ルービンシュタイン 珠玉のショパン
個人的偏見でいえば、クラッシック好きの方には何通りかの好み方に分けられる。
重厚な音調を好む人、軽やかで華やかで透き通るような音色を好む人、指揮者で
好みが分かれる人、人さまざまな好みのスタイルがあってよい。
私はどちらかといえば重厚長大なものは苦手のほうかもしれない。もう亡くなっ
てしまったが、私の友人はマーラーが一番だと言っていた。マーラーの「大地の
歌」を持っているが、さすがに素晴らしい。友人の言う通りだと思った。
重厚過ぎてちょっと疲れる、といったところか。
今日紹介するアルツール・ルービンシュタインはショパンのピアノ曲を弾かせれ
ばまさに名手である。レコードを手にしたのが1968年、彼は80歳を超え当た老巨
匠であった。昭和10年に来日、30年後の1969年、日本を訪れている。
ルービンシュタインは、ショパンの数多い作品の録音に取り組んでいたという。
彼のショパンは、つややかな音色、卓越した技巧、力強い打鍵の迫力をもってい
た。ショパンといえばセンチメンタリズムととらえがちであるが、彼にとっては
このような細やかな表現を排し、男性的で力強いショパンを目指していたといわ
れている。
このアルバムは発売は1968年だが、録音もこのころだろうと思う。80歳を超えて
もなお衰えないテクニック、音楽性は驚異的である。ショパンのピアノ曲は素晴
らしいものである。その素晴らしい原石に、命を与えているのが、ルービンシュ
タインであろう。
今、幻想即興曲を聴いて書いている。流れるような高音部と、力強い低音部が融
和しながら演奏されている。聴く者の心を和ませるに十分なショパンである。
LP板を大切に持っていた理由が今になってわかってきた。若いころは大事なレコ
ードを好きだったら持っていっていいよと言って、私にとっても大事なレコード
を数多く手放した。
正直おしかった、すでに手に入らないものもある。その方が大切にしてくれてい
ることを願うばかりである。
収録曲
A面
1 幻想即興曲
2 華麗なる大円舞曲
3 夜想曲 作品9の2
4 円舞曲 作品64の2
5 ポロネーズ 英雄
B面
1 ポロネーズ 軍隊
2 スケルツオ 第2番
3 バラード 第1番
4 円舞曲 64の1 子犬
5 夜想曲 作品15の2
HP HEALING MUSIC GREENDOOR
個人的偏見でいえば、クラッシック好きの方には何通りかの好み方に分けられる。
重厚な音調を好む人、軽やかで華やかで透き通るような音色を好む人、指揮者で
好みが分かれる人、人さまざまな好みのスタイルがあってよい。
私はどちらかといえば重厚長大なものは苦手のほうかもしれない。もう亡くなっ
てしまったが、私の友人はマーラーが一番だと言っていた。マーラーの「大地の
歌」を持っているが、さすがに素晴らしい。友人の言う通りだと思った。
重厚過ぎてちょっと疲れる、といったところか。
今日紹介するアルツール・ルービンシュタインはショパンのピアノ曲を弾かせれ
ばまさに名手である。レコードを手にしたのが1968年、彼は80歳を超え当た老巨
匠であった。昭和10年に来日、30年後の1969年、日本を訪れている。
ルービンシュタインは、ショパンの数多い作品の録音に取り組んでいたという。
彼のショパンは、つややかな音色、卓越した技巧、力強い打鍵の迫力をもってい
た。ショパンといえばセンチメンタリズムととらえがちであるが、彼にとっては
このような細やかな表現を排し、男性的で力強いショパンを目指していたといわ
れている。
このアルバムは発売は1968年だが、録音もこのころだろうと思う。80歳を超えて
もなお衰えないテクニック、音楽性は驚異的である。ショパンのピアノ曲は素晴
らしいものである。その素晴らしい原石に、命を与えているのが、ルービンシュ
タインであろう。
今、幻想即興曲を聴いて書いている。流れるような高音部と、力強い低音部が融
和しながら演奏されている。聴く者の心を和ませるに十分なショパンである。
LP板を大切に持っていた理由が今になってわかってきた。若いころは大事なレコ
ードを好きだったら持っていっていいよと言って、私にとっても大事なレコード
を数多く手放した。
正直おしかった、すでに手に入らないものもある。その方が大切にしてくれてい
ることを願うばかりである。
収録曲
A面
1 幻想即興曲
2 華麗なる大円舞曲
3 夜想曲 作品9の2
4 円舞曲 作品64の2
5 ポロネーズ 英雄
B面
1 ポロネーズ 軍隊
2 スケルツオ 第2番
3 バラード 第1番
4 円舞曲 64の1 子犬
5 夜想曲 作品15の2
HP HEALING MUSIC GREENDOOR