ワイルドウエスト。
薪割りに追われてれば、こっちはぜんぜん捗らないというか、手付かずもいいとこなのだ。
突然だが、昭和の終わりくらいに買った、いわゆるボウイナイフ。
ワイルドウエストという刻印がある。
手元の資料「男のグッズ100シリーズ⑤ ナイフ ワールドフォトプレス編」(光文社文庫 昭和62年)によれば、ワイルドウエストは、当時のファスナーズのナイフブランドだったようだ。
刃材は銀紙1号らしい。当時価格24000円と書いてある。そんくらいしたかもしれないな。覚えてないけど。
真鍮の鍔に、革ワッシャを重ねた柄、柄尻はジュラルミンで、ナットでコミを固定してある。
ランドールあたりの劣化コピーといえなくもないが、粗悪品なんかではない。ちゃんと研げば切れ味はいいし、けっこうきちんと作ってある。
固定ナットは、もともとコミの尻になる♂ネジごとかしめて磨ってあったのだが、柄の革がやせて緩んだときに、自分で袋ナットに交換した。
真ん丸でイマイチ収まりのよくなかった柄は、これも自分でオムスビ形の断面に整形しなおしたりしていた。
なにしろでかいからあまり使い道はなくて、まあキャンプの時の鉈代わり兼、対クマのお守り程度にしか使ってなかった。
物置からコイツを掘り出してきたのは、クラウンスタッグをこいつに挿げるってのもアリかもしれない、と思ってだ。
鉈より似合うんでないかな。
で、残った先のほうを鉈に挿げる、と。どうだべ。
手付かずだけど、考えるのは毎日考えてんだよホントに。