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ダークフォースDFと続きに仮セカンド。Twitterは @14ayakosan 新規とDF追加再編です

『ローゼさん☆☆☆』

2017年01月19日 18時24分02秒 | ためぞうの冒険+DFセカンド 登場人物編

   『ローゼさん☆☆☆』

        - 海の漢の帰りを待つ、港の女。-


ローゼさん「何ですかッ!

      このヘンテコなサブタイトルはーッ!!


      早くリンカさんを回収して、

      家に帰りますよ、もうっ。」



 ・ あらゆる全てのものを持って生まれた、

   絶世の美少女、ローゼさん。


   そんなローゼさんですが、

   その地位に驕(おご)る事もなく、

   勝手にローゼさんのマンションに住み着いている、

   家出娘のリンカちゃんを、

   その身を投げ打ってまで、

   危険が待ち受ける異世界へと旅立つのですっ。


   心優しいお姫様なのでーす。

   その生意気小悪魔バディを、ぶるんぶるんと揺らしながら♪


ローゼさんは、ワープした。


ローゼさん「急展開!?」


 あれからどれくらい経ったのでしょう。

 突然、暗闇に飲み込まれたローゼさんは、

 鈍行のワープによって、

 まるで、難破した船から放り出されたように、

 何処かの海岸へを流れ着いたのでした。


 そこは美しい砂浜と、エメラルドグリーンの海が広がる、

 理想のビーチのようにも見えましたが、

 その先に続く、木漏れ日のレースが描かれた木々たちの方にも、

 小高い丘に見える、灯台らしき場所にも、

 人影一つ見えません。


 丁寧にアウトドア用のグリーンのシートが敷かれたその場所に、

 流れ着いたローゼさんは、横たわっています。


ローゼさん「・・・ここは、ハワイかグアム辺りですか?

      この時期にこの温度、

      とても暑くて、冬服なんて着てられませんね。

      常夏の楽園か、南半球の何処かなのでしょうが。


      72時間くらいは我慢して、

      ワープ中の変な列車の後ろの座席で、睡魔に耐えていましたけど、

      普通に降ろしてくれずに、漂流的な感じになっているのですね。


      砂が衣服に付かない配慮は感謝しますが、

      とり合えず、上着をある程度脱がないと、

      貴重なミネラルが失われてしまいますわ・・・。」


 見知らぬ土地で目覚めても、まったく動じない姿勢のローゼさんは、

 冬物の可愛いワンピースと、あったかドテラをキチンとたたむと、

 シートの上に置かれたバックの中から取り出した、

 白いTシャツとホットパンツに着替えます。


 なかなかセクシーなお姿ですネ。


ローゼさん「バックに『エリス』と名前が書いてありましたので、

      エリスさんには、感謝です。

      きちんと洗濯してお返しいたします。


      でもさすが、モデルもやっているエリスさんですね。

      布の部分が極端に少ないといいますか、

      かなり大人っぽいです・・・。


      流石に、他に入っていたブルマに着替えては、

      誤解を招きそうですので、こちらを選ばせていただきましたが、


      シートの横に使えといわんばかりに置かれている、

      葉っぱで出来たビキニのワナよりは、

      いいんじゃないかと思います・・・。」


 水が跳ねれば、一瞬のうちにスケスケになってしまいそうな、

 真夏の太陽に照らされた、眩しい白いTシャツに、

 オーシャンブルーのホットパンツが、

 ローゼさんのその魅惑の脚線美を、色っぽく演出しています。


 北欧系の美しい顔立ちの、プラチナの髪の美少女と、

 ツーショットでも決められれば、

 まさにそれは、羨望の眼差しできらめくビーチに混沌を呼び込むことでしょう。


 その心は純真でも、抜群のプロポーションと端正な顔立ちが、

 浜辺に舞い降りた、魅惑の天使を思わせるのです。


 どちらかといえば、

 サキュバス的みたいな強烈な、

 誘惑色がとても濃いみたいですが。


ローゼさん「さっさと先に進んで、

      リンカさんを回収しますっ。


      幸いチョコレートバーが一本と、

      富士の天然水500mmlボトルがありましたので、

      エリスさんの恵みには、感謝しなくてはいけませんが。


      ・・・!?


