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Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『クィーン』

2008-03-10 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『クィーン』。

製作国 : イギリス=フランス=イタリア 2006年
配給 : エイベックス・エンタテインメント
キャスト:ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェイムズ・クロムウェル

1997年8月31日に交通事故で他界したダイアナ元妃をめぐって、
揺れ動く英国王室の内実を描いた衝撃のドラマ。

さて今回は、三つ子の魂百までも、って作品です。
1997年8月31日、"英国の薔薇"ともうたわれた英国王室のダイアナ元皇太子妃が、
パリで交通事故に遭い逝去してしまう衝撃的なニュースが全世界に流れる。
ダイアナ元妃の訃報を悼み、全世界は悲しみに包まれる。
しかし、なかなか公式声明文を発表しない英国王室エリザベス女王の
対応へ批判が集中する。
皇室のしきたり、ダイアナへの気持ち、
さて女王の下した結果はいかに・・・!

この作品に興味を持ったのはダイアナ元皇太子妃ネタだからではなく、
エリザベス女王の心境を綴ってるというストーリーだから。
勿論、想像らしいが綿密なリサーチを掛け作成しているだけに、
質のいい小説を読んでいるようだった。
それにダイアナ元皇太子妃の考えなどは日本でも多く取り上げられたが、
エリザベス女王の思っている事など報道で見た事無い。
実際この騒動中、一度も涙を見せなかったという事実。
冷血に感じる。
作品中ではある場面で涙を見せる(想像らしいが。)。
そのシーンがとても人間味があり、
それだけでもこの作品を見れて良かったと思う。

また、一般家庭と違い長く歴史が有り、秩序や決まりを重んじる家系。
小さい頃からはみ出した事など許されない環境で、
当然自分の気持ちにも制限をつけ、
国民の事を一番に考えた皇室の判断は、
国民もそれを理解し尊敬してくれているだろうという環境。
それがこの騒動で実際は違うと感じてしまう女王。
自信を失くしてしまう女王。
しかし新しい事態を受け入れ、前に進む。国民の為に。
終盤に就任したばかりのブレア首相が憤慨する場面は印象的だった。
新進気鋭の彼が保守的な女王をかばうのだ。
思わず取った行動だろう。

この年の主演女優賞に輝いたヘレン・ミレンは適役。
演技もさることながら見た目もとても意識しての配役。
今年はプレゼンテーターだったが、
その時のスタイルの良さにも驚いた。
他のキャストも初めて見るが、
何だかものまねショーみたいで嘘くさい雰囲気マンマンに感じられた。

このイギリスの大騒動。
日本人の私には分からない事態だった。
一個人がここまで国民や王室を揺るがす存在だったという事と、
イギリスでは王室にとても関心があり、
王室もそんな国民をかなり意識している事も分かった。

一般人にも見て欲しいが、
国を動かす人たちにこそ見て欲しい。
あなた達のしている事は私達国民が
あなたの為に騒動を起こしたいほど尊敬できる事ですか?




映画 『ザ・カップ 夢のアンテナ』

2008-03-06 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ザ・カップ 夢のアンテナ』。

製作国 : ブータン=オーストラリア 1999年
配給 : パンドラ
キャスト:ウゲン・トップゲン、ネテン・チョックリン、ジャムヤン・ロゥドゥ、
     ラマ・チュンジョル、ゴドゥ・ラマ、ティンレイ・ヌディ、クンザン、
     クンザン・ニマ、ペマ・ツンドゥプ

さて今回は、どんな身分でも茶目っ気ってあるもんですね、って作品です。
チベット仏教の僧院で毎日先生の教えを受けながら、
のどかな日々を送っている少年僧たち。
そんな彼らが夢中になったのがサッカーのワールドカップ。
夜中抜け出し、民家で覗き見するも、追い出されてしまう。
しかしどうしても気になるのは決勝戦。
何の害も無い事と、今後身を入れて勉学に励む事を約束し、
先生のお許しを頂いても、
器具を用意するお金が無い。
少年層達はなんとかやりくりするがあと少し足りず、
新米の大事な金時計を担保に器具を用意する。
さて放送時間まであとわずか!
そして担保になった金時計は取り返せるのか???

