~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

許された子供たち

2020年06月05日 21時52分30秒 | 映画

見てきました。

 
 
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
 
 
これは良い意味で問題作でした。
早めに席とらないとほんと埋まりますよ。
 
 
上映時間は131分と昨今のアクション映画並みですが、正直もっと長く感じました。
3時間いってるんじゃないかと思うくらいでした。
 
 
冒頭からしばらくは衝撃映像で、しかも自分が苦手なタイプだったのでかなりキましたね。
 
そこからの人間模様はあまりにも生々しくて怖かったですよ。
 
 
少年犯罪ってちゃんと考えたことなかったけど、どう接するのが正解ってのが無いのかね。
ただ、これに関しては、絆星くんはとてま可哀想だなと思いました。
勝手な決めつけかもしれないけど、自分を表現する術を知らなかったのか、封じられていたのか。それは本人の未熟さでもあり、親の未熟さでもあり、社会の未熟さでもあるのかなと。
 
 
色んな意見がでそうな作品ですが、やはりどう考えても「外野の声は害悪でしかなかったな」と。
 
何が生々しかったって、2020年の今、誰もがネットを使える社会で、匿名で情報を発信できること。
 
事件の加害者には何をしても許されるのか。
 
訪れたこともない土地で、全く面識のない人同士が被害者・加害者になったとき、第三者のすべきことってなんなんだろうね。
 
被害者の気持ちに寄り添うこと?
加害者をバッシングして追い詰めること?
 
 
難しいね。
 
 
もちろん、今回は神の視点だったわけだし、加害者側の視点でもあったからこんなことをいうわけだけども。
 
 
キャロルとかいう配信者や、転校先の学級委員長?のような自分の正義感に溢れる人も、なんの権利があってあんなことをしているのか。
 
端から見たら「罪を償わず生きている犯罪者を断罪した」っていう見え方になるのかな。
 
 
 
 
んー、ここでは答えはでなさそうなのでこの辺で止めますが、それくらいいろいろ考えさせる作品でした。
そして演者の皆もすごかった。
 
クレジットで美術だか小道具だかで子供たちの名前が入ってたの見て「あー皆で作ったんだねー」って思えておじさんほっこりしたよ。
 
主演の上村くんはどことなく柳楽優弥を感じる雰囲気で、今後も色々でてくれるの期待。
 
 
今思い返すと印象に残ってるとこがあって
裁判のときに、父親が「絆星はいじめを受けていたことがあって、人の痛みはよくわかっているんです」って言ってるとき、手元が写って、絆星と父親が同じように手をこすっていた仕草がなんか残ってる。
 
 
 
いやー、すごかった。
エネルギーがすごかった。
 

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