反戦・平和のイベント情報

反戦、反改憲のための市民のイベント情報
スタッフの声他

DAYS JAPAN「地球の上に生きる2010」「命の写真展」

2010-06-30 | いってきました
 6月29日(火)にDAYS JAPANの2つの写真展を観てきました。

          

  報道写真が時空を超えて発信し続けるメッセージを受け止めると同時に、ページをめくるだけではダメ、心に刻みなさい、の声を耳にしたように感じました。

  平日の午後という時間帯でも、コニカミノルタプラザもハイジアも訪れる人が途切れることなく、未知の人々との偶然の出会いさえ心温まる幸いに思えました。
 
 せめてもの感謝を込めてアンケートにその瞬間に感じたことを書き留めました。(文責/沖)  


カンヌ国際映画祭パルムドール受賞映画「パリ20区、僕たちのクラス」

2010-06-26 | いってきました
 6月25日(金)14:40から、神保町の岩波ホールで上映された、フランスのローラン・カンテ監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品「パリ20区、僕たちのクラス」を観てきました。

             

 フランスで1500万人を動員し、観客全員にドキュメンタリーだと思わせた驚異のリアリティと宣伝されている通り、学園ものにありがちなうそ臭さがまったくない、まるでその教室に一緒にいるような緊迫した臨場感がありました。

 舞台となる中学校は、保護者との三者面談で、お母さんが「うちの子は名門高校に進ませたい。もっと出来る子に力を入れて欲しい。」と担任に言うそばで、生徒が「ママはいつもこの学校の事を三流校と言っているんだ。」と暴露するような、アフリカ系・中国系・イスラム系の生徒が半分以上を占める教育困難校です。

 映画では、国語(フランス語)を教える若い男性の担任教師が、授業で四苦八苦している有様が克明に描かれています。

 わからない言葉を説明する時に作った例文に対して、さっと手を上げて「どうしていつもビルとかって、シロ(白人)が主語なの?」「なぜ中世の言葉みたいなフランス語を学ぶの?今使っている“ダサイ”とか“マジ”で通じる。どういう人がそんな言葉を使うのか?」などと、生徒たちの鋭い質問があとからあとから続き、課題は進みません。

  それらに対して精一杯誠実に答えようとしている教師なのですが、やはり生徒から突然、理解できない無礼な反応をされると、「君は、今日残って話をしよう!」

  その放課後の話し合いでは、どうしても一方的に「申し訳ありませんでした」のような型にはまった敬意を払った謝罪を要求して、生徒を権威の下に屈服させようとします。
なぜ、その生徒が今までと違った態度を取るようになったのかを解明しようとせずに・・・。

 多民族のクラスで、彼女の抱えている問題はかなり深刻なものだろうと想像されますが、たった24人のクラスでもその一人一人にどれだけ関われるかは、時間的にも精神的にも体力的にも限りがあることは、自分の乏しい経験からもよくわかります。

感受性の鋭い生徒たちとまっすぐに向き合う、教師の仕事とは、まったく日々命を削るような仕事です。

 映画でとても興味深かったのは、フランスでは生徒の生活指導評価・学力評価の委員会に、生徒代表や保護者代表が参加していることです。学力評価にしても、1人の担当が責任持ってクラス全員の成績をつける日本とは違う、つけた点数を話し合う形でした。

  授業妨害・暴言・暴力行為などの校則違反に対する懲罰委員会にも、保護者代表が出てきますし、当事者の生徒と保護者も参加して自分たちの言い分を申し述べます。

  評価委員会に出席した生徒代表は、会議中、不真面目にくすくす笑ってお菓子を食べていたり、あとでどの先生が誰に対してどんな意見を言ったかなど仲間にばらしたりしますが、そういうありがちな人間的なところも含めて、日常生活に生きている「民主主義」を見る事ができました。もっとも、そのことで思わず出た失言が重大な事件を引き起こすのですが・・・。

 それはともかく、翻って、日本の教育事情はというと、狭い教室に生徒は40名を越え、生徒一人一人の質問や問題行動にじっくり対処すべき教師の時間が、給料を査定される「自己申告書」作成、行事や推薦書作成のたびに要求される「起案書」などの書類作成に費やされ、あろうことか憲法で保障されている“良心の自由・思想信条の自由”を侵害する「日の丸・君が代」強制により、懲戒処分をくだされているのが現状です。

