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「ビルマVJ━消された革命」を見て

2010-05-20 | いってきました
5月19日(水)渋谷のイメージフォーラムで、「ビルマVJ━消された革命」を見てきました。

昨日は久しぶりの渋谷行きでした。初夏のような日差しの下、軽やかに出かけた
のですが、衝撃の大きさに心も身体もふらふら状態で帰りました。




スクリーンに映し出される「現実」は私が文字を媒介として知らされていたもの
とは別物でした。

1988年のデモ以来19年目の2007年に湧き起こった“数十万人規模の
反政府デモ”の記録です。これを勇気と言うのでしょう。「伝えなくては、外の
世界に届けなければ」の信念、使命に突き動かされる現地のヴィデオジャー
ナリスト達の日々実に命がけのメッセージです。

 観終わっても席をすぐ立つことが出来ませんでした。

衝撃と共に今も私の心に重く残っているのは「軍事独裁政権とはかくも残虐
非道でありうるのか」「無数の目がそれに釘付けになっても、外の世界に住
む私たちは何と無力なのか」ということです。

今この瞬間を生きることだけで精一杯のビルマの人々と外の世界では“人間
らしく生きる”にもこの落差です。

そして日本という国はビルマ政府を援助しているのです。これは経済制裁を
しく朝鮮民主主義人民共和国に対すると同じく、其々の民を苦しめることに
なっているだけではないでしょうか。

連れ去られた大勢の僧侶たちの所在は未だ不明とのこと。
映画の最後の方で流れたテロップ「逮捕された2人の記者は多分終身刑に処
せられる」も含めてまるで“希望”の一筋も垣間見られないやりきれなさだ
けが残響となっています。(文責/沖)

 あなたの持っている自由を持たない人のために用いて下さい。━アウンサンスーチー

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