、何をご冗談を。
すみません、勘弁してください。
大人しく帰って、もう邪魔とかしませんので。」
はーい、ではまた、
別の世界でお会いましょうねーっ!!
ローゼさん「(カ、カイザーさんって、
もしかして、未来の可能性の一つの、
将来のためぞうさん!?
・・・凄まじいというか、大覇王級の、
お父様すら上回る、とんでもパワーでしたネ。
カイザーさん(?)の未来の安泰・・・。
わ、私が関係しているのですか!
き、気になって寝不足になるような謎を、
何気なく残していかないで下さいよっ!!!)」
きっと、ローゼさんはその疑問のおかげで、
しばらくは、寝不足の日々が続くでしょうー。
選択肢と等価のバツゲームとはいきませんが、
若者の未来とか、青春や募る想いというのは、
横から見ていて、楽しいものですねっ♪
しっかりと、邪魔させていただきますーぅ。
ローゼさん「だから、丸聞こえでそういう事を言うのは、
おやめ下さいってっ!!」
ヒゲ「ハッハッハッ、
娘の変なファザコンが治って、
気概ある若者との未来があるのなら、
ヒゲパパとしては、これ以上に嬉しい事はありませんな。」
ローゼさん(・・・いえ、
お父様その凛々しいお姿に、胸の奥がドキドキと、
熱くなるのは、未だ変化はないのですョ。
異性と接する機会が皆無だったとは言いましても、
お父様は、天下に覇を唱える事の出来る稀代の大英雄なのです。
・・・私、お父様の真のお姿(とても若く、
優しそうな笑みをお持ちの、
イケメンランク上位で、美少女にも見えるその優美なお姿。)を、
知っているから、余計に想いが加速してしまったのです。
他の殿方との狭間で、確かに揺れているのは否定いたしませんが、
あちらのお姿だと、私の方が年上に誤解されてしまうのですよっ。
・・・はぁ、自分でも、
自分がややこしいことは、十分理解しております。
でも、たやすくリンカさんに、
油揚げをさらわれた後ろ姿など、
果たして見せられるほど、
私のハートの方は強くなっているのでしょうか。)
ローゼさんがお望みでしたら、
鋼鉄、チタン合金、スーパーセラミック、ウルトラカーボン、
伝説の盾用の板材などの、強力ハートにアップグレードいたしましょうかー?
あらゆるダメージにくじけない、
ノーダメージハートで、問答無用に無双できますよっ!
ローゼさん「そんな、ヒーロー改造はいりませんわっ!!」
ヒゲ「・・・わ、私はしてもらおうかな~。
ひゅーるるるぅー♪」
残念! ヒゲの毛のはえたハートは、
キャンペーン対象外というか、めんどいですっ。
変に強くなられて、ハーレムモードとか夢持たれちゃうと、
世界の男女比、もとい、
もう、あの心優しく、
ローゼさんと変わらぬ美貌のお妃さまの事、
すっかりお忘れですかーっ?
ヒゲ「うっ!
泣いちゃうぞ、ヒゲパパ泣いちゃうからっ!!」
今回は、ヒゲのターンではないのです。
いつヒゲのターンが来るかは不明ですが、
ローゼさんをなんとなく困らせているような感じを、
ヒゲご自身は、ご理解してらっしゃいますかーっ?
ローゼさん「ぜんぜん、困ってませんよっ!!!」
ヒゲ「・・・ホントに、優しい娘に変わりましたネ。
ピンチには、いつでも駆けつけるから、
なんとなく家に戻って、テレビでも見てるね。
至らぬ娘ですが、どうかよろしくお願い致します。」
そう言うとヒゲは、
あさっての方向に丁寧にお辞儀をしてから、
聖クラウス学園敷地内の、大型船を改装した家へと戻って行きました。
やっと二人になれましたねっ!
ローゼさん「私は、一人ですよっ!!」
こうして、ローゼさんの自己紹介から始まった、
悠久の旅は幕を開けるのでした・・・。
カチッ・・・。
タララララ~ラララン♪ タララララ~~~~ン♪
ラララララァ~ランラン・・・。
ローゼさん「そんな音楽、ラジカセで鳴らしても、
悠久とか、そんな冒険には行きませんから!!
