HEALING MUSIC GREENDOOR ピーター・ガブリエルのD'ont give up

ネルソン・マンデラが南アフリカ連邦の拘束からときはなられたとき、
多くのアーチストが集結し、解放記念コンサートが開かれた。世界的に著名なアーティスト
の中で、私は「D'ont give up」という曲を歌ったピーター・ガブリエルにひかれた。あき
らめない、わが身の生き方に通じるような気がした。最近で言えば、長年にわたって軟禁さ
れていたアウンサン・スーチー女史の解放も歴史的な出来事である。ガブリエルはもともと
この歌を政治向きなランドマーク的に作った歌ではない。当時、大不況に見舞われていたア
メリカの若者に、就職活動をあきらめずにエールを送った歌である。日本に限らず、世界は
若者が暮らしにくい環境になりつつある。生きる為に働かねばならない。その場が遠ざかっ
ている。だが、この歌のように、すべてがあきらめてはならない。力の限りを尽くせば道が
開ける。歌にはメッセージ性がある。そういう歌を作りたいものである。

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