横尾寛と平和の鳩

横尾寛と清水友陽の「平和の鳩」は札幌で演劇を検証し実践。
清水はいろいろと忙しそうだなあ。

劇団東京乾電池『秘密の花園』

2009-01-10 | 観劇した
東京で仕事で、夜は下北沢で東京乾電池の『秘密の花園』を観る。
唐十郎作の『秘密の花園』は、本多劇場の杮落としでやった芝居で(もう何十年も昔の話だ)、そのときは柄本明さんが”アキヨシ”という主役をやっていた。俺もビデオで見たことがある。
今回は角替和枝さんが演出。

素晴らしかった。
唐さんの台詞の美しさとか、ぶっ飛んでるところとか、本の凄さがもちろんあるのだが、その本を本当にまっとうに検証して舞台にした和枝さんたちの、本当にまっとうな舞台だった。
ここしばらく東京乾電池と仕事でずっとつきあってきて、その試みというか演劇に対する志はちょと感動的であったりするのだけど、今回の『秘密の花園』では、唐さんの本を一旦リアルな方に引き寄せて正面から検証するという試みが、東京乾電池という劇団の作業としてすごくまっとうになされていたと思う。なんて、ここで書いてもよく分からないと思うが。とにかく、東京行く用事ある人は観たほうがいいです。残りあと8日間くらいかな。

こういう舞台は、劇団でしか作れないものかもしれない。とにかく、今の東京乾電池がそのまま出た舞台だった。
作ること。検証すること。
僕の思い違いだったっらあれだが、演劇を検証すること、それが東京乾電池のやっている、やろうとしていることなのかもしれない。

観たあと、柄本さんと飲みに行くことになったのだが、丁度唐さんも観に来ていたので、唐さんも一緒だった。
唐さんに会うのは初めてだったので俺は緊張してほとんど話せなかったのだが、本物の唐さんの話を聞いているだけで、それは大変劇的な時間だった。酒の味なんか分かりません。
明後日からの演劇大学では唐さんの「少女仮面」も読んでみるのだが、そんなこともあり、なんかうれしかった。

唐さんたちがお帰りになったあと、柄本さんと乾電池の人々と改めて飲む。ほっとしたので、またたくさん飲んでしまった。