      もしかして、エリスさんも、

      何処かをさまよっているのですかっ!?


      だとしたら、大事なバックを失ってお困りでしょうに。

      私が、責任を持ってお届けしなければ。


      衣服を借りて、葉っぱしか残って・・・いえ!

      もっとポジティブに、アクティブに行かなくては、

      エリスさんの物語が続かないのです。」


 ローゼさんの心意気は関心ですが、

 リンカさんをしばらく好きにさせておくだけで、

 エリス様の物語は、即再開されるわけですが。



  ◇ そこで、選択肢ですYOォ!!



    ・ → リンカさんにバカンスを。

        (安全だけは鉄壁にお守りますので、

         ご安心ください。)



    ・   大いなる大冒険を達成し、

        本来の目的を素早く果たす。

        (ローゼさん、自分もピンチだと、

         そのお姿なら、きちんと覚悟しておいて下さいねー。)




 ローゼさんは、勇敢にバックを手に掴み、

 何が待ち受けるかも知らない、

 危険に満ち溢れていそうな、森の奥へと進んでいきます。


ローゼさん「リンカさんは、私のせいで、

      暴走してしまったのです。


      私の大切な家族ですので、

      しっかりと探させていただきますっ。」


 今の言葉を、リンカさんに聞かせてあげたいですねー。

 ピンチともなると、ちゃんと結束は固いんですよ。


 ちなみにエリス様は、

 ちゃんと町にいますし、しっかりエンジョイしてますので、

 どうかご心配なく。


 こちらへ来たのは、

 エリス様の名を語った、その謎のバックだけです。


 中身の衣装は本物ですが、

 他は、クエストの支給品だとでも思ってもらって結構ですよっ。


ローゼさん「ほっ・・・、

      それなら衣装はきちんと洗ってお返ししますので、

      あとは、リンカさん探せば終わりですわね。」


 そう言ってローゼさんは、

 森の奥へと続く、小道をズンズン進んで行くのです。


 周りの景色は次々と変わって行き、

 妖霧に満ちた森の奥では、たくさんのカメラ小僧の群れと遭遇しましたが、

 目にも留まらぬ速さで、シャッターすら切らせる事無く、

 妖気にあてられたカメラ小僧たちを、

 次々とデコピンで昇天させ、

 ついでに満ちた妖気を浄化して、

 彼らをただのカメラ小僧へと戻し立ち去ったのです。


ローゼさん「痛くしてませんからねっ!


