東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

デフレ対策

2010-01-09 00:00:21 | Weblog
 私が子供のころ、金持ちのことを「百万長者」と呼んでいたが、今では、「億万長者」というべきか。
時代とともにお金の価値が下がるのが、言わば当然の成り行きとの感覚でいたが、このままデフレが進行すれば、再び金持ちのことを「百万長者」と言う日が来るかも‥‥ 

 経済が発展し多少のインフレが続くならば、借金はさほど苦にはならない。反面、デフレだと借金が益々重く圧し掛かってくる。故に、デフレは時間とともに問題が過大になるため、何よりも優先的に取組むべき課題であろう。

 デフレ対策に特効薬はないと言われるものの、下記3つの政策は最低限の定石である。
1. 歳出拡大
2. 減税
3. 金融緩和

 ところがである。3の金融緩和は日銀が実施したものの、1、2については、現政権は全く考慮せず、2においては反対に増税を決定している。
今の政府は「デフレとは戦わない」と宣言したようなものである。

  今回新任した菅財務相は、ムダを徹底的に排除すると抱負を語った。役人との折り合いが悪い菅氏であるが、財政規律を重要視する財務省役人とは方向性が一致しており、益々、お金が回らなくなるのではないかと懸念する。

 なんせ菅氏は、つい3ヶ月位前、官僚が「補正予算を削るとGDPが減りますよ。」と忠告したところ、「無駄を削って減るとはどういうことだ!」と激怒したという。
自ら、政府支出がGDPの計算に反映されるのを知らなかったことを露呈してしまったのである。