野鳥・折々の記録

身近な野鳥をデジ一眼及びデジスコで撮っています。
折々の事柄を記録し情報交換をお願いするため、ブログを開設しました。

前後ボケ

2005年12月10日 | Weblog
 最近、ボケを有効に利用するようになりました。といっても結果オーライの感がつよいのですが。
 野鳥は、こちらの思ったところに位置取りしてくれません。ややもすると障害物の隙間から撮らなければならない場合もありますし、バックがゴチャゴチャしてややこしい場合もあります。
 写真撮影の場合は焦点深度というものがあり、簡単にいえば合焦する範囲が決まっているということで、特に超望遠レンズの場合は合焦範囲が狭く、野鳥撮影の場合はSSを稼ぐため絞りを少なくしますので数センチにしかなりません。そのため目にピントを合わせて撮るのですが、目にピントが合わないと他の個所に合っていてもイメージとしてはピンぼけ写真になります。
 しかし、逆に目にさえピントが合っていれば他はボケていても締まった写真になります。野鳥写真に限らず撮影には前後ボケを有効に使うと面白い写真が撮れます。
 これは、カワセミが近くにとまったのですが手前の雑草が邪魔して上手く撮れません。そこで顔だけが見えるところまでカメラを移動して目にピントを合わせて撮ると結果的に前ボケが美しく入り後ボケも効果的に効いてカワセミの前半身を強調した写真になりました。

 目にジャスピンですからインパクトのある写真になりましたが、私の場合は焦点深度が浅い超望遠でかつD2Xでは外すことも多いです。
 次に後ボケですが、これは紅葉した桜をバックにデジスコでジョウビタキ♀をとったものです。被写体よりも、燃えるような赤色の後ボケに目が行き私は気に入っています。

 もう一つ後ボケです丸ボケです。これはデジスコでの丸ボケですが、デジ眼でもこんなに多数の丸ボケを経験したことはありません。意識して取り入れることができれば最高ですが、これも結果オーライの口です。

 次は前ボケです。特に私の場合は多いです。カワセミが季節の花のひっつき草(名前は分かりません)にとまりました。メインのロクヨンを向ける間がありませんので予備のサンニッパ(×1.4テレコン)で撮ったものです。バックは水面の青です。これも雑草が邪魔していますが前ボケとして効いているのではないでしょうか(無ければ無いで締まったかもしれませんが・・)。

 最後は、これも前ボケですが実際はキジが雑草に隠れてAFも効かず何とかMFで合わせて撮ったのですが編集でバックのボケと合わせて光が差し込んでいるような柔らかな効果を出しています。

 前後ボケを有効に使えば写真はその場に合った撮り方ができるものだと思う今日この頃でありました。

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