      失神のツボを弾いての浄化作業は、

      あれだけの数だと、気もスタミナも結構使うものなのです。」


 通常100年以上かかりそうな、森を元の美しい姿に再生する作業を、

 わずか3分程度で終えたローゼさん。


 この調子で、人で賑わっていた頃のリゾート地を、

 どんどん取り戻していって欲しいですね。


ローゼさん「・・・清掃でしたら、

      可能な限りいたしますので、

      早くリンカさんと合わせていただきたいものです。」


 まだ、食料のチョコレートバーも、

 富士の天然水も、ローゼさんは温存しています。


 道中に、いろんな種類の木の枝を組み合わせて作った、

 十徳ツールのおかげで、

 森の恵みの恩恵に与っています。


 竹の水筒に水分入れ、果実をバックに補充して、

 ぜんぜん余裕で、何日でも冒険出来そうです。


 なかなかのサバイバル技術をお持ちのようです。


ローゼさん「ためぞうさんから、

      教わっただけですって。」



 ・ ローゼさんは、無人島に流れ着いても、

   たくましく生存出来るだけの技術まで備える、

   頼れるお姫様なのです。



ローゼさん「・・・人物紹介に、まだこじつけているのですね。


      陽がある内に、出来れば見つけたいと思いますので、

      先を急がせてもらいますね。」


 福岡めんたいドームの約30個分の面積がある森を抜けたその先には、

 とても透明度の高い、美しい泉がありました。


 人工的な円形の石造りの泉には、高い山から何十年と経て、

 湧き出た雪解け天然水で、満たされています。

 正面の方向に見える、雲を突き抜ける山の頂は、

 透明のシロップをかけ、キラキラとした、

 かき氷のような光沢を放っています。


ローゼさん「あの山に登れと言われたら、

      準備が足りませんが、

      それにしてもこの泉、どうしてこんなに、

      きちんと管理されているんでしょうね。


      飲んでくださいと言わんばかりに、

      ひしゃくが置いてありますし、掃除も丁寧です。」


 普通の冒険野郎なら、あの淀んだ森を必死に抜け、

 喉もからから、その濁り一つない水に、

 迷わずに、口を付けていたでしょう。


 ローゼさんが、泉のそばを立ち去ろうとしたその瞬間、

 突如として、泉は激しい飛沫を散らし始め、

 2~30mの巨大な水柱を、勢い良く吹き上げますっ!!



   ジュバーーーーァァァンッ!!!



ローゼさん「!?」


 上空を舞う大量の水が、一気にローゼさんのTシャツめがけて、

 降り注ぐのですッ!!



   バシャーーーーンッ!!!



 ずぶ濡れのローゼさんですが、

 何故か白のTシャツの部分だけは、完璧に守られています。


ローゼさん「・・・。


      ドッキリとかいらないので、

      リンカさんの情報をいただけませんか。」


 なんとローゼさん、

 Tシャツに森の樹液を調合して作った、

 撥水(はっすい)剤を塗っていたのですっ。


 いくらビジュアルが表示されていなくても、

 サービスシーンを安易にポップさせるような、

 軽い女ではないと、まるで誇張しているかのようです。


 Tシャツだけ濡れてなくても、

 そこそこ魅力は伝わりますので、

 いい水、滴らせていますねッ!!


ローゼさん「量が足りないから、

      シャツを優先させただけですって。


      飲んでもワナ、通り過ぎてもワナですか、

      まったく・・・もうっ。」


 その場を立ち去ろうとしたローゼさんの背後の泉が、

 再度盛り上がって来ますっ。


ローゼさん「防水してますよ。」


 泉の方へと振り返るローゼさんに、

 水柱の中から謎の影があらわれるのです。


 そこに沸き出てきたのは、なんと、

 洗練された肉体美を持ち、蒼いブーメランパンツで決めた、

 びしょ濡れのセバリオスさんですっ!


ローゼさん「えぇーーーっ!?


      (お水、飲まなくて良かったです・・・。

       違う意味の凄い成分とか、含まれてそうなので。)」


セバリオスさん「こ、心の声、聞こえてるし!


        ・・・私は君の知ってる、

        その「セバリオス」さんでは、ないからね。」


 セバリオスさんは、何だか言い訳っぽい事を言っていますが、

 さっきの滝行の犯人は、どうやらセバリオスさんで間違いないようです。


 なんとなく空気を読んだローゼさんは、

 うんうんと何度も頷いて、あえて知らないフリに徹します。


 その優しさが、セバリオスさんに沁みたのか、

 セバリオスさんは、そっとローゼさんに、

 新品のバスタオルを差し出すのです。


ローゼさん「あ、どうもすいません。」


 吸水性抜群の、100%天然の高級レトレア織の

 (布一枚で、星が一つ買えます。)、

 超セレブなまばゆいバスタオルは、

 ローゼさんを、天使のはねのような肌心地で包み込むと、

 生地の奥にまで染み込んだ水分も、ほとんど完璧に吸い上げます。


 とても高価な品なので、

 ローゼさんはすぐに使い終わったタオルを、

 セバリオスさん風の男に、お辞儀して返します。


セバリオスさん「こほん、では本題に入ろうかな。


        プラチナの髪の美しき女性(ひと)よ、

        貴女が落としたのは、この『金髪のリンカちゃん』かな?