なんとか、日帰りでお願いしますーーッ!!!」
こうして、ローゼさんのお話は、
『ローゼさん☆☆☆』へと続くのです。
ローゼさん「・・・自己紹介、完結編であることを願います。
リンカさん、どうかご無事でっ。」
よろしくやってるらしいですよ♪
ローゼさん「コラーーーーッ!!!」
バブル期を超えるような、
発展と人口増加を見せている、長崎ドラゴンタウン。
一等地の地価は、坪単価1000万円まで上昇し、
美しいビーチに隣接した、
路線が新設されたばかりの高級住宅街の駅舎の、
その正面の一等地に、
ドンッ! と構えるようにそびえ建つ、
ローゼ姫さま所有の高層デザイナーズマンション。
マンションの駐車場に隣接した、1Fの広いエントランス脇の、
海が見えない、日当たりも微妙な、
割と手狭な最安物件に、
マンションの管理人も兼ねる姫さまは、
お住まいになっておりました。
・ ローゼ姫さま、凄いセレブさんですが、
とても庶民的な感覚をお持ちで、
父王を心配させないよう、マンションは受け取りましたが、
とても質素倹約な生活を送っているのです。
その謙虚さも姫さまの美徳と、
姫さまの正体を知らない方々からも、
微笑ましく好感を持たれているのでした。
姫さまは、ご近所の方々や、
マンションの住人の方とも仲良くしておりまして、
作り過ぎましたと言っては、さりげなく、
素晴らしい出来栄えのおかず類を、差し入れたりしています。
ミッションラン五つ星を獲得してもおかしくないほどに、
繊細かつ美味な姫さまの手料理に、
姫さまが尋ねてくるかもしれない夕時には、
マンションの住人も、ご近所さんも、
そのラッキーを心待ちにしていたりするのです。
ローゼさん「リンカさんが大変な時に、
姫さまとか持ち上げたり、そういうのは結構ですっ。
あと、勝手に高級住宅街にして、
駅まで出来たなんて作り話はいりませんから。」
姫さまは、そう仰いますが、
部屋の窓に広がる晴れやかな空の下には、
立派な邸宅や、豪華な造りの高級リゾート駅舎が、
バッチリと確認できます。
ローゼさん「!?
一夜の内に、城を完成させるような勢いで、
町を発展させたんですかっ!!
(・・・とんでもない大物が、
私の影にいるのですわね。
これは素直に、従う所は従って、
リンカさん探しを開始するしかありません。)
姫さまって言うのだけ、おやめくださいませんか?
何だか緊張で固くなって、動きにくくなりそうです。」
はーいっ。
ローゼさん「さて、
リンカさんを探すとなると、
エサ・・・もとい、
敬愛してやまないお父様を訪ねるのが、
一番かも知れません。
緊急事態なので、
(私の招いた不祥事ですし、
爆乳小学生になったなんて、言えないです・・・。)
お父様に手伝ってもらうのが、
最速の解決方法でしょう。
(ワナを仕掛けるような気がして、
胸が痛みますが、あの状態で放置なんて絶対いけませんっ!!
・・・何でも受け入れるお父様ですから、
見た目にこだわらないなんて言われたら、
ゆ、夢落ちで記憶をなんとかしなければなりませんネ・・・。)
後ろ髪を惹かれるような気持ちで、
父王の暮らす、聖クラウス学園内へと、
お出かけの準備をしているローゼさんでしたが、
そんな忙しい時に限って、突然の来客を知らせる、
ドアフォンが鳴ります。
ピンポーーーンッ!
するとドアフォンに映っているのは、
そのローゼさんの父親の、スーツ姿のバルマード王ですっ。
ローゼさん、父王に一言も喋らせない勢いで、
すぐさまドアを開けて、室内に招き入れるのです。
凛々しいおヒゲに、精悍な顔付きの、
長身のカッコいいオジ様のバルマード王です。
ローゼさん自慢のお父様ですが、
このオジ様に、ちっちゃいリンカさんは、
なぜか淡い恋心を抱いています。
本人は、そのリンカさんをローゼさん同様、
娘のように愛してはいましたが、
そういう対象として見られたことなど、一度もありませんでした。
ローゼさん自身、相当気合の入ったファザコンさんですが、
この町に来て、周りが見え始めたのか、
情熱的だったその父王への想いも、
今は、あやふやとしたものになって、
恋に妄想して、暴走するといった、
ためぞう君のお父さんを、極限バトルで、
無き者にしたような、その激しさも、
すっかりおとなしくなったものです。
ローゼさん(・・・。
ためぞうさんには、とんでもない事をしたと、
その罪悪感から、彼を謎の閣下として助けるような事も、
以前はありましたネ。
今となっては、その私の方が、
ためぞうさんを頼ってしまうほど、立場は変わりましたが、
私のやった事を、忘れてなどいないのです。
あの時は、本当にゴメンナサイッ!!
