1785 人生は短い
髪が抜け地肌が見えてきた婆様は
自分に昔の話をしてくれた
農家をしたことがなかった母は
農家に嫁いだ。
朝露で葉が濡れている刻から
陽が沈み手元が暗くなるまで田畑で
身を粉にして働いた
無理がたたり病弱になった母は
52歳の若さであの世に逝った
枕元で母は「 人生は短い」、と
その言葉だけをか細く話し
息を引き取った。
人生は長いようで短い
浦島太郎のように
気がついたときには
白髪の老いになっていた
髪が抜け地肌が見えてきた婆様は
自分に昔の話をしてくれた
農家をしたことがなかった母は
農家に嫁いだ。
朝露で葉が濡れている刻から
陽が沈み手元が暗くなるまで田畑で
身を粉にして働いた
無理がたたり病弱になった母は
52歳の若さであの世に逝った
枕元で母は「 人生は短い」、と
その言葉だけをか細く話し
息を引き取った。
人生は長いようで短い
浦島太郎のように
気がついたときには
白髪の老いになっていた
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