        それとも、この『銀髪のリンカちゃん』かな?」


 神ががった光の中から、

 セバリオスさん風の男の両脇に、


 金髪のセクシーガールと、銀髪のセクシーガールが、

 まるで浜辺の麗しきディーバのように、

 キラキラとプリズムを撒き散らしながら、

 ゴージャスに出現しますっ。


 リンカさんの面影など1ミリもない、

 まったくの別人さんぽいですが、

 端から見たら、セバリオスさん風の男は、

 華麗なるディーバ二人に囲まれ、まさにビーチの王の風格です。


ローゼさん「・・・。」


セバリオスさん「プラチナの髪の麗人殿、


        どちらか選んでくれなくては、

        私はここを動けないのだよ。」


 セバリオスさん風の男は、

 どちらを選んでも、きちんと責任を持って、

 100万年保障で、リンカちゃんをその姿にするので、

 どちらかだけでも言って欲しいと、

 蚊の鳴くような声で、ローゼさんに囁きます。


セバリオスさん(・・・この私とて、

        弱みを握られては、従わざるを得ないのだよ。


        世界を創世する勢いで、根性でリンカちゃんを、

        ゴージャスバディに成長させるので、

        何も落としたり、落ちたりしてなくても、

        この拘束から私を解き放って欲しいのだが・・・。


        あの爆乳美幼女のままは、やっぱり倫理的にどうかと思うよね?

        私はとくに気にしないのだが、

        ローゼさん、もとい、

        絶世の美少女であり、謎のプラチナの髪のご令嬢さんは、

        納得できないよね?


        利害が一致してるといいのだが、ネ・・・。)


 ローゼさん、

 天下のイケメンのセバリオスさんに絶賛されて、

 その乙女心は、重力無視のその美しい曲線を描くデカパイのように、

 揺れに揺れまくっています。


 将来の伴侶に選ぶとして、

 セバリオスさんほどの、究極の好条件など、

 なかなか無いと言っていいでしょう。


 何しろ、彼のその神々にも似た強さを超える、

 独身のイケメンなんて、

 広大な砂漠の中から、一粒のダイヤを探すほどの、

 ラッキーが必要なのですから。


   <セバリオスさん風の男のステータスの一部。>


    ・ 武力100 知力95以上の文武両道さんで、

      そのLVは机上の空論の、

      理論上のカンスト値とされている、

      スーパーギャラクシー級の『LV600』です。


    ・ 『雷帝』と称えられるほどの、

      雷属性最強の闘神さんで、

      電撃等の一切のダメージは、全て自分のパワーに吸収出来ます。


      たった一人で、

      複数のワールドを、一気に平らげるだけのパワーは、

      まさに並ぶ者なしという強さです。(一部、例外もあります。)


      ただ、野心がとても少なめの方なので、

      現在の彼の治めるその領地は、

      今の実力に、まったく見合ってはいません。



    ・ 容姿端麗は言うまでもなく、

      今でこそ、長身の凛々しい青年の姿をしていますが、


      外見程度、簡単に変化させるだけの、

      究極に等しい、奇跡のミラクルパワーに溢れまくる方ですので、


      妄想出来得る、あらゆるイケメン、美少年、

      さらに、性別を超えて美少女、

      男の娘にまで、その身を変化させる事が可能です。


      (本人はその能力の存在を知りませんが、

       根は純粋な方なので、

       そそのかせば、コロッとだませます。)


      あと本人の妄想力など、寝てる隙に知恵を吹き込めば、

      ちょろく上乗せ出来ますので。


      さらにLVが常時MAXなので、

      好みの名前も性格変更も、自由に選べます。


      激しく、魅力等のステータスボーナスが、

      どっさりあまった状態で放置されていますので。


      (変身後の副作用として、

       数日から数百年、その容姿を、

       一定期間、変化させる事が出来なくなりますが、


       時の流れが違う時空にも行ける方なので、

       すぐに戻っては来れます。)


