私たちがそれなりの物を買おうという時にする作業は、星座を巡るのに似ている。東の空にはずいぶん前の回で紹介したAntiques道具屋さんの卓上ピアノがあり、トイピアノを初めて作ったAlbert Schoenhutさんの北極星の回りには朱色のアップライトのSchoenhut Pianoたちが大熊小熊のラインナップを構成しているのだが、今日本には品薄である。西の空はまだ明るい。
結局私は、日本で現在主流のカワイのミニピアノの中から、選ぶことにした。南天に浮かぶさそり座のアンタレスは、目下ヒット中のウッディなピアノ(写真はこちら)だが、これとたぶん型がほとんど同じで、グランドピアノそっくりな少し古いモデルを中古で購入することにしたのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/43/2390b0b055a9b537bfecb58a662ef2dd.jpg)
どこが気に入ったかというと、鍵盤であった。ピアニカにそっくりなサイズだが、形はほんとうのピアノみたいであり、鍵盤の奥にはさまっている赤いフェルトは、ピアノの先生のお宅で弾いたグランドを思いだすようで懐かしい。
というわけで、これが最初のポストで予告した──自分でもすっかり忘れてしまっていたのだが──もう一台のトイピアノである。
弾いてみてわかったのは、このトイピアノはかなり音抜けがするということ。鍵盤を叩いても、最初はかなり空振って音が出ないのである。これに慣れないと、音の強弱なんかは及びもつかない。一方でピアニカやアコーディオンと違って、打楽器感が強い。ただこの点は、なんとなくクラシックイタチが間違っているような気がする。ピアノのようなレスポンスを期待するからそうなるのであって、トイピアノの範囲で音楽性を見出せばよいのだ、という方向に考えないといけないのかもしれない。
というわけで、クラシックイタチのトイピアノはこれから、という様相である。てはじめにこんな曲でも聴いておきましょうか。
[トイピアノ最新事情 大特集]
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結局私は、日本で現在主流のカワイのミニピアノの中から、選ぶことにした。南天に浮かぶさそり座のアンタレスは、目下ヒット中のウッディなピアノ(写真はこちら)だが、これとたぶん型がほとんど同じで、グランドピアノそっくりな少し古いモデルを中古で購入することにしたのである。
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どこが気に入ったかというと、鍵盤であった。ピアニカにそっくりなサイズだが、形はほんとうのピアノみたいであり、鍵盤の奥にはさまっている赤いフェルトは、ピアノの先生のお宅で弾いたグランドを思いだすようで懐かしい。
というわけで、これが最初のポストで予告した──自分でもすっかり忘れてしまっていたのだが──もう一台のトイピアノである。
弾いてみてわかったのは、このトイピアノはかなり音抜けがするということ。鍵盤を叩いても、最初はかなり空振って音が出ないのである。これに慣れないと、音の強弱なんかは及びもつかない。一方でピアニカやアコーディオンと違って、打楽器感が強い。ただこの点は、なんとなくクラシックイタチが間違っているような気がする。ピアノのようなレスポンスを期待するからそうなるのであって、トイピアノの範囲で音楽性を見出せばよいのだ、という方向に考えないといけないのかもしれない。
というわけで、クラシックイタチのトイピアノはこれから、という様相である。てはじめにこんな曲でも聴いておきましょうか。
![]() | 矢野顕子「はじめてのやのあきこ」に収録の井上陽水とのコラボ「架空の星座」がお勧めです詳細へ |
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