東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

次世代車

2009-08-28 16:28:14 | Weblog
 トヨタ自動車のハイブリッドカー(HV)「プリウス」の販売台数が連続してトップとなっている。また富裕層も、従来の高級車よりも「プリウス」を求めているとの調査結果が出るくらい環境に対する意識が高まっている。
もちろん、ハイブリッドカーは次世代車が確立するまでの橋渡し的存在であると言われている。
それでは、次世代車はどのような車なのであろうか。
マスコミ等でよく取り上げられるのは、全くCO2を全く排出しない電気自動車と水素自動車である。
 
 前者は、今のところリチウムイオン電池による自動車が究極のエコカーとも呼ばれている。全く石油に頼らない点では確かに優れものである。しかし、使用する「リチウム」が新たな資源争奪戦を生んでいる。リチウムは世界各地の塩湖から採集されるが、その量は非常に限定的である。そのうえ、リチウムを採集した跡は荒れ果てた土地となり、その激甚な公害は大変なものとのこと。言い換えれば、「石油資源」から「リチウム資源」への乗り換えであり、問題の先送りに過ぎない。

 一方、後者の水素自動車はどうであろうか。もともと「水素」なる資源があるわけではなく、天然ガスからの製造、もしくは水を電気分解することで得られる。しかしよく考えると、わざわざエネルギーを変換しなくても、天然ガスや電気分解時の電気を直接使用したほうが効率は高い。加えて、製造した水素は気体であり、輸送、貯蔵には適さないので、体積の小さい液体にする必要がある。このために絶対零度に近い-263℃まで冷却するのに膨大なエネルギーを必要とする。

 以上、次世代車として有力視される電気自動車と水素自動車ともにあまりに課題が多い。今一度、輸送手段として車という形態がいいのか等々、原点に立ち返って考える必要があるのではないだろうか。

食の安全性

2009-08-03 14:56:33 | Weblog
 「農薬や化学肥料の使用を減らして作られた有機食品の栄養は、一般的な食品とほぼ変わらず、取り立てて健康に好ましい効果をもたらすわけではない。」
先月末、こんな調査結果が、英国食品基準庁より公表された。
有機栽培がもてはやされる世の中の風潮に、一石を投じるニュースである。
食品基準庁は調査結果について、「有機食品を食べるなという意味ではなく、食べたからといって健康面でより優れた効果が得られる証拠はないことを示している」とも指摘している。
 
 日本でも、アンケートにて危険性の高いものを挙げてもらったところ、一般の主婦は「添加物や農薬」と答えたのに対し、各種毒性を検証している専門家は、安全性確認が厳しく規制の多い添加物、農薬よりも普通の食品のほうが危険との答えであった。

 メディアや噂によるイメージに惑わされず、真実なる目を持ちたいものである。