       ※ 移動先で、より強い相手に遭遇し、

         相手に気に入られたりして、

         束縛されない場合に限ります。


         ミラクルな変身後は、そのフィードバックとして、

         ステータスの振り直しが終わっていない場合が多く、

         LV分の強さを、すぐには発揮出来ませんので、

         主導権を握るチャンスでもありますね。



    ・ 財力も鬼神の如き凄まじさで、

      地球クラスの星を、いくつも買えるほどの、

      大金持ちのセレブさんです。


      銀河長者番付の上位に、毎年ランクインしているので、

      もちろん玉の輿です。


      あらゆるリゾート地に、一瞬で移動出来る、

      未知の技術で建造された、

      レアすぎて、この宇宙に数機しか存在しないと云われる、

      機動要塞を所有されています。


      銀河を駆ける大英傑さんですねっ!


      (豪華クルーズ船仕様の要塞の大きさは、

       月の半分程度の大きさがあり、

       ちゃんと重力も、施設内は1Gで安定しています。


       船内には、42球団用のドーム球場と、

       クラブチーム、70チーム分ほどの多目的コートがあり、

       大きなプール、湖、内海、リゾートホテル完備で、


       全てのエリアに、スーパーリニアラインの、

       環状線が繋がっています。

       他にも、鈍行、急行、旅客車両と、

       じぇJR九州並みのラインナップが揃っています。

       バスにレンタカー、マイカーも充実です。


       あと使ったりはしませんが、

       埋蔵金が要塞のコア付近に、

       日本列島の面積に匹敵するほど、巨大な塊であるそうです。)



遠くのエリスねーさんの声「そ、そんなにあんのっ!?」


同、佐藤さん+鈴木さん「やっぱり、凄すぎですーっ!!」


同、レオクスさん「あはは・・・、

         そ、そこまでですか。

         (大きく差を付けられてますかっ!?)」


 その他、多数のうらやましい声が聞こえています。


ローゼさん「プ、プライベートも、何も無しですかっ!!!」


 そう叫んだローゼさんに、

 一点の曇りもない、澄んだ瞳のセバリオスさん風の男の、

 願いににも似た、お願いの視線が送られています。


 帰れないみたいで、

 かなりお困りのようですね。


セバリオスさん「セバリオス、スーパーバリアーーッ!!!」


ローゼさん「(な、名前叫んじゃってるしっ!!)」


 セバリオスさん(仮)の周囲から、

 ハンパない電磁防壁が発生し、

 無理矢理、入ってこようものなら、

 10億ボルトの雷撃の連打の餌食になりますっ!!


