
今回のテーマは、略字は馴染めないな~ PRL,HLA,GIFT,ZIFT,OHSS,PCOS です。
いろんな略語があります。なかなかと使い慣れないとなじめません。若いとすぐに覚えるのかもしれませんが、僕もこの年になると記憶力が悪いです。
たまには略語も使い、記憶を新たにしないといけないと思い、今回のテーマとしました。
過去の不妊カウンセラー認定試験の問題にも取り上げられていました。
※ 略語と日本語の関係で正しくないのはどれか?
- PRL ・・・プロラクチン
- HLA ・・・ヒト白血球型抗体
- GIFT・・・配偶子卵管内移植
- ZIFT・・・接合子卵管内移植
- PCOS・・卵巣過剰刺激症候群 でした。
それでは、ひとつづつ整理していきます。
1.プロラクチン ・・・脳下垂体 から放出される刺激ホルモンで、乳腺を刺激して乳汁を分泌させるように働きます。(略語 PRL)
しかし、妊娠していないのに、プロラクチンが多量に分泌され、卵巣での排卵が抑えられてしまい、その結果生理が止まってしまう場合が往々にしてあります。このような現象が起こるのは、流産後 や人工妊娠中絶後、脳下垂体に腫瘍がある場合、胃潰瘍の治療による場合 や 精神科で治療を受けている場合(ドグマチールという薬の場合が多い)などがありますが、原因が不明である場合もかなり多くのケースで見られるようです。
2.ヒト白血球型抗体・・・ヒトの 血液型というと A,O,AB,B型といった 赤血球 の型を指しますが、白血球 の 血液型 と言えるものが、ヒト白血球型抗体(HLA)です。 ただし、白血球以外にもHLA は存在するため、ヒト白血球型抗原の名称で呼ばれることはほとんどなく、HLAと略して呼ばれています。
3.配偶子卵管内移植・・・体外で精子と卵子を混ぜ合わせ、受精する前の状態で卵管の先に戻す方法をいいます。(略語 GIFT)
約20年前に開発され、卵子と精子が自然な環境に近い卵管内で受精し、発育胚となるため、高い成功率が報告されていました。しかし、その後、体外受精の妊娠率が高くなったこと、色々な技術が進歩したことで、腹腔鏡 (お腹の傷は3mm~5mm程度と小さなものです) を使った 外科的な処置をしなければならない点、麻酔、入院設備のある施設でないと行うことができませんから、行っている施設はほとんどありません。
現在では特殊な場合以外はあまり行われておりません。
GIFT法が有効な特殊な場合とは、採取される卵子の数が少ない、高齢である、体外受精・顕微授精で何度も失敗している、内膜が薄いなどの方が適応となります。
反復不成功の方や高齢の方の一つのオプションと考えてください。
4.接合子卵管内移植・・・受精を 体内で行わせる GIFT (配偶子卵管内移植) に対して、1日培養して受精後に卵管に戻す方法を 接合子卵管内移植 = 胚卵管内移植 (ZIFT)といいます。
受精卵 のことを 接合子 とも呼びます。 この移植も 腹腔鏡 を使った 外科的な処置をする方法です。
5.卵巣過剰刺激症候群・・・排卵誘発剤を使用することにより、多数の卵胞が大きく発育して卵巣が腫大し、腹水貯留などを来す状態です。(略語 OHSS)*** PCOS ではありません。
重症の場合は、腹部膨満感、腹痛、脱水症状、胸水貯留を伴い、血液が固まりやすくなる等の凝固系異常を起こすようになります。また、腫大した卵巣が捻転を起こすこともあります。
体外受精だけでなく、不妊治療に際して排卵誘発剤を使用する際の重篤な合併症のひとつです。
★ PCOS とは、多嚢胞性卵巣症候群
- 肥満
- 月経異常(生理が来ない、間隔が長いなど)
- 男性型の多毛(濃いひげやすね毛、へその高さまで広がる陰毛など)
以上、3つの大きな徴候 とする 疾患群です。
卵巣の中でできる卵胞の発育が遅く、さらに、ある程度の大きさになっても排卵されずに卵巣内に多数の卵胞がたまってしまう疾患です。
毎月起こるはずの排卵がなんらかの原因でうまく行われない状態を総称して 排卵障害 と呼び、多嚢胞性卵巣症候群 もその中の一つですが、特に患者数が多い病気です。
女性ホルモンが乱れると起りやすいのが、月経不順 や 無月経 です。月経不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いというわけです。
また、ホルモンがスムーズに分泌されないと、自律神経のバランスが乱れて、カラダ中に影響が出ることがあります。
たとえば、卵巣の働きが落ちてきて女性ホルモンの分泌量が減ると、視床下部は昼も夜もフル回転してホルモンを分泌させようとします。
そうなるとカラダはパニック状態になり、自律神経まで乱れてきて、頭痛 や めまい、のぼせ や 冷え、イライラ などの トラブルも。
これは間脳にある視床下部が、自律神経の中枢もかねているからです。
脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。
反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。
これは医学的にもちゃんと証明されていること。
規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。
同じような役目が 鍼灸に よってもたらせます。 あなたの身体を整えて健康に。
気の変化、変動を鍼灸により、複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。
治療院の場所は、コメリ有田店さんの西隣りですので来院時の目印になります。
来院される前に、0955-42-2655 へ
予約の電話 をお願いします。
2016年 6月から 日本不妊カウンセリング学会 カウンセラー養成講座を 受け始めました。
場所:佐賀県西松浦郡有田町南原甲641-16
全予約制にておこなっています。一度お電話で予約確認をお願いします。
現在、不妊カウンセラー認定取得に向け、勉強をしています。
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