反戦・平和のイベント情報

反戦、反改憲のための市民のイベント情報
スタッフの声他

「あの戦場体験を語り継ぐ集い」に参加して

2008-09-28 | いってきました
9月28日(日)13:00~ 
日比谷公会堂で戦場体験放映保存の会、元兵士の会、孫の会主催の、戦場体験を語り継ぐ会が開かれ、事務局から上口、佐藤が参加して、入り口で7期の別刷りを配布してきました。
 高齢の元兵士らしき方々は、杖をつきながら会場に集まり、「武力で平和はつくれない」の大見出しをじっと見つめられて別刷りを受け取っていきました。
 元兵士の会所属の方と孫の会の若い女性が二人で進行するなか、演壇の証言席には22人の元兵士と若いボランティアスタッフがずらりと並んでいます。
 戦後、数多く出された手記などで少しは読んだ戦場体験ですが、生き残った本人の口から聞くと、その生々しさと重さに、思わず息を呑む思いでした。
危篤の兵士が回復して帰ってくると、部屋にはすでに自分の骨箱が置かれ、持ち物はすべて形見分けされていたあの当時の餓鬼道を忘れることはできないと語る元兵士の言葉は、「倒れた戦友は語る事が出来ません」「戦争の実態を国民の財産として語り継ぐことを国民運動としていきたい」と続きます。
 食糧なし、弾薬なし、医薬品なし、毒でないものは何でも食べたという生還者たちのスローガンは“戦友(とも)よ語ってから死のう”という壮絶なものです。
来春は、北区滝野川に15万人の記録の「史料館」が出来るとのことですが、たくさんの若いスタッフの動きに、運動が未来へつながっていく明るさが見出だせたのが、せめてもの慰めでした。(文責 佐藤)


「辺野古の新基地建設NO!」集会に参加して

2008-09-28 | いってきました
9月27日(土)18:30~ 文京区民センター、辺野古への基地建設を許さない実行委員会主催の集会に行ってきました。

 沖縄県議会副議長の玉城義和さんから、沖縄の民意を反映した野党26議席、自民党22議席の県議会で、7月18日「辺野古基地建設反対」の画期的な決議が実現した様子の報告がありました。自民党は「辺野古に移設しないと普天間が困る」というが、外交権もない、相談されたこともない沖縄の人々がそんな事を考える必要はない、沖縄の民意は「普天間もNO! 辺野古もNO! 」であると明快です。
次は、辺野古で政府の違法調査を阻止する海上活動に日々、
体を張って闘っている沖縄平和市民連絡会の当山栄さんです。現地でパッシブソナー設置阻止、ライン調査阻止、マンタ法調査阻止を続け、阻止する様子をビデオで記録する海上行動は、やぐら闘争の時よりもなかなか厳しいとの話でしたが、「新基地反対条例」の制定や県民投票の実施を目標にしながら、阻止できるものを阻止して、調査を引き伸ばしていくつもりだとの力強い展望でした。「これは(本土の)皆さんにも責任があります」との言葉は耳が痛いのですが、本当のことです。  
                     (文責 佐藤)


報告  9月13日、1:30~永田町の星陵会館

2008-09-21 | いってきました
9月13日、1:30~永田町の星陵会館で
 「生きている9条と平和的生存権」小林武(愛知大学教授)
 「自衛隊海外派遣が呼び込む憲法9条液状化」半田滋(東京新聞編集委員)
 「今日の情勢と派兵恒久法を語る」渡辺治(一ツ橋大学教授)
の講演会があり、事務局の乾、田中、佐藤が聞きに行きました。

 小林さんは「イラク派兵差し止め訴訟」の弁護側証人として名古屋高裁の法廷で証言された方ですが、今回の裁判は違憲審査史上初めて確定した画期的な裁判で、主文は控訴人の訴えを棄却しているが、イラクでの空自の活動に対して100%9条違反であると述べている点で実質勝訴であると話されました。全国の平和を求める人々の努力が名古屋の地で、弁護団と裁判官に人を得て結晶した違憲判決であるとのお話は、わかりやすい上にとても感動的なものでした。

 半田さんは、テロ特措法の問題点についてこれもわかりやすくお話しされました。01年11月、米国支援で始まった洋上補給は、02年、武器の密輸などの海上阻止活動という名目に変わり、また今は不審船舶も減っているなかで、海上安全活動という名目に変化してきているとのことでした。座間では、第一軍団に自衛隊中央即応集団が組み込まれ、横田では第五空軍にミサイル防衛のため、府中の航空総隊が組み込まれているという米軍再編のお話も具体的で、不安をかきたてられました。

 最後の渡辺さんは安倍政権崩壊の分析、福田政権崩壊の分析をされたうえで、改憲については、当面、明文改憲よりは「海外派兵恒久法」のような解釈改憲の攻勢が強まるのではないかと語られました。
9条を変えさせない草の根運動の盛り上がりが、少しずつ世論調査の改憲反対の数を増やしているという資料は、心強いものであると同時にこれからの私たちの闘いの指針となりそうです。(文責 佐藤)