 ローゼさんとセバリオスさん(仮)のやりとりを、

 邪魔する者は、もういないと言っても過言ではないでしょう。


セバリオスさん「えー、セバリオスです。


        外部との情報を一切シャットアウトしました。

        なので、本音で話しますね、ローゼさん。」


ローゼさん「あ、はいっ。」


 ローゼさんの潜在能力を全て発揮しても、

 まず敵わないセバリオスさんと、初めて二人になった瞬間でした。


 ちなみに、金髪、銀髪の美女二人組は、

 今のバリアの瞬間に、セバリオスさんによって、

 別のリゾート空間に、一時的に転移されてるみたいです。


 バリアの外はまだ昼間ですが、

 それほど広くないバリア内部は、素敵なイルミネーションで、

 とても幻想的な光景が広がっています。


 セバリオスさんが、きわどいパンツ姿でなければ、

 危うく魅了されていたかも知れないローゼさんです。


 良心的なラスボスとの邂逅のような、神々しいシーンですが、

 やけに目立つ、蒼いブーメランパンツへの視線を、

 かわすので一苦労のローゼさんです。


 ちょっぴり薄目で、視野の上下を絞って、

 直視を避けていますね・・・。


セバリオスさん「では、私が何故こんな事になっているのかを説明しますね。」


ローゼさん「は、はいっ。」


 美術館の石膏像のように、

 芸術的肉体美を持つセバリオスさんですが、

 きわどい布切れ一枚のその姿などお構いなしに、

 至って紳士的な態度で、真面目にローゼさんにこう語りかけます。


セバリオスさん「ローゼさんを困らせている、黒幕の正体なんですが、

        実はその黒幕って、リンカさんなんだよね・・・。」


ローゼさん「えぇぇーーーっ!?」


 セバリオスさんは言うのです。

 リンカちゃんに封印されていた、真のリンカちゃんが、

 マジカル効果の影響で、

 一時的に、この世界に現れてしまったのだと。


ローゼさん「・・・。」


セバリオスさん「ローゼさんの、みかんの本にこっそり書いてあるはずなんだけど、

        それに気付く前に、ローゼさんが無限回廊に送られるのを、

        実は私とためぞう君が感知してね。


        エリナ先生に協力してもらって、

        こんな姿だが、なんとか私だけがここへ辿り着けたというわけなんだ。」


 セバリオスさんは、泉から出てきた、

 ためぞうのクーラーボックスの中から、

 心も安らぐフルーツ牛乳を取り出し、

 フタをあけると、ローゼさんへと差し出します。


ローゼさん「な、なるほど・・・。」


 セバリオスさんは、言いました。


 リンカちゃんの夢を叶える為に現れた、

 ルフィアさんという方が、完全体で現れていないらしく、

 そのピンと立ったアホ毛を見た時、

 ああ・・・変な事になってるなぁー、っと、

 確信したそうです。


セバリオスさん「それで、リンカちゃんには申し訳ないんだけど、

        未来でためぞう君と結ばれるかも知れないローゼさんが、」


ローゼさん「ブゥーーーーーッ!!!」


 ローゼさん、鼻からフルーツ牛乳を噴出すのは、

 何とか気合で堪えます。


ローゼさん「ぜぇぜぇ・・・。」


セバリオスさん「それで、自己紹介が終わる前に、

        ローゼさんがキラキラ☆ライフから、

        脱落するのを避ける為、

        テレポーテーションで急いで来たら、


        気付いたら、泉の精にさせられてちゃったんだよね。


        ちなみにそのルフィアさんのパワーで、

        私の身体は、この泉に拘束されてるので、

        彼女の指示通りに選択肢を出すしかなかったんだけど、


        選んでくれるなら、黒髪の美女も選択出来るようにするので、

        まず、どれか選んでくれると、とても助かります。


 取りあえずセバリオスさんは、

 自分のワナを解除して、事態を収拾したいようです。


 あの神っぽいセバリオスでさんすら、

 不意を突かれれば、こうなると知っては、

 ローゼさんにはもう、

 選ぶ以外の返事は出来ません。


ローゼさん(セバリオスさんを超えるって、

      会長さん以外にはいないと思っていましたが、


      世の中って、ホント、

      とっても広いですわね・・・。


      ためぞうさんと、セバリオスさんと、

      エリナ先生には、心から感謝致します。


      みなさん、ありがとォォォオオッ!!!)


セバリオスさん「ではっ、

        選択肢、サモーーーンヌッ!!!(サモンヌ=召喚らしいです。)」



   ◇ さあレディ、好きなのを選んで頂きたいッ。


     → ・ 金髪グラビア、リンカちゃん。


       ・ 銀髪グラビア、リンカちゃん。


       ・ 黒髪グラビア、リンカちゃん。


       ・ 清純グラドル、リンカちゃん。


       ・ スーパーモデル、リンカちゃん。


       ・ ポップなモデル、リンカちゃん。


       ・ キュートな顔立ち、胸がうっすらリンカちゃん。



 セバリオスさん、そのウルトラパワーで、

 原型のリンカさんの選択まで出現させていますッ!!!


ローゼさん「その・・・、

      うっすらで。」


 その瞬間、ブーメランパンツのセバリオスさんが、

 夏の陽射しのように眩い、光輝に眩く包まれますっ。



  - 夏のビーチで、君がこう言ったんだ。

    「こんな私ですが、ビキニ似合っていますか?」、と。


    貧乳最高!