ほのぼのしてるんですわ。
厳しくも笑いがこぼれる修行。
心優しい先生。
楽しい修行仲間。
広い大地、青く澄んでいる空。遠くに見えるヒマラヤ山脈。
絶好のロケ地。

ストーリーだってかなり作り物っぽいんですがホントの話。
衛星のパラボラアンテナを借りる時や、
なかなか設置できなくて放送時間がドンドン迫ってくるところなんか、
「がんばれ~!」って応援したくなりますよ。

出演者のほとんどが実際に修行中の僧侶たち。
音楽だって少年僧の歌ですよ。歌。アットホームだ~ね~(笑)

この映画は『ラストエンペラー』『戦場のメリークリスマス』など、
多くの大ヒット作品の名プロデューサー、
ジェレミー・トーマスが手掛けてます。
アジアの事情がよく分かってる人だよね。

このゆる~い雰囲気は文章では語れませんな。
映画先進国でない国々の作品はどうしてこー、心温まるの?
物が溢れてないから欲が無く、優しくなれるのかな?

心の緊張を解したい時に、
ホットミルクをお供に見てください。

映画 『トレーニングデイ』

2008-03-05 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『トレーニングデイ』。

製作国 : アメリカ 2001年
配給 : ワーナー
キャスト:デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、スコット・グレン、
      エヴァ・メンデス、シャーロット・アヤナ

血気盛んな新人刑事がベテラン刑事の指導のもとで、
予想つかない事態に巻き込まれていく異色の刑事ドラマ。

皆さんは仕事やクラブ活動などで指導してくれた人がいましたか?
私が新入社員の頃、指導してくれた先輩はとにかく厳しく、
いつもコーヒーはブラック。
何故かと質問すると、
「じゃあ、おめーは日本茶に砂糖とミルクを入れて飲むのかよ。」と。
ミョーに納得した事を覚えてます・・・・。

さて今回は、キャラを広げようとしてます?って作品です。
イーサン・ホーク演じる麻薬課の新人教育係が、
デンゼル・ワシントン演じるちょっとイカれてるベテラン刑事。
麻薬撲滅の為に志願した新人は意気揚々に初日を取り組みます。
そんな新人を違う目で見ているのがベテラン刑事。
何だか嫌な予感が・・・・?さて!

私は俳優で見るのをためらう人がいます。
それはウッデアレン、そして今回の主役、デンゼルワシントン。
堅苦しくて、暗そうなイメージがあるからです。
最近の彼は何でかワルがお好きのようで、
『インサイドマン』の時は警官だけど、ちょっとワルびれてる感じがしました。
今回もかなりワルな警官役です。

それでも役に成りきっていたのか、
演技に違和感が余り感じられませんでしたねぇ。
ちょっとそれは・・・と思った箇所は、
ラッパーぽいネックスレスをしている所と、
彼女だか、愛人だか、奥さんだかがエヴァ・メンデスだったところ。
彼にグラマラス過ぎや、ラテン系は似合わなくない?

そして意外だったのが、イーサンホーク。
彼は熱いイメージだけど、終盤になるまでは控えめで善人。
抑えた演技が新人っぽくて良かった。

ストーリーは新人の初勤務の1日。
まさに七転八倒な1日。
色々あり過ぎて何日も掛かった様な気がした。
印象はちょっと『16ブロック』に似ていたな。
それに始めの5分位で「いい作品かも。」って感じたのは
『ドーベルマン』以来でしたね~。
予感は的中。滞るところが無く、最後にさせてくれる作品だった。

デンゼルとイーサン以外の俳優はパッとしなかった。
デンゼンの友人役(?)だった人は『バーティカルリミット』で
奥さんを亡くしたガイド役した人かなぁ?
変わった役を好むんだね。

この作品ではノミネートされた。確かにいい演技。
新人の頃を思い出してみませんか?


