東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

イエスの涙

2009-03-29 19:19:04 | Weblog
 キリスト教関係の新刊として1位となり(http://www.roy.hi-ho.ne.jp/shomoku/ntb/1/f01.htm)、話題となっている「イエスの涙」(ピーター・シャビル著)を読んだ。従来、一般的なキリスト教の教えに反する内容を扱ったものとして特に有名なものとして、「最後の誘惑」「ダビンチコード」等が挙げられる。これらは、イエスを過度に人間的に扱ったり、イエスが結婚する等々、イエスの生き様が従来の教えと違う点でセンセーショナルとなった。 しかし「イエスの涙」は、多くのキリスト教が「イエスは全人類の解放のため十字架に架かるために来た」と疑いもなく信じているのに対し、「十字架はイエスの願いでなく、本来、生きて神の国を築くことが願いであったのでは」と教義そのものを中心テーマとしている点で目新しい。
 イエスの出生地である中東は「世界の火薬庫」と呼ばれ、紛争が絶えない。この小説のイエスが願ったように、2000年前のユダヤ人たちがイエスを受け入れていれば、中東は火薬庫ならず平安をもたらす地となり、世界平和が実現したかもしれない。すなわち、イエスをこの地上にうまく迎えられなかったことが、この世界が平和でない原因であると断言するのは言い過ぎであろうか。もしそうであれば、イエスをこの地上に迎えることができれば、世界平和を実現できるのでは… 幸いに、イエスは「私はまた来る」と語っており、再臨のイエスを我々がうまく迎えられるかどうかが世界平和実現の鍵ではないかと、この小説を読んでその思いを強くした。


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