    それは素晴らしき、新たな属性ぃ~~~♪

    「さあコークを手に、浜辺を二人で駆け出そうよっ!」 -



ローゼさん(・・・聞こえない、聞こえないの策です。)


 そして瞬くうちに、その光の中から、

 いつもの白のスーツに袖を通した、

 セレブな青年実業家、

 イケメンのセバリオスさんが出現したのです。


 そして、泉の前にはセバリオスさんともう一人、

 ローゼさんの見慣れた、

 小学生高学年ほどの背丈に、見事に胸だけが発育していない、

 ノーマルリンカちゃんが現れたのですっ!!


リンカちゃん「あれ、

       姫様に、セバリオスさん?


       ここって、何処ですか。」


ローゼさん「リンカさぁーーーんっ!!」


 元に戻ったリンカさんを、ローゼさんがその豊かな胸で、

 ギュッと抱きしめますっ。


 リンカさんの顔は、ほとんどローゼさんの胸に埋まっていますが、

 瞳を潤ませながら、安心したように優しく抱きしめるローゼさんに、

 ちょっと胸で息苦しいという言葉は言えず、


 素直にローゼさんの興奮が治まるのを、

 温かなその腕の中で、

 恥ずかしそうな表情をしながら、待つことにしました。


   ◇ リンカさんが、元に戻った!

     (※ 胸のサイズがこっそり1.5cmほどダウンしています。

        が、今のリンカさんにそれを気付く余裕はありません。


ローゼさん「ありがとうございますっ!!

      セバリオスさん。」


リンカさん「何だかよくわからないですが、

      ありがとうですっ。」


セバリオスさん「ハッハッハッ、

        二人の距離が元に戻ったのなら、

        私は、それで嬉しいよ。


        『セバリオス・スパーキング・テレポーートッォオ!!!』」


 二人に笑顔が戻った事を確認したセバリオスさんは、

 有無を言わさず二人をローゼさんのマンションに、

 強制送還しましたッ!!


ローゼさん「えぇーーーっ!?」



   - 『ローゼさん☆☆☆』 完 -



    お話しは、セバリオスさん対黒幕の

    戦いへと続くのでした・・・。



 マンションのリビングに、何事も無かったかのように、

 白のTシャツにホッパン姿で帰還したローゼさんとリンカさん。


ローゼさん「セ、セバリオスさん、凄すぎですっ!!」

リンカさん「ふっふっふっ、

      私はセバリオスさんの凄さは、知ってましたですよー。」


ローゼさん「!? (あれ、リンカさんの希望の丘、

          ちょっと低くなっていませんかっ!!)」

リンカさん「んっ?

      どうかしたんですか、姫さま。」


 リンカさん、いつもの学生服姿ですが、

 間違いなく、さらに薄っぺらくなっています。


ローゼさん「あ、いえ、

      お外も暗くなってきましたし、

      夕飯の支度を・・・、

      って今日は下ごしらえが出来ていませんね。」


リンカさん「姫さま、外食ですか!?

      私、カレーかハンバーグがいいです~。」


ローゼさん「そ、そうですね。

      では、ハインさんのスマホにメール入れて、

      その方向で行きましょう、ねっ!」


リンカさん「やったー!」


 こうして、ローゼさんは、

 リンカさんのその視線を、出来るだけ希望の丘から避けさせて、

 ハインおねーさんと一緒に三人で、カレーハンバーグ屋さんで、

 楽しい夕食の時間を迎えるのでした。


ローゼさん「・・・長くなりましたが、

      では、またです。 ^-^


      セバリオスさん、応援していますっ!!」


リンカさん「またです~。」



 ・ ローゼさんの、セバリオスさんへの好感度がいっぱいあがった!



ローゼさん「ひ、否定いたしませんが、

      誰でもピンチを救われると、そうなるんじゃないですかっ!!」


リンカさん「そーですか?

      私は、セバリオスさんは普通ですー。


      やっぱり、バルマード様押しですっ!!」


金髪でボインのハインさん「あのヒゲのおっさんの、

             どこがいいのかねぇ・・・。」



         番外編 『戦うセバリオスさん!』へと、

              つづきます・・・。
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