映画 『キャスト・アウェイ』

2008-03-04 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『キャスト・アウェイ』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : UIP

キャスト:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・サーシー、ジェニファー・ルイス、
     ジョフリー・ブレイク

無人島に流れ着いた男の試練を描く感動作。

さて今回の作品は、無人島生活ってテレビがあったよね?って作品です。

運送会社FedExに勤めている主人公は、
運送中に飛行機事故に会い無地島に流れ着く。
何も無い島。
あるのは一緒に流れ着いた宅急便の荷物と流木。
使えそうな物を何とか工夫してみるが上手くいかず、
お腹は空くばかり。
それに船も飛行機も近くを通るが気が付いてくれず救出もされない。
時間だけが過ぎ、魚の獲り方や火の熾し方ばかりが上手くなる。
さて主人公はこの先どうなるの?

初めて見た時の率直な感想は「つまんない。」
だって火を熾そうとしてる場面をジッと見ているばかり。
何かが”ドバー!”って出てきたり、
主人公が逃げ回ったりするような展開が一切、無い。
以前見た『ククーシュカ』にもこんなシーンがあったなぁ・・・。
楽しい場面は彼の唯一の友(?)とのやり取り。

だからこそ「この先どーなるの?」って思った。
時間が経った後の主人公は遭難した時とは別人の様な肉体。
当時ニュースになったのが、
トムはこの為に後半の撮影を一時中断し、
減量と筋トレで身体つくりをしたそうな。さすがプロ!

そして作りもこだわりがあると思った。
初めにつまんない、と感じた理由に無人島生活の場面では
音楽が全然聞こえない。
ホントに波の音だけ。静か過ぎる。
でもこれが現状だよね?
そして町に居る時には音楽やざわめきに満ちている。
このギャップが更に切なさをかもし出す。

この作品はラストがいい。
便利なモノ、美味しいモノ、沢山のモノに囲まれてた生活から、
何も無く、あるだけのモノで生活していく経験で、
彼が最終的に感じた事。
これは現代でも大いに疑問に感じるべきだ。

樹氷が温暖化で形が変わってきたらしい。
北極の氷が溶けるより身近だ。
自分達が出来る事をしていかなければ、
自分達の子孫に今ある残したい景色が残らないカモ。
エコでっせ、エコ。

映画 『ツォツィ』

2008-02-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ツォツィ』。

製作国 : イギリス=南アフリカ  2005年
配給 : 日活
キャスト:プレスリー・チュエニヤハエ、ZOLA、テリー・ペート

社会の底辺で暴力に明け暮れてきた少年が、
生後間もない赤ん坊と出会ったことで人間性に目覚めてゆく姿を描く。

皆さんの考え方を変えた人物はいますか?
私は自由人の友人ですかね~。
随分内面のモチベーションの事を教えられましたね。
向こうは教えるつもりもなく、勝手気ままに話てるだけですが(笑)

さて今回は、いい映画って世界中にある、って作品です。
南アフリカで裕福な人間から暴力でお金を巻き上げている、
不良集団のリーダー主人公”ツォツィ”。
”ツォツィ”とは”不良”という意味。
彼らは本名と過去を封印し、家族も無く暮らしている。
ある強盗を犯した日、彼は乳飲み子と出会い、彼に変化が起きる!

一目見た感想は
「あ、『アキラ』や『幻魔大戦』に似てる。」だった。
日本アニメの大友克洋作品にカメラアングルや登場人物が似てた。
主人公の鋭い目つき。あれアニメの鋭さだ。凄い。

そして音楽。
いかにもアフリカっぽいノリだ。
”クワイト”という南アフリカ特有のホップミュージック。
ヒップホップ、R&B、レゲエ、ハウス・ミュージックのミックスらしい。
作品を盛り上げ、独特の地域性を出してる。かなりいい!
”クワイト”は”熱い”という意味。確かに熱い!
さすがに南アフリカは”レインボーネイション(虹の国)”。
音楽も多彩だ。
『アフリカン・ダンク』の音楽とはまた一味違う。

