1月31日(土)18:40~21:30 杉並公会堂で行われた
「学校に言論の自由を求めて!━都教委『挙手、採決禁止』への異議申し立てPart 2」
に行ってきました。
冷たい雨風の吹きつける中、大ホールは1000人の盛会で、意見広告の「アメリカばんざい」上映会のチラシ配りもたくさん出来ました。
「世界」編集長・岡本厚さん、三鷹高校長・土肥信雄さん、前国立市長・上原公子さん、元国立市教育委員・安藤聡彦さん、新潟大准教授・世取山洋介さん、日大教授・広田照幸さんが、保護者のインタビューやリレートークなどの形で、子どもの人格の全面的な発達に責任をもつべき教育現場が、指導主事に脅される校長と職員会議の言論圧殺、言いなりの人間を作る業績評価のために窒息させられている異常な実態について述べられました。
三鷹高校土肥校長は、校長の中でただ一人「挙手採決禁止通知は、おかしい」として都教委に公開討論を申し込んでいるのに、都教委はまったく無回答で陰湿な嫌がらせを続けているだけです。
主催者の「保護者&市民の会」が都立高校190校の教員に実施した「学校の言論の自由についてのアンケート」の結果報告がありましたが、都教委が校長にだけ実施したアンケートとは段違い、91%が、通知以降「職員会議での発言数が減り、言論の自由が無くなった」と回答しています。
給料直結、異動直結の「業績評価」が始まって、教育は終わったと語る土肥さん。職員会議で発言しただけで、生涯賃金に関わる業績評価をC、Dにされるという現実は、まったく信じ難いものです。
元教育委員の安藤さんは、①教育委員会を傍聴してウォッチすること。②教育行政の再民主化構想をうちたてること。③若い人と連帯すること。元市長の上原さんは、教育委員を公募制にして、不当な支配に服することのないようにすることと、運動の進め方をアドバイスされました。
教育評論家の尾木直樹さんのまとめは、世界の中の「教育鎖国」日本、現場を無視した教育委員会はILOの度重なる勧告も無視して暴走しているとの指摘でしたが、ユーモアたっぷりリベラルの逆襲の展望も示され、少し気持ちが明るくなりました。
三鷹高校の卒業生も3人応援に来て、校長の朝礼の話はいつも「基本的人権の尊重」と「平和主義」だったとコメントしてくれました。何としても、子どもたちのための教育をとり戻しましょう! (文責/佐藤)