チュニジアに長期出張している友人が、第二弾として「コウノトリ」を送ってきました。
向こうでは、普通に見ることができるそうな、自然が豊かで羨ましいですね。
チュニジアを代表する鳥は何だろうか。
1年以上この国に住み、各地を旅行して、この国の空を彩り、特に印象に強い鳥を考えてみきました。
コウノトリ、フラミンゴ、ヤツガシラ。
この3種が直ぐに思いつきます(もちろん全くの独断ですが)。
コウノトリ。チュニジアでも比較的緑の多い北西部に生息し、電柱や樹木の上に作っている大型のこの鳥の巣は直ぐに目につきますし、ゆったりと空を舞う姿はとても印象的です。
フラミンゴはこの国の北部や東部の海岸、干潟に群れをなしています。ピンク色の羽を広げ、長い首を伸ばして羽ばたく姿もとても美しいものです。
そしてヤツガシラ。前の2種と比べると小型ですが、町の郊外やこの国に多く残っているローマ遺跡などで時々見かけます。つがいでひらひらと舞い、ときおり少しもの悲しい声で鳴くこの鳥にも、私は強く惹かれます。
もちろんこのほかにも印象的な鳥は多いのですが、まずはこの3種について紹介していきましょう。
この3月に、週末を利用してチュニジアの北西部を旅行したときの写真です。
これは電線の支柱に営巣しているところ。中に座っているのは雛でしょうか。チュニス市から南西に150kmほど離れたル・ケフという町の近郊で撮ったものです。
ここはモロッコから発してアフリカの北を東西に横断するアトラス山脈の西のはずれに当たるところで、なだらかな山地になっています。地中海性気候ですが、山がちな地形のせいか降雨も多く、チュニジアの穀倉地帯になっています(といっても1000mm程度。日本と比べたらたいしたことはありませんが、この国では貴重な多雨地帯)。
そのせいで餌も多いのか、ここはコウノトリの一大生息地になっていて、車で走るとかなり頻繁にコウノトリの巣を見かけます。