もぐりのかじや再始動。

ホームページのコンテンツにまでしておきながら、久しくやってなかったもぐりのかじや
素人の趣味の鍛冶作業だ。
ひょんなことから、仕事場で再開することになった。

仕事場に、研ぎ減りして使い物になんなくなったタガネがたまっていたのだ。
鍛造ができれば直せるのになあ、てな話から、「俺できる・・・・・・かも」ということで、物は試し、やってみることになった。


鍛冶場。
今回は、火床は七輪の上にクルマのブレーキディスクを載せたもの。
燃料は以前点火に苦しんだコークスをひっぱり出した。
コークスを使うため、鋳鉄のディスクを火床にする。七輪の珪藻土は融けてしまうからな。
コークス熾すのに電動ブロアも買った。無段変速550ワット。

まず、写真の状態でディスクの中で焚きつけのべスターに点火し、ブロアで煽ってコークスを投入したが、上手く点かない。
なので、七輪本体の中で木炭を一掴みほど点け、ブロアで景気よく焚いてコークスを投入してみたら、案外簡単に火がついた。
そのコークスをディスクに移し、写真の状態にして作業開始。


タガネを赤める。


打つべし! 打つべし!
同僚に撮ってもらった。


金床は30kgの鋳物。
ハンマーは石頭の打撃面を磨いて滑らかにしたものだ。
タガネのような丸棒を掴む箸がないので、ウォーターポンププライヤで掴んでいる。やりづらい。


電動ブロアバンザイ。
俺のミニ鞴じゃコークスは無理だったんだなやっぱり。
同僚に自宅でコークスを使うやつがいるのだが、自分ちのコークスよりひどく火付きが悪い、と驚いていた。
コークスにも種類があるから、俺の買ったやつはそんなやつだつたのかもしれない。

この後さらに叩いて成型し、焼入れしたのだが、ともかく久しぶりの作業に夢中で、この後の写真がないのだ。


下のようにチビたやつを、上のように直した。
思い出しながら適当にやった割にはまあまあ普通に切れるようにできた。
硬さは、甘くなったヤスリが掛からなくて、新しいヤスリならまあまあ掛かる程度。
鉄を叩っ切るタガネだから、硬くしすぎれば刃が欠けてしまう。
仕上げは雑というか、打つときにスラッジ噛んで荒れてしまった。刃先だけ研磨して光っている。
それにしても下のチビたやつ、ここまで研いだらもうタガネじゃないって。
せめて薄く削りながら研げば使えたんだろうけどな。まず先とんがってればいいべや、ってなもんで。
もうちょっと考えて使ってくれないと。一応刃物なんだから。

鍛冶作業は久しぶりにやったけど、やっぱり楽しいな。
まだ写真下のチビたタガネもあるし、明日雨らしいからまたやるかな。
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コメント
 
 
 
Unknown (紅華蒼蓮)
2012-10-07 23:51:43
はじめまして紅華蒼蓮といいます

いきなりですが、薄くスライスしたサツマイモを乾燥させたものを燃料に使ってみては?
もしかしたらコークスぐらい強い火力出るかもです。今日の夕方に見たもので、発電機の燃料にしていたんですが、石炭に負けない火力で、一時間で電動のスーパーカブを充電させる程のエネルギーを作っていました。
これといった送風機も使ってなかった様なので、電動送風機ではなく、小型鞴の風でも可能かもです。


それと、もしオイル缶で炉を作成したことがありましたらぜひ作り方を教えて下さい
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2012-10-08 07:17:31
はじめまして。なんてお読みするのか→紅華蒼蓮さん。
イモですが、鍛造には絶対的火力より火力の調整幅が広いほうが使い勝手がいいように思います。
オイル缶の炉は試してませんが、空気の流れと熱の流れを考えて設計すれば可能でしょう。
ただ、薄板ですから、加熱中に融けてしまうかもしれないですね。その意味では廃ブレーキはなかなか良好です。
 
 
 
Unknown (紅華蒼蓮)
2012-10-09 18:58:23
こんばんは
なるほど、確かに火力の調整がこれでは難しいかもですね。失念していました。
炉は、なんか関の鍛冶屋も使っている人がいると聞いたんでたぶん耐えるかと(無確証)。沖縄の大学教授は名少し内壁を作ったそうです。それで玉鋼の精製に成功したそうです。空気の流れってどうすればよく出来ますか?七輪でやるとすぐに回らなくなります。
 紅華蒼蓮(コウカソウレン)と読みます<厨二っぽい(・_・;)
 
 
 
Unknown (ひげくま)
2012-10-09 22:23:49
回らなくなる、というのがよくわかりませんが、基本は空気は下から上に、という流れを確保することです。
温度を上げたいとこは空気がより多く通るようにするといいと思います。
七輪で流れが悪くなるのは、炭を使っているなら、炭受けのロストルとでもいうのかな、下のほうに置いてある皿みたいなやつ、あそこに灰が詰まるからじゃないですかね。
焼き物のは詰まりやすいようなので、私は鉄板に穴を開けたような市販品を使ってました。
ミニ箱鞴で、組ヤスリ程度の大きさのものならなんとか赤めれたかな。
ブログにも書いたと思いますが、今のブレーキディスクも、空気の通りをよくするために穴を開けて使っています。
オイル缶はバケツ型のペール缶ですかね。他にも、古いバーベキューグリルを使ってる人もいたり、私はレンガで積むだけのその場限りの炉を作ったりもしました。現場で道具直す職人は、現場で穴を掘っただけの火床で仕事したようです。要は原理を理解していれば、創意工夫で何とでもなるってことじゃないですかね。
 
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