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シンポジウム「60年安保闘争の記録と記憶」

2010-06-17 | いってきました

 6月16日(水)安田講堂で開かれたシンポジウム「60年安保闘争の記録と記憶」に行ってきました。

  メインは夕方からのシンポジュームのはずでしたが、この機会にと早く出かけて谷中、上野桜木、千駄木、根津あたりを3時間も歩き回って最後にたどり着いたのが本郷ということになりました。

   “無料”も貢献したのか、シンポは千人以上の参加者があり、上野千鶴子さんの軽やかな司会で始まりました。

   パネリストは保阪正康さん、小熊英二さん、そして映画「ANPO」の監督リンダ・ホーグランドさんの三名でした。

  最初に「ANPO」のダイジェスト版(90分→15分)を観て各パネリストにとって「60年安保とは何か、何をどのように記憶するのか」が語られました。

   一言ずつ紹介しますと、保阪さんは『記録(父)+記憶(母)→教訓(子供)』のメタフォーを使われ、小熊さんは今も沖縄に刺さったままの棘を抜くために“思い出し続ける”必要、即ち日米関係の問い直しの必要を強調されました。

   宣教師夫妻の娘として日本で育ったリンダさんは日本映画の英語字幕翻訳を手がけてこられ安保闘争への関心のきっかけはアート(反戦絵画)だったそうです。

  当時反戦反安保闘争のはずだったのに岸内閣の打倒に終わってしまった理由は何か、
ゆがんだままの日米関係を問うことを今回自身のテーマに選ばれたそうです。

   日本をよく知る一アメリカ人には安保闘争の歴史がどのように捉えられているのか、そこから何かヒントが見えてくるかもしれないと関心が高まります。この夏上映予定の全編を是非観たいものです。

   最後の3分に登場したのは加藤登紀子さん、今回は歌ではなく樺美智子さんへの哀悼をこめて黙祷をリードした後「戦争に勝ちも負けもない。樺さんの意思はこれからも生き続けるもの」で締めくくられました。(文責/沖)


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