 教育関係者にかぎらず一人でも多くの方に、この映画を観ていただいて、日本の教育現場に風穴をあけたいと痛感しました。(文責/佐藤)

井上ひさしさんの志を受けついで「九条の会講演会」

2010-06-20 | いってきました
 6月19日(土)13:30から日比谷公会堂で行なわれた「井上ひさしさんの志を受けついで『九条の会講演会━日米安保の50年と憲法9条』」に、沖、田中、佐藤で行ってきました。
             
                            

 日比谷公園の中をずーっと長蛇の列が続いてやっと入場した公会堂は、1階も2階も満席で、全国からこの日のために参集した方々で大変な熱気です。講演会は高田健さんと渡辺治さんの開会の言葉で始まりました。

            
                        井上ゆりさん

 まず最初は、九条の会の呼びかけ人の作家、大江健三郎さんのお話しです。
大江さんは、岩波ブックレット「加藤周一の心を継ぐために」を紹介され、「志」と「心」の意味の違いを説明されました。また、昨年のこの「九条の会講演会」で、井上ひさしさんが「日本の憲法は自分の友達の1人だ。9条・25条は親友なので、裏切る事はできない。これが加藤さんの志を継ぐということ」と話されたことを大江さんの言葉で思い出しました。惜しい人が次々と旅立ってゆかれます。

 日本は憲法九条を持っているが、守っているだろうか。平和を守ることができるかどうか、この内面のせめぎあいは生きている限りあると言われる大江さんは、この日の朝日新聞に報道されていた日米安保50年の中の、沖縄のこと、沖縄の基地をターゲットとして中国がミサイルを拡充している現実を説明されました。

鳩山前首相までが、沖縄の基地が戦争の抑止力になるなどと言いましたが、どう考えてもそれは逆で、戦争準備のための基地こそ相手国から一番先に狙われることは明白です。
 9・11事件の直後に、全国の学校は急遽、修学旅行先を沖縄から他県に変更しました。沖縄の基地が日本を守ってくれるために存在しているのだと言うのなら、一番安全なのは沖縄であるはずなのにです。

  その次に登壇した九条の会呼びかけ人、憲法学者の奥平康弘さんは、井上ひさし作『ムサシ』の中の平和のメッセージ「武士は刀を取ってはいけない」という言葉を紹介されました。

  世界に広がっていく憲法九条が、イラク違憲判決のような裁判所にさえ反映するようになってきた。九条の会発足当時は、もう6年後には明文改憲されているのではないかと想像していたが、強行採決された「国民投票法」も未解決条項が多くて実行できていない。
この世界の変化、流れに乗ってオバマ政権にも何とか平和のメッセージを伝えたいと話されました。
21世紀こそ、国際紛争は武力ではなく、人類の英知により解決する方向に行くべきではないでしょうか?

 休憩のあとは、山形県の演劇学校の教頭で、舞台活動や市民劇場などの演劇活動をされている佐藤修三さんが、井上ひさしさんの「吉里吉里人」の一節を朗読されました。
温かい方言による井上さんの平和のメッセージが会場に響き渡り、とても感動的でした。

              

最後は、澤地久枝さんです。全国、7500の九条の会は、モグラたたきのようにやられてもやられても後から出てくるし、モグラとモグラがネットワークを作れば決してやられないとの力強いメッセージは、心に響きます。

亡くなった人たちの思いを引き継いで、井上さん作「組曲虐殺」の小林多喜二のように“後に続くものを信じて走れ走れ”との言葉を胸に、私たちは緑いっぱいの日比谷公園を後にしました。(文責/佐藤)

シンポジウム「60年安保闘争の記録と記憶」

2010-06-17 | いってきました

 6月16日(水)安田講堂で開かれたシンポジウム「60年安保闘争の記録と記憶」に行ってきました。

  メインは夕方からのシンポジュームのはずでしたが、この機会にと早く出かけて谷中、上野桜木、千駄木、根津あたりを3時間も歩き回って最後にたどり着いたのが本郷ということになりました。

   “無料”も貢献したのか、シンポは千人以上の参加者があり、上野千鶴子さんの軽やかな司会で始まりました。

   パネリストは保阪正康さん、小熊英二さん、そして映画「ANPO」の監督リンダ・ホーグランドさんの三名でした。

  最初に「ANPO」のダイジェスト版(90分→15分)を観て各パネリストにとって「60年安保とは何か、何をどのように記憶するのか」が語られました。

   一言ずつ紹介しますと、保阪さんは『記録(父)+記憶(母)→教訓(子供)』のメタフォーを使われ、小熊さんは今も沖縄に刺さったままの棘を抜くために“思い出し続ける”必要、即ち日米関係の問い直しの必要を強調されました。

