解雇された派遣労働者、季節労働者の深刻さが集中的に報道され、国内の景気は最悪で、いったい政治は何をしているのかとの批判の嵐、いたずらに不安を煽っているようにしか思えない報道姿勢にうんざりするこの頃です。もちろん、今までにない世界同時不況が進行しているのは間違いのない状況ですが、諸外国に比べ日本は比較にならないほど安定している事実を客観的に分析した報道がなぜされないのか、不思議でなりません。円が対ドル相場で18%位、ユーロに至っては30%位も円高になっているのは、日本が評価されている何よりもの証拠です。一方、この円高現象でさえ、マスコミは輸出依存の日本にとって大きな打撃と伝えます。いつから日本が輸出依存型になったのでしょうか？主要７ヵ国の輸出依存度を比較すると、日本は約１６％で、これを下回るのは米国の７．９％だけあり、日本は輸出依存型ではけっしてありません。「日本は輸出依存型」との主張はマスコミが不安を煽るための一種のレトリックとしか思えません。
