東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

日本のマスコミ

2009-07-23 11:59:22 | Weblog
 日本のマスコミの閉鎖性や異常性は、特に多くの外国の識者が指摘するところであるが、今回、サンケイ「正論」に載った以下のような前駐米大使 加藤良三氏の指摘は非常に的を得ている。

『故ハーマン・カーン博士はかつて、民主主義国が直面する脅威は「外からの侵攻」と「内からの浸食」であると述べた。昨年アメリカから帰国して、日本ではその一つ、「内からの浸食」が進行しているなと思った。「文句」と「他人批判」によって人を「萎縮(いしゅく)」させる達人が多い。これにはマス・メディア、就中(なかんずく)テレビの責任が大きいと思う。  
ニュースですら、何についても中途半端な「実況放送」が多い。それを滑舌(かつぜつ)の悪い日本語で伝えられるし、文脈が分からない。「事実報道」といいながら、画面でしゃべる人間が自分の主観らしきものを混入して「世論」を「誘導」し、それに快感をおぼえている。こういうマス・メディアの状況は驚きではないが、子供染みていると感ずる。』

 かつて、共産大国ソ連が崩壊した大きな原因の一つとして、「外部からの情報の流入」を挙げる人が多い。現在でも、中国や北朝鮮などの共産国家や独裁国家では、情報の流入が厳しく制限されている。

 一方、日本はどうであろうか、もちろん情報の流入の自由度は大きい。しかし、悲しいかな、多くの日本人は英語が流暢でないため、外国からの情報はもっぱら日本のメディア(のフィルター)を通してしか広まらない。
「もし多くの日本人が英語が堪能であるなら、日本のメディアは崩壊するであろう」との指摘が巷であるが、単に大げさかつ比喩的に言ったものではなく、真意と思えてならない。

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