   宣教師夫妻の娘として日本で育ったリンダさんは日本映画の英語字幕翻訳を手がけてこられ安保闘争への関心のきっかけはアート(反戦絵画)だったそうです。

  当時反戦反安保闘争のはずだったのに岸内閣の打倒に終わってしまった理由は何か、
ゆがんだままの日米関係を問うことを今回自身のテーマに選ばれたそうです。

   日本をよく知る一アメリカ人には安保闘争の歴史がどのように捉えられているのか、そこから何かヒントが見えてくるかもしれないと関心が高まります。この夏上映予定の全編を是非観たいものです。

   最後の3分に登場したのは加藤登紀子さん、今回は歌ではなく樺美智子さんへの哀悼をこめて黙祷をリードした後「戦争に勝ちも負けもない。樺さんの意思はこれからも生き続けるもの」で締めくくられました。(文責/沖)


「アフガンに命の水を」上映会

2010-06-05 | いってきました
 6月5日(土)10:30から松戸市民劇場で開かれた、ペシャワール会26年目の闘い「アフガンに命の水を」上映会に、行ってきました。

           

 2003年3月から、6年の歳月をかけて全長24キロの用水路を拓いた中村哲医師と数十人の日本人青年達、そして共に働いた延べ60万人のアフガン人。戦乱と旱魃のアフガニスタンに緑の大地が蘇る情景は、とても感動的なものでした。

 医者と薬だけでは救いきれないアフガンの現実の前で、井戸を掘り、用水路を拓き、マドラサを建設していく中村さんの静かな笑顔と語り口に圧倒されます。

                           

 このドキュメンタリー映画を製作した日本電波ニュース社プロデューサーの谷津賢二さんは、「標高4000メートルの険しい国境山岳地帯を、徒歩と馬でめぐる医療キャラバンを取材した時に見たものは、まさに『医は仁術』を地で行くものでした。中村さんはナッパ服に身を包み、髪もぼさぼさ、お世辞にも良き風体ではありません。しかし、地元の人々から寄せられる中村さんへの尊敬と親愛、そして信頼・・・私はすっかり中村さんの人間像に見せられて、以来11年間取材を続けています」と書いています。

               
                          梅本さん

 今日の上映会は、1977年から続いている「松戸親と子のよい映画を見る会」主催の無料上映会でしたが、市民劇場は子どもから年配者までたくさんの人々で埋まり、映画終了後のペシャワール会のワーカー梅本霊邦さんのトークにも熱心に耳を傾けていました。(文責/佐藤)

ガザ自由船団に対する攻撃 抗議

2010-06-03 | 事務局風景 スタッフの声
   国際ネット署名をお願いします。

 イスラエルのガザ自由船団に対する攻撃と平和活動家の殺傷に関し、
調査と責任者の説明責任と封鎖解除を求める請願のネット署名が、
集められています。

http://www.avaaz.org/en/gaza_flotilla_1/?vl

署名はいったん20万に達した時点で国連と世界の指導者に送られます。
1日で、126000、集まっています。
そう書いているそばから、刻々と増え続けています。

署名して、友人知人のみなさんにご転送ください。

ネット署名はその簡便さゆえに安直で、どこまで重きが置かれるのか、
分かりませんが、でも、今、できることのすべてをしたいと思います。
100万、200万、1000万、集まったら、無視できない
力になるのではないかと思います。
それとあわせて、日本の中でも、行動を起こしていくことが必要です。

以下、請願の日本語訳です。

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ガザ:襲撃について調査士、封鎖を終わらせろ>
ガザ人道船団に対するイスラエルの殺人的襲撃は世界じゅうの怒りを招いています。
今回、私たちは、私たちの指導者の口先だけの言葉を受け容れることはできません。
行動を起こす時です。
この署名は、20万筆に達したところで国連および世界の指導者たちに送られます。
あなたも署名して、真実と説明責任とガザに正義を求める世界的な要請に参加してください。>
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請願の内容;
諸政府ならびに国際機関への請願
私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、
責任者による十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。
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Sign the Petition の欄の空欄に、
名前、メールアドレス、電話番号、国、郵便番号を記入して、
Sign Petition をクリックしてください。

(・・・と言っている間に、もう127000に迫る勢いです)