無理矢理、私を手ごめにしようとした、
山本のおじ様・・・。)
ためぞう君のお父さん、自業自得ですよねッ!
バルマード王「まったくです・・・。
あと、私の事は王などと呼んで頂くとも、
「ヒゲ」で構いませんぞ。」
ローゼさん「(お、無敵のお父様が、気を使ってらっしゃるのっ!?)
こほん・・・、
私の自己紹介はもう十分ですので、
一旦、この辺りしまして、
『リンカさん、大捜索!!』など銘打って、
次のお話で、真剣に探したいのですが・・・。」
それは無理ですー。
現在、『エリス様の華麗なる日々。』の、
急展開編が控えているのに、
そこを引き伸ばしてしまうくらいなら、
さっさとリンカさんの事を諦めてしまいましょうネッ!!
ちなみに、相当続きが遅れていますが、
解説の人の仕事の遅さと、
「実は、本物の戦場に投下されていて、
上空の壮絶な艦隊戦に巻き込まれてしまう。」
という、ありがちで変化球な展開のせいで、
エリス様が、リアルな方で年を越されてしまったなんて、
言わせないでくださいよ、もうっ。
ヒゲ「全くですっ!
エリス君の大切な物語を、
保留にしてまで、紹介してもらっているのですから、
父として、新人の娘をわざわざご紹介いただき、
感謝100万倍でありますっ!!
(ごめんね、リンカちゃん。
オジさん、逆らえないの・・・。
ムチとか、痛いの無理なのね。)」
ローゼさん(うおーーーっ!!!
・・・謎の代打さんの正体は、
我が父をさえも、ひれ伏す御方ですか。
エリスさんのリスペクト具合からいたしまして、
セリスさんのような気もいたしますが、
考えてもわからない事は、
そっとしておく方が、無難な気がいたしますし、
言葉の語尾だけで決め付けるのは、
ワナへの第一歩な気配が、
背筋がゾクゾクッ、っとしてなりませんわ。)
◇ はい、ローゼさん選んでくださいねっ。
お待ちかねの選択肢ですぅー。
ローゼさん(ま、待ってませんって!!)
☆ 好きなの選んでねっ♪
→ ・ ヒゲのパワーを完全燃焼させ、
さっさと解決っ!
(自慢のおヒゲをむしられちゃって、
もう、ただのおっちゃんになっちゃいます。
『ヒゲの残りパワー。』= 「95億」 → 「たぶん、1~10」。)
・ ローゼさんのナイスバディを、
リンカさんのと入れ替えちゃいますっ。
気合でやり遂げますが、
ローゼさんの成長ボーナスと、
便利でおいしい、みかんのつくり方の絵本は、
回収させてもらいますねっ!
(便利な本の維持、まず無理です。
なので、誰も到達出来ない、
極的な、バランスダメダメなダンジョン最深部の、
箱の景品にでもしときます。
- 到達条件
ローゼさん入りPTで、
一人は「LV 999」を達成している。 -
((そんな方、何処にもいないとは思いますが、
箱飛ばすくらいの芸当は、やってみせますよっ!))
あと、そのナイスバディの入れ替えには、
自信ありますので、どうかご安心をッ!!
逆に気持ちいいくらいに、痛くしませんのでーっ♪)
・ 「リンカさんは、新たな冒険へと旅立った!」
・・・今までのおうえん、ありがとうございましたっ♪
ローゼさん(か、完全なワナですね・・・。
選ぶとしたら、私のしかないですよーっ。
リンカさんが、変な事になっちゃったのは、
確かに私のミスです。
ここは、真ん中のを選ぶ以外に、
あ、ありませんわっ!!)
ローゼさん、とっても動揺してます。
でも、決意は固いみたいです。
本当に、お優しい姫さまになられましたねっ!
ヒゲ「私のヒゲをむしるのだっ、ローゼッ!!
美少女は、私のヒゲなど遥かに上回る、全て民の宝ッ。
愛娘とリンカちゃんの未来が約束されるのなら、
とっとと隠居して、茶でも飲んで暮らすだけの事よォ!!!
