2月25日(木)19:00から文京シビックホールで開催された集会「ガザで起こった“本当のこと”━『沈黙を破る』・兵士が語るガザ攻撃━ 」に、沖、佐藤で参加してきました。ガザ攻撃一周年追悼・報道規制を訴える集会です。
パレスチナ・イスラエルを25年に亘って取材を続けてこられた土井敏邦さんが、昨年夏、突如イスラエル政府からプレスカードの発行を拒否されるという事態に直面しました。
原因として考えられるのは、直前に劇場公開されたご自身のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」の内容が一方的に”反ユダヤ主義ジャーナリスト”として一括りにされたのではないかということでした。
最初に「イスラエル人が見た“ガザ攻撃”」に加えて一昨年の爆撃以来の現地の様子が映像で伝えられました。
次のステージパフォーマンスは圧巻でした。
「ガザで起こった“本当のこと”ーガザ攻撃 加害兵士と被害住民の証言ー」
これは「リーディング」という表現形式をとり、渡辺えりさん演出で16人の演技者により”現場”が照明、黒衣、椅子そして効果音のための小道具のみというステージで鮮烈に再現されました。生々しい虐殺の一こま一こま、次第に魂を抜き取られていく 兵士たち、ここでもいったん戦争を起こせば、どちらも“被害者”という厳然たる現実が攻撃音のけたたましさと共に聴く者を貫きます。
リレーメッセージの一番手の渡辺えりさんは「大好きな土井さんが困っていると知って私たちに出来ることをしたいと思って表現している。事実を伝える人が必要。とにかく大勢の人に知ってほしい。」
次に、根岸李衣さんは「演劇を通して、表現者として、身体を通して他の人々に訴えていきたい。」
最後の発言者、土肥信雄さんは「戦争はダメ!」「子供に幸せになってほしいと願いつつ教師を続けてきた。そのためには“平和”が必要。」「“言論の自由”の大切さを伝える責務を負うのは教育の場と報道機関である。」
とそれぞれの心からの熱いメッセージがすうーとあたたかく身にしみわたりました。
そして土井敏邦さんが訴えます。「25年取材を続けてきたパレスチナは私の人生の学校である。“生きる”ことを教えられたかの地の人々に私がお返しできることは“事実を伝えること”。私は決して“反ユダヤ”ではなく、批判しているのは“占領”そのもの、そしてそれによって人間が壊されていく事実である。
自分にはどうしても“伝える義務”がある。ガザに戻る義務がある。プレスカード発行拒否への抗議の声を上げ、報道の自由を強く訴えたい。」と。
土井さんの言葉「現場を失ったジャーナリストはもうジャーナリストではない。」が心に深く残りました。(文責/沖)
講演会を支える若いスタッフの生き生きとした手際の良い対応、土井さんの朗読劇のために手弁当で駆けつけた「非戦を選ぶ演劇人の会」の俳優さん16人、そして、彼らの朗読劇の練習を見ながら「言葉が息を吹き込まれるのを聞いていて」感動のあまり泣いていたと語られた土井敏邦さんのお話し。卒業生からもらった色紙と卒業証書を抱きしめる土肥前校長の姿。
耳を覆いたくなる悲惨な内容の講演会にもかかわらず、事務局の仕事のあと駆けつけた私たちは、闇夜に輝く人間性とでもいうような、豊かな恩恵を戴いた気がしました。(文責/佐藤)
パレスチナ・イスラエルを25年に亘って取材を続けてこられた土井敏邦さんが、昨年夏、突如イスラエル政府からプレスカードの発行を拒否されるという事態に直面しました。
原因として考えられるのは、直前に劇場公開されたご自身のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」の内容が一方的に”反ユダヤ主義ジャーナリスト”として一括りにされたのではないかということでした。
最初に「イスラエル人が見た“ガザ攻撃”」に加えて一昨年の爆撃以来の現地の様子が映像で伝えられました。
次のステージパフォーマンスは圧巻でした。
「ガザで起こった“本当のこと”ーガザ攻撃 加害兵士と被害住民の証言ー」
これは「リーディング」という表現形式をとり、渡辺えりさん演出で16人の演技者により”現場”が照明、黒衣、椅子そして効果音のための小道具のみというステージで鮮烈に再現されました。生々しい虐殺の一こま一こま、次第に魂を抜き取られていく 兵士たち、ここでもいったん戦争を起こせば、どちらも“被害者”という厳然たる現実が攻撃音のけたたましさと共に聴く者を貫きます。
リレーメッセージの一番手の渡辺えりさんは「大好きな土井さんが困っていると知って私たちに出来ることをしたいと思って表現している。事実を伝える人が必要。とにかく大勢の人に知ってほしい。」
次に、根岸李衣さんは「演劇を通して、表現者として、身体を通して他の人々に訴えていきたい。」
最後の発言者、土肥信雄さんは「戦争はダメ!」「子供に幸せになってほしいと願いつつ教師を続けてきた。そのためには“平和”が必要。」「“言論の自由”の大切さを伝える責務を負うのは教育の場と報道機関である。」
とそれぞれの心からの熱いメッセージがすうーとあたたかく身にしみわたりました。
そして土井敏邦さんが訴えます。「25年取材を続けてきたパレスチナは私の人生の学校である。“生きる”ことを教えられたかの地の人々に私がお返しできることは“事実を伝えること”。私は決して“反ユダヤ”ではなく、批判しているのは“占領”そのもの、そしてそれによって人間が壊されていく事実である。
自分にはどうしても“伝える義務”がある。ガザに戻る義務がある。プレスカード発行拒否への抗議の声を上げ、報道の自由を強く訴えたい。」と。
土井さんの言葉「現場を失ったジャーナリストはもうジャーナリストではない。」が心に深く残りました。(文責/沖)
講演会を支える若いスタッフの生き生きとした手際の良い対応、土井さんの朗読劇のために手弁当で駆けつけた「非戦を選ぶ演劇人の会」の俳優さん16人、そして、彼らの朗読劇の練習を見ながら「言葉が息を吹き込まれるのを聞いていて」感動のあまり泣いていたと語られた土井敏邦さんのお話し。卒業生からもらった色紙と卒業証書を抱きしめる土肥前校長の姿。
耳を覆いたくなる悲惨な内容の講演会にもかかわらず、事務局の仕事のあと駆けつけた私たちは、闇夜に輝く人間性とでもいうような、豊かな恩恵を戴いた気がしました。(文責/佐藤)