トイレのリフォーム。


今日は、このトイレをリフォームする。


当地は下水が未整備なので、汲み取りの簡易水洗だ。
この便器は排出口の蓋がバランス式というタイプで、便の重さで勝手に下に開いて落とす。
検便などで便を採りたいときはちょっと困るし、蓋が勢いよくパコン!と閉じるので、撥ね返りも気になる。


ネットで探して、はるか九州は佐世保の古賀住建さんから通販で購入した、新しい便器。
ダイワ化成のFZ500という、オートバイみたいな型番のやつで、エロンゲートサイズといって、便座が大きいタイプだ。
図体のでかい俺が使うから、大きくないと困るのだ。
排出口のフラッパーバルブは手動式で、タンク横の水洗レバーに連動して、任意に開閉できる。閉じ側にはダンパーが入っていて、急激に閉じないようになっているという優れものだ。蓋や便座も、閉じるときバタンと落ちないようにダンパーが入っている。
製品には取説のほか、丁寧な施工説明書も同梱されていた。


便器を外すため、まずはタンクのオーバーフローパイプを引っこ抜いて、水を落とす。


タンクを外してから、便器本体を外す。
外した便器は大きいビニール袋に入れた。
当地では、便器は粗大ゴミとして処理できる。


床に残った、フランジと呼ばれるアダプター。
便槽に落し物しないように、丸めた新聞紙を載せてある。
床はクッションフロアだが、せっかくだからこれも張り替える。


フランジを外し、クッションフロアを剥がした。
大きい穴が便槽の口で、小さい穴はオーバーフローの排水口だ。


メシ食いながら読んでるヒトは、想像力を働かさないほうがいいかも。
便槽を覗いたところ。
最近はプラスチックのタンク状の便槽が多くて、便槽からは塩ビ管のスタンドパイプで便器につながっているのだが、さすが昭和40年代の家、コンクリの便槽で、元は床板ぶち抜きの和式だったとみえて、スタンドパイプもない。
写真としてはあんまりなので載せないが、じつは、フランジに30センチほどの塩ビ管が接着されていて、それが便槽内に差し込まれていたのだ。
外してはじめて判明したので、塩ビ管を買いに行った。VU100の排水管だ。


床はコンパネみたいなベニヤ。
残った接着剤をスクレーパで削り取る。
便槽の穴は、新聞紙でカバーしてある。
でも、汲み取りして空にされてから1年使ってない便所だし、臭突という、便槽の臭い抜きの煙突みたいなやつの先端に電動ファンが付いているのもあって、臭いことはなかった。


便槽の穴と壁の距離から、タンクの背が壁に干渉しないはずなのを購入したのだが、一応便器を仮置きしてみた。


タンクは干渉しない。よしよし。


クッションフロアの縁を隠していた、幅木を外す。


塩ビのクッションフロア専用の接着剤。
フロアはかーちゃんが択んできた。
写真撮ってなかったみたいだが、新しいクッションフロアは、外したフロアを型に切り出せば簡単だ。


クッションフロアを仮置きして微調整したら、床にボンドを塗る。
10-40分放置、とあったので、30分ほど放置。
その後、クッションフロアを載せ、位置を微調整してから、圧着する。
内装用ローラーがあれば最高だが、俺は、麺棒くらいのありあわせの丸棒を使った。
縁から余計なボンドがはみ出すくらい圧をかけてやり、はみ出たボンドは拭き取る。
その後幅木を復旧し、床面の縁をコーキング。
やいや、なんで写真撮ってなかったかなあ。


左の黒いのが、新しいフランジ。
塩ビ管との接続は、コーキングする。
こっちに塗らなくてもいいとは思うが、念のためだ。
あとは、フランジを入れて、まっすぐに床に固定し、便器を載せて固定する。
タンクを付け、排出蓋のリンクをつなぎ、水の配管をつなげば、完成。


完成図。
完成後、作動チェックを兼ねて、タンクの水位調整と、オーバーフローの水量調整をする。


ビフォーとほぼ同じ角度で。


見違えるようにきれいになったので、大満足。
この後、施工者として、一番ションベンの儀を厳かに執り行わせていただきました。
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コメント
 
 
 
Unknown (タイガーマスク)
2011-09-25 19:25:15
 はじめまして。

簡易水洗トイレを検索したら こちらに辿り着きました。

連れの実家が汲み取り式の簡易水洗トイレで、新しい物に交換したいとの事で色々調べています。

水洗式なら僕も施工できるのですが・・・。
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2011-09-27 20:46:21
はじめまして。
私も初めてでしたが、けっこう何とかなるもんだと思いましたよ。
ウチみたいに古い家でなければ、わりと簡単なんでないでしょうか。
便槽のパイプと後ろの壁の距離によっては、タンクが壁に干渉する可能性がありますから、その場合、寸法補正用のフランジが必要になります。
便器自体は簡単に外れると思いますから、一度外して、寸法の確認をしたらいいと思います。
便器メーカーサイトでも、けっこう細かく解説してくれてますから、この記事のリンクから行ってみてはいかがでしょうか。
ご健闘をお祈りします。
 
 
 
Unknown (タイガーマスク)
2011-10-05 20:21:52
 たびたび申し訳ありません。

9,10日と連休なので、連れの実家に行って 便器の排水芯を計りに行こうと思っています。

ひげくまさんが施工した便器ですが、一度に流れる水の量はどの位なのでしょうか?

ビフォー、アフターのロータンク内の画像を見る限り一般の水洗便器と変わらない構造なので、6~12?位流れるのかなぁと思って見ていました。

連れの実家に今付いている便器は、便器の前の方にペダルが付いていて踏むと水が推定ですが3~500cc位の少量が流れるタイプです。

下水道に流れて行くのではなく、便槽に溜まるので 一度に水が流れる量をなるべくおさえた方がいいだろうと考えています。

インターネット上で、いくつか商品を見ていますが水の量を表記していない物があるので気になるところです。

駒ケ岳にも雪が降ったようですね。

そちらに行く頃には溶けているかと思いますが、楽しみです。
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2011-10-06 06:19:45
小便で約200cc、大便で約500cc、と仕様には書いてあります。メーカーサイトでも、サポート情報の中に製品説明書がPDFで公開されてますよ。
小と大の差は、フラッシュレバーを引いている時間の差で、操作方法自体は同じです。
タンクは10?ですので、水が止まってもかなりの回数流せそうですね。
お連れさんのご実家はこのへんなんですか?
 
 
 
Unknown (タイガーマスク)
2011-10-06 18:07:33
 ひげくまさん、おばんです。

たびたび、すいません。

僕も連れも砂原中学校の卒業生です。

ひげくまさんも、ブログを見ていると森町民だと勝手に思っていますが、本当の所はどうなのでしょうか?

本当の所と、こっちの方で勝手に疑問に思っているのですが・・・。
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2011-10-06 18:39:17
タイガーマスクさん、ビンゴです。
Web上なのでこれ以上詳しくは書きませんが、一応メールフォームへのリンクを張っておきます。
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2011-10-06 18:40:45
あれ、うまくいかなかったでや。
今度は大丈夫でしょう。
 
 
 
Unknown (タイガーマスク)
2011-10-06 18:51:48
ひげくまさん、おばんです。

森町民云々のコメント、迷惑なら削除しても構いません。

 
 
 
Unknown (ひげくま)
2011-10-07 19:09:50
タイガーマスクさん
いえいえ、そこまでは公開同然なのでOKなんです。
メールででも連絡いただけば、もっと相談に乗れるかもです。
 
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