ストーリーもアフリカの現状を思い知らされる。
貧困・暴力・物取り・殺人・・・。
そして日本もこのままでは、
いや、近いうちに同じ状況になるんじゃないかな?
冷たく辛い環境だ。
特に主人公は刃物の様に冷たく、冷血で人を傷つける。
そんな主人公に温かい血を通わせたのが赤ちゃん。
ちょっと笑うおむつ取替えシーンなんかを体験して、
”生きる・人と関わる・命”って大事だと気づく。
顔つきが変わる。
ラストシーンは特に感動的。
さすがこの年のアカデミー外国語映画賞を受賞しただけの事はある。

俳優陣は日本でも余り馴染みがないかもしれないが、
実力のある人達ばかりで見応えがある。
シングルマザー役の女性が
「女性として美しいばかりか、聖母のような雰囲気を持ち合わせている」 と
大抜擢されただけあり作品にいいアクセントを付けている。

今年のアカデミー外国語映画賞で、
浅野忠信は逃してしまい残念だったね。
こういう作品が受賞するんだ。
R-15指定だが若者にこそ見て欲しい。


映画 『サイダーハウス・ルール』

2008-02-27 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『サイダーハウスルール』。

製作国 : アメリカ 1999年
配給 : アスミック・エース エンタテインメント配給
   (アスミック・エース エンタテインメント=テレビ東京=角川書店提供)
キャスト:トビー・マグワイア 、シャーリーズ・セロン 、デルロイ・リンド 、
     ポール・ラッド、マイケル・ケイン

孤児院で育った青年の成長を描くヒューマンドラマ。

皆さんは自分の置かれている状況に、
わざと背を向けたことがありますか?
私はずっとそんな捻くれた人生爆走中です・・・。

さて今回は、遠回りするって大切よね、って作品です。
貰い手のいない主人公院長に産科医の手ほどきを受け手伝う。
しかし現在に不満を持ち外の世界に飛び出すが・・・・。

この作品で一番羨ましいと思った事は、
孤児院という環境でもまるで親の様に、
見守り、才能を育て、大きな愛情で包んでいる、というところ。
本当の親に捨てられたり、忘れられたり、殺されたりする時代。
こんな大人が近くにいるって幸せだ。
あとは泉谷シゲルみたいによく怒るジジィ、ね。
あーゆー人がいるからイケナイという事が分かるのにね。

それに若いうちに多くを見て、
軌道修正出来るってホントに恵まれている。
きっかけがあっても気が付かなきゃ修正出来ない。
それに時間が遅ければ自分の居た場所は跡形も無くなってる。

”ルール”って何かな?と考えたところ、
もちろん作品中に出てくる重労働先のルール。
字が読めない労働者たちにはまったく無意味。
字の読める主人公が読み上げると既に関係ない。

この作品は規則を重んじる孤児院と、
世の中の規則に反する重労働先の出来事、
”ルール”について再認識させられる。

また繰る返される”出会い”と”別れ”。
出会いが出産であろうとも、
別れが死別でもあろうとも、
小さな世界に一連の”人生”が凝縮されてる。
・・・と思う。(今回はかなり弱気(笑))

主人公に『スパイダーマン』がすっかり定着してしまった、
この頃はまだまだ荒削りの素人っぽい。
主人公を息子の様に感じている院長役に、
優しい雰囲気が合っている。
外の世界に飛び出すきっかけを与えた女性に
もうパツパツの顔してるよ!!若いね~。演技も情熱的だ。

よくまとまっている。
内容の割にはスルっと見れる。
風邪を引いた時に食べるプリンの様だ。

ちょっと疲れが溜まった時に、
映画というデザートで肩の力を抜いてみませんか?

映画 『ハッスル&フロウ』

2008-02-22 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ハッスル&フロウ』。

製作国 : アメリカ 2005年
配給 : UIP映画
キャスト:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン 、タリン・マニング
     ダラジ・P・ヘンソン、D.J.クオールズ、クリス・“ルダクリ”・ブリッジス 、
     アイザック・ヘイズ

一度夢を追うことをあきらめた男が、ヒップホップを通じて自らの人生を振り返り、
新しい道を歩んでいく感動のドラマ。

皆さんは何かに”ハッスル”してますか?
最近の私は社内のストーカーっぽい人の対策に、
同僚と”ハッスル”してます!

