フィリップ・ジョーンズ ブラス・アンサンブル 「展覧会の絵」
ムソルグスキーの「展覧会の絵」はリアリズムの音楽としてあまりにも有名である。一たび
この音楽を聴けば、あたかも自分が仮想の展覧会へ出かけ、絵を鑑賞している気分に浸れる。
吹奏楽といえば、先日、ギャルドの紹介をした。なんだかんだ言っても吹奏楽は行進曲のイ
メージが強い。
しかし、このフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルは、ただの吹奏楽団ではない。
オーケストラと同じように、あるいはそれ以上にオーケストラでは引き出せないブラスの音
で管弦楽曲を演奏するようなものである。
とにもかくにもレコードを聴くべし。聴いた後で驚きの声を上げるのは分かりきっている。
それだけフィリップ・ジョーンズのブラスの響きは感動的なのである。
普通は吹奏楽といえばフルートやサキソフォン、クラリネットなどを使うのが定番だが、い
わゆる木管楽器だがこの楽団は木管など一本も使っていない。20人編成、パーカッションも
含めてすべて金管楽器で演奏している。だが、その音たるや、木管楽器、弦楽器以上の繊細
さと無色透明な音を聴かせてくれる。言われなければこれが金管とさえ分からないほどの
「冴え」なのである。
金管楽器は高温部になればなるほど、金属的な音を出すものである。だが、唇一つで金属的
な音はどこかへ行ってしまう。このブラスアンサンブルの魔術がここにある。
とくにムソルグスキーの展覧会の絵は、まさにこのブラスアンサンブルのために作曲された
ようにさえ思う。それだけこの曲とアンサンブルのマッチングが素晴らしい。管弦楽とは全
く違った印象を受ける。
ブラスだけのこのようなたえなる音を響かせる楽団が存在する。天から与えられし音を持っ
た天世の楽団だと思う。
迫力満点でありながら、繊細さを見せる演奏をぜひ聴いてみてほしいものである。レコード
がなければCDでも構わない。ぜひともお勧めの一曲である。
曲目
1 こびと
2 古城
3 チェイルリー
4 ビドロ
5 殻から出切らないでいる雛の踊り
6 サムエル・ゴールデンベルグとシュムイーレ
7 リモージュの市場
8 カタコンブ 数曲
9 ババ・ヤーガの小屋
10 キエフの大門
HP HEALING MUSIC GREENDOOR
ムソルグスキーの「展覧会の絵」はリアリズムの音楽としてあまりにも有名である。一たび
この音楽を聴けば、あたかも自分が仮想の展覧会へ出かけ、絵を鑑賞している気分に浸れる。
吹奏楽といえば、先日、ギャルドの紹介をした。なんだかんだ言っても吹奏楽は行進曲のイ
メージが強い。
しかし、このフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルは、ただの吹奏楽団ではない。
オーケストラと同じように、あるいはそれ以上にオーケストラでは引き出せないブラスの音
で管弦楽曲を演奏するようなものである。
とにもかくにもレコードを聴くべし。聴いた後で驚きの声を上げるのは分かりきっている。
それだけフィリップ・ジョーンズのブラスの響きは感動的なのである。
普通は吹奏楽といえばフルートやサキソフォン、クラリネットなどを使うのが定番だが、い
わゆる木管楽器だがこの楽団は木管など一本も使っていない。20人編成、パーカッションも
含めてすべて金管楽器で演奏している。だが、その音たるや、木管楽器、弦楽器以上の繊細
さと無色透明な音を聴かせてくれる。言われなければこれが金管とさえ分からないほどの
「冴え」なのである。
金管楽器は高温部になればなるほど、金属的な音を出すものである。だが、唇一つで金属的
な音はどこかへ行ってしまう。このブラスアンサンブルの魔術がここにある。
とくにムソルグスキーの展覧会の絵は、まさにこのブラスアンサンブルのために作曲された
ようにさえ思う。それだけこの曲とアンサンブルのマッチングが素晴らしい。管弦楽とは全
く違った印象を受ける。
ブラスだけのこのようなたえなる音を響かせる楽団が存在する。天から与えられし音を持っ
た天世の楽団だと思う。
迫力満点でありながら、繊細さを見せる演奏をぜひ聴いてみてほしいものである。レコード
がなければCDでも構わない。ぜひともお勧めの一曲である。
曲目
1 こびと
2 古城
3 チェイルリー
4 ビドロ
5 殻から出切らないでいる雛の踊り
6 サムエル・ゴールデンベルグとシュムイーレ
7 リモージュの市場
8 カタコンブ 数曲
9 ババ・ヤーガの小屋
10 キエフの大門
HP HEALING MUSIC GREENDOOR