兄からの電話で入院を知りました。
『いつ入院したの?』
『7日のお昼頃、買い物に行った先で、倒れて救急車で運ばれたんだ。』
『え!!!車運転したの?』
『うん、どうしても用が足らなくて車で出かけたんだ。』
『連絡してくれればいいのに、事故じゃないわよね!』
『ううんそうじゃないよ。車から降りたとたん体調が悪くて倒れこんでそのまま…。』
車を乗れる状況ではない事は分かっていました。
なのに頑固さゆえに無理をしたんだろうと思いました。
それとも少し自棄にになっていた?
『私、その日の午前中、電話したのよね…。でも、義姉さんに断わられちゃって…。』
『・・・・・・・・』
入院して10日も過ぎているのに家族からは電話連絡もありませんでした。
詳しく状況を知りたくてすぐ主人と病院に駆けつけました。
兄の話では
救急車で運ばれた病院から自宅には連絡が取れず、やっと次女のところに連絡が入り
そこから家族に知らせが、そして皆が病院に駆けつけたとの事でした。
いろいろ検査をした結果、胃ガンである事がわかりました。
食べ物が入らないほど大変な状況だったのです。
それからは点滴の日々。
どうしてこんなになるまでほっといたのでしょう。
悔やんでも仕方ありません。
これからの時間を大切に過ごすしかありません。
二人の娘がいますが、結婚して浦和と東京に暮らしています。
仕事もあって、二人ともそうそう病院に足も運べません。
でも唯一の救いは次女の存在です。
父親思いの優しい娘で、唯一頼れる存在なのです。
そのS子ちゃんに詳しい事情を聴き、かなり深刻な状況である事を知らされました。
こんな状況の時は、本人も含めてこれからの医療体制を決めて行くのだと思っていました。
それでも、本人には何も知らせてないとの事。
家族が知らせないでと言っているようなのです。
でも兄はきっと気づいている、そんな気がするのです。
だからこそ家族の絆でしっかり向き合って頑張って欲しいと思うのは独りよがり?
兄の人生、やり残しがないよう、心残りがないよう生きて欲しい!
そう思うのです。
私の人生が閉じる時は『ありがとう』と感謝の心を伝えて旅立ちたい。
そんな思いで日々生きているつもり。。。
悔いはいっぱいあるけれど、それでも精一杯頑張っているから…。
友達は頑張りすぎないでって言ってくれる。
嬉しい事です。
見ていてくれる友がいるだけで勇気がでる。
その人の為に頑張れるって思う。
生き方はとてもヘタかも知れない。
でも、私は私らしくでしか生きられないのです。