後の国事は、二人に託したぞッ。」
ヒゲは、いい事言いました。
さあ、さっさとむしり取って、奇跡を起こしましょうーっ!
国名も『むさむさ・ヒゲ王国』から、
『きらめき☆プリンセス王国』とでも、改めちゃいましょうねっ。
出会いの少ない家臣さんたちも、きっと喜んでくれますって。
だってほら、姫さま目当てでイケメン冒険者が街に溢れて、
それに釣られて、ジュース・ミルク完備の出会いの酒場は、
女子たちで、連日盛況に違いありませんっ♪
家臣さんも、新たな出会いにココロ、
ウキウキでしょう!
ローゼさん「天下のお父様が、突然いなくなっちゃったりしたら、
あんなバカでかい領土を守りきれるわけ、
ないじゃないですかっ!!
(ヒゲ王国以外の、銀河を駆ける秘密の領地を含む。
地球型惑星を持つ太陽系を、ヒゲはこっそり数十と持っています。)
お父様の高名無くして、
あのだらしない家臣たちの、ゆっるい国が、
まとまる訳がありませんっ。
すぐに、ためぞうさんの友人のホーネル王子に、
全部いいとこ持っていかれますって。
彼の意思など関係なく、
彼の家臣たちが黙っているワケないでしょッ!!」
ピンポーンッ!
お見事、大正解ですぅ~。
ヒゲ「何だってーーぇ!!!」
その未来を見通す力も、(100くらいありそうな)知略も、
ローゼさん、スペックとーっても高いです。
さらに今は、その知力を悪戯に使わなくなって、
優しさ、きゅんきゅん☆ピュアピュア100%になった、
今のこのローゼさんを、
何処の覇王が、ほおっておくなんて、
ありえるでしょーっ。
そりゃ速攻、国ごと落とされちゃいますねっ。
ローゼさん☆☆はきっと、
男性の本気の、心のこもった気持ちを、
踏みにじったり、あやふやに誤魔化したり、
そんな事やってのけるテクだけは、
皆無といって問題なさそうですから☆
ローゼさん「わ、悪かったですねっ!!
あと、星多すぎですよ。
☆ 増やして、リンカさんを引っ張る気ですか?
選べないんでしたら、
わ、私が責任取りますので、
それにして、リンカさんを助けてあげて下さいって。」
では、ローゼさんをチンクシャで、
永遠の小学生(見た目。)にして、
あらゆるマジカル☆ステータスを、
没収いたしまして、この私のパワーで、
ステッキ効果を無かった事にしてよろしいでしょーか?
◇ 美少女小学生(成長率0%)になりますか?
→ はい。
いいえ。
ローゼさん「『はい』でッ!!!」
ヒゲ「いかんぞ、絶対いかぁーーーーんッ!!!」
パリィーーーーーンッ!!
突如、ローゼさんのマンションのリビングに、
時空を切り裂くような裂け目が現れ、
その奥から、何者かが現れますーっ!
謎の男「この世界の将来の為、
こほん、いや私の為に、
ローゼさんの未来を失わせるわけには、
いかぬのだよッ!!」
謎のヒーローのような格好をした、
イケメンっぽい、戦隊もののコスプレイヤーは、
三択の選択肢を、必殺のギャラクシーパンチで、
無効化しますっ!!
コス男「ふっ・・・、
これで、私の未来は安泰だ。
『せりかさん』の依頼を受け、速攻駆け付けたが、
無事のようで何よりです。
お騒がせして、申し訳ありませんでしたーっ!
では、この辺で失礼しま・・・。」
えっと、カイザーさんですよね?
コス男「・・・ハハハ、何をご冗談を。
すみません、勘弁してください。
大人しく帰って、もう邪魔とかしませんので。」
はーい、ではまた、
別の世界でお会いましょうねーっ!!
ローゼさん「(カ、カイザーさんって、
もしかして、未来の可能性の一つの、
将来のためぞうさん!?
・・・凄まじいというか、大覇王級の、
お父様すら上回る、とんでもパワーでしたネ。
カイザーさん(?)の未来の安泰・・・。
わ、私が関係しているのですか!
