横尾寛と平和の鳩

横尾寛と清水友陽の「平和の鳩」は札幌で演劇を検証し実践。
清水はいろいろと忙しそうだなあ。

校了。ピカソ 鳩 1953年。

2009-11-27 | 日々
青井さんの翻訳の最終稿が届き、夜中の喫茶店で最終校正。

3時間くらいで終わり、トイレに行ったら、ピカソの絵があった。
”3.12.53”
1953年3月12日。か、1953年12月3日。
中央に笑ってる二人の男の顔、周りに鳩が何羽か。
ゴドー初演も1953年だ。

まあ、そんなわけで、ピカソに祝福されて上演台本ができた。

これまでは、校正途中経過のコピーでやってたんだが。
いよいよですなあ。

ちなみに、我々の”平和の鳩”という名前は、同名のピカソの絵からとっていたりもする。
ピカソは、鳩をたくさん描いた人だ。

函館

2009-11-24 | 日々
大人の事情で函館。

路面電車がガーガー走っていて、札幌とは違う。

「函館と札幌は違います」。これでは、やっぱり馬鹿のようだが。
ホテルの窓から、その路面電車が走る街並みと遠くの海をみて、この町で芝居を作るんだったらなんてことを夢想してみる。
そして何も思いつかないから、ゴドーを読むことにする。

今日は大勢で夕食会。
ウネウネと動いてるイカの刺身とかを食ったりするのだろう。
私が手配したんだが。

2009-11-20 | 日々
大人の事情の所要で、教育文化会館で現場、そんで今日から北見士別函館シリーズ。
旅中に台詞をばりばりおぼえよう。

6月の旅では「椅子」の台詞を覚えたのだが、大人の事情で出演はできなかった。まあよい。そのおかげでゴドーをやる決心がついたのだから。

急に旅が決まったもんで、土曜日からのZOOのTPS「蟹と無言歌」は観れなくなった。歩さんとカンボさんの作ったのを観たかったんだが。
28日には清田公演があるんだが、稽古だ稽古だ。蟹観てる場合じゃねえ。
まあよい。きっと、そういうことになってるんだろう。
中途半端に人のに関わって演劇人的エモーションを充足させる日々は終わった。
でも観たいなあ。

移動日があるから、ホテルに籠っていろいろ片付けよう。
札幌に帰ってきたら西本さんが合流だ。
あああ。楽しみだなあ。

稽古をする

2009-11-18 | 日々
ゴゴとディディ二人のところをやる。

距離のことは、もちろん考えるし、やるんだけど、
それはそれとして、劇のことだ。

これは劇だ。だから、劇にしなくちゃいけない。
こう書くとなんだか馬鹿のようだが。

二人でやる、その距離感、納得できる生理感覚だけに頼ると、これは劇にならない。
そこまで自分の生理感覚に自信はない。「劇的なるもの」にしなくちゃいけない。

さて、何を拠り所にしてやっていこうか。

「もうこれ以上は続けられない」
そんな台詞がある。
でもやる。
劇的なるものを目指して。

千年王國、トーク、稽古

2009-11-15 | 日々
千年王國の「贋作者」を昼観て、その後舞台上で、作・演出の橋口とポストパフォーマンストーク。
上品に短時間で終わらすつもりだったが、結局だらだらと話す。
で、鳩の宣伝するのを完全に忘れた。

その後、稽古。
ゴゴとディディのところを中心に。
なかなか、これはたいへんだということが、よーくわかった。

2009-11-13 | 日々
千年王國の『贋作者』プレビュー観て、その後演劇大学のディスカッション。
詳しくは、また。

はっきりいって、俺は足ばっかり観ていたんだ。
脚じゃなくて、足。
気になるのだ、舞台の床面と、靴(今回の千年は、足袋・草履・裸足がほとんどですが)の関係が。『ゴドー』のことで、床(地面)と靴のことばっかり考えてるからだ。

そうすると、観てて、歩いたり動いたりする、その足と脚のことが気になり、その動きを促す俳優の動機(モチベーション)のことに関心が向って。
俳優の内部状態を想像する。楽しかったり苦しかったりするが。

ちゃんと歩きたいものだと思う。あるいは、ちゃんと歩けてない、立ててない様を、その時の地面と靴の関係を、ちゃんとやりたいと思う。なんのこっちゃだが。今、『ゴドー』を作る過程では、まだ、地面と靴のことしか見えていない。私には。上半身とか、顔とか、見えない。
まあよい。しばらくは、足と声に芝居させようじゃないか。それで考えよう。それでこそ、ベケットだ。
なんのこっちゃ。


衣装として入手した靴を履いて近所を歩きまわる。足に慣らすのと、エイジングのためだ。犬を連れて牧場へ。
犬は走り回る。
私は丘の向こうを流れる紫色の雲を見ながら、立っている。
夕暮れ。
冬の雲。
男が一人。
靴。

ゴドーの稽古

2009-11-10 | 日々
稽古。
立ってやると楽しいなあ。体がいろいろやりたがる。
もうしばらく遊ぶ。

あとは、ひたすら読む。

この前、青井さんから玉三郎さんの話を聞いた。
それで、やっぱり、ひたすら読む。
それしか、できない。

通販とホームセンター

2009-11-09 | 日々
通販で発注したものが続々と届く。
もちろん今度の公演の関係である。

手にとって見て買いたいんだが、そうする必要のないものは通販で買う。
らくだし、安い。あと、昔の喜劇のDVDを何枚か。
昨日は、そうして手に入れた布をザクザク切ってさくさく縫う。

それと、ジョイフルAKに行って金具とかワイヤーとかを買う。
買うと言うか、見ながら考える。で、買う。
あと、余計な工具を買う。

カナリアで布を見る。
いろんな布を見ながら、あれこれ考える。
昔、カナリアで舞台美術の人に会ったなあ。フクダさん。
フクダさん、布を物色しながら、考えてたなあ。

稽古-1103

2009-11-04 | 日々
稽古。
一幕を読む。

装置の形が見えてきたから、人物の配置は机上でプランできる段階にある。
冒頭から順に追っていこう。

稽古を見に来ていた羊屋さんも言っていたのだけど、これは、とても、フィジカルな戯曲だ。
青井さんもそのことをすごく考慮に入れて、できる限りシンプルな言葉で翻訳をしている。

だから、不条理であるとかテーマとか、そういうことを考える前に、まずすべきことがある。フィジカルな戯曲なのだ。
しばらくはじっくりと読みたいし、それはやるんだけど、同時に、肉体から言葉に近づいて行くことを試みなくちゃ。

帽子のサイズを試す。清水も私も同じくらいの大きさということが分かり一安心。ふたりとも、帽子はでかい。

青井さんに、現時点での舞台美術プランを話す。で、いろいろアイディアも出していただいて、話が止らない。

今が一番、のんきで楽しい時期だ。