き、気になって寝不足になるような謎を、
何気なく残していかないで下さいよっ!!!)」
きっと、ローゼさんはその疑問のおかげで、
しばらくは、寝不足の日々が続くでしょうー。
選択肢と等価のバツゲームとはいきませんが、
若者の未来とか、青春や募る想いというのは、
横から見ていて、楽しいものですねっ♪
しっかりと、邪魔させていただきますーぅ。
ローゼさん「だから、丸聞こえでそういう事を言うのは、
おやめ下さいってっ!!」
ヒゲ「ハッハッハッ、
娘の変なファザコンが治って、
気概ある若者との未来があるのなら、
ヒゲパパとしては、これ以上に嬉しい事はありませんな。」
ローゼさん(・・・いえ、
お父様その凛々しいお姿に、胸の奥がドキドキと、
熱くなるのは、未だ変化はないのですョ。
異性と接する機会が皆無だったとは言いましても、
お父様は、天下に覇を唱える事の出来る稀代の大英雄なのです。
・・・私、お父様の真のお姿(とても若く、
優しそうな笑みをお持ちの、
イケメンランク上位で、美少女にも見えるその優美なお姿。)を、
知っているから、余計に想いが加速してしまったのです。
他の殿方との狭間で、確かに揺れているのは否定いたしませんが、
あちらのお姿だと、私の方が年上に誤解されてしまうのですよっ。
・・・はぁ、自分でも、
自分がややこしいことは、十分理解しております。
でも、たやすくリンカさんに、
油揚げをさらわれた後ろ姿など、
果たして見せられるほど、
私のハートの方は強くなっているのでしょうか。)
ローゼさんがお望みでしたら、
鋼鉄、チタン合金、スーパーセラミック、ウルトラカーボン、
伝説の盾用の板材などの、強力ハートにアップグレードいたしましょうかー?
あらゆるダメージにくじけない、
ノーダメージハートで、問答無用に無双できますよっ!
ローゼさん「そんな、ヒーロー改造はいりませんわっ!!」
ヒゲ「・・・わ、私はしてもらおうかな~。
ひゅーるるるぅー♪」
残念! ヒゲの毛のはえたハートは、
キャンペーン対象外というか、めんどいですっ。
変に強くなられて、ハーレムモードとか夢持たれちゃうと、
世界の男女比、もとい、
もう、あの心優しく、
ローゼさんと変わらぬ美貌のお妃さまの事、
すっかりお忘れですかーっ?
ヒゲ「うっ!
泣いちゃうぞ、ヒゲパパ泣いちゃうからっ!!」
今回は、ヒゲのターンではないのです。
いつヒゲのターンが来るかは不明ですが、
ローゼさんをなんとなく困らせているような感じを、
ヒゲご自身は、ご理解してらっしゃいますかーっ?
ローゼさん「ぜんぜん、困ってませんよっ!!!」
ヒゲ「・・・ホントに、優しい娘に変わりましたネ。
ピンチには、いつでも駆けつけるから、
なんとなく家に戻って、テレビでも見てるね。
至らぬ娘ですが、どうかよろしくお願い致します。」
そう言うとヒゲは、
あさっての方向に丁寧にお辞儀をしてから、
聖クラウス学園敷地内の、大型船を改装した家へと戻って行きました。
やっと二人になれましたねっ!
ローゼさん「私は、一人ですよっ!!」
こうして、ローゼさんの自己紹介から始まった、
悠久の旅は幕を開けるのでした・・・。
カチッ・・・。
タララララ~ラララン♪ タララララ~~~~ン♪
ラララララァ~ランラン・・・。
ローゼさん「そんな音楽、ラジカセで鳴らしても、
悠久とか、そんな冒険には行きませんから!!
なんとか、日帰りでお願いしますーーッ!!!」
こうして、ローゼさんのお話は、
『ローゼさん☆☆☆』へと続くのです。
ローゼさん「・・・自己紹介、完結編であることを願います。
リンカさん、どうかご無事でっ。」
よろしくやってるらしいですよ♪
ローゼさん「コラーーーーッ!!!」
さてさて、DF2のWin版は立ち消えになってしまいましたが、ため蔵がアレスティルたちと別れてからシークレットになるまでを、自分の解釈で描いた外伝が完成し、本日、Vector様にて公開されましたー!
あのため蔵のノリをかなり再現できたと思っております。
もしよろしければ、ぜひプレイしてみてくださいませーOTL
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se515070.html
よつみんさん
いつも、ありがとうございますっ🌈