さて今回は、その”ハッスル”じゃないよ、って作品です。
ラッパーの夢に破れた主人公の現職は”ハッスル”、売春婦の客引きの事。
ホテル代もケチってボロ車の暑い車内で営業してる。
そんな時、同郷で成功したラッパーが凱旋帰国するとの情報があり、
昔の夢を仲間を集い、また追いかけ始める。

この作品、概要を聞いて見る気になった。
題名だけじゃ、ね~。スポ根モノかと思っちゃったよ。
それにこの作品、2006年のアカデミー賞で、
主演男優賞ノミネートと、歌曲賞受賞してるんです。
主演のテレンス・ハワードは吹き替えナシで挑んでます。
上手よ(笑)
でも何となく全般的にぎこちない雰囲気を感じるんだけど。

友人でサウンド・エンジニア役を務めたのはアンソニー・アンダーソン。
『ロミオ・マスト・ダイ』や『DENGEKI/電撃』や、
『ブラック・ダイヤモンド』で私は印象がある。
エンドロールでの漫談みたいなやり取りが楽しい。
この作品では陽気な部分は無かったけど、
本来は楽しい人なのかも。愛嬌もあるし。

内容は曲を製作する前まではダラダラ。
製作する様になってからテンポが良くなるね。
それまでボヤけてた脇役も一気に輝き始める。
特に驚いたのは売春婦の女性の一人、シャグ。
初めはピンボケもいいとこだったのに、
製作に加わったらいきなりハツラツになった。
もう一人の売春婦、ノラは、
最後のドンデン返しの場面で本領発揮。
人って何が幸いするか分からない。

もちろん歌曲賞を受賞しているだけに曲もかっこいい!
MTVも製作に加わってるので選曲がいい。
主人公たちが曲作りをしている場面で、
初めのフレーズを聞いた時、「これにするの?」って思ったけど、
終盤はさすが!だった。
ラップは良く分からないが、凱旋帰国したスター役の人も有名らしい。

ストーリーは他の映画と似たようなサクセス・ストーリー。
夢が破れちゃってる所からのスタートだけど。
若い人好きなジャンルだし、受けるだろうな。

ミュージッククリップを見る感覚で、
♪頑張ったぁ、1WEEKぅ、
辛かったぁ、WOKINGぅ、
これ見て、これ見て、
吹き飛ばせぃ、Yhey!♪





映画 『17歳のカルテ』

2008-02-21 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『17歳のカルテ』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給
キャスト:ウィノナ・ライダー 、アンジェリーナ・ジョリー、クレア・デュヴァル、
     ブリタニー・マーフィ、エリザベス・モス、ウーピー・ゴールドバーグ

60年代末、多感な少女が精神病院で体験した心の葛藤と友情の物語。

皆さんは心の葛藤って経験した事がありますか?
心がやる気を失くすと太るんですよ。意外でしょ?
身体が危機と判断して栄養を溜め込もうとする症状なんですって。
また、笑う事がガン予防になったり。
心って大事ですよね。

さて今回は、そりゃーあなた、これなら賞を取るでしょうよ、って作品です。
自殺未遂をした主人公は両親に精神病院送りにさせられる。
そこに入院している人達と夜中抜け出し、
遊んだり、自分のカルテを読んだり、それなりに楽しんでいた。
しかし、ある事件をきっかけに主人公は内面をさらけ出し、
自分と向き合う事で退院へと向かっていく。
が、しかし・・・!

まずね~、ウィノナ・ライダーは見た目が若いね。
30歳くらいでこの年齢の役でしょ?
アメリカ人でこういう風貌って珍しいよね。普通は年上に見えるのに。
この人、ホント昔から変わらない。

そしてアンジェリーナ・ジョリーね。
まず目に入ったのは金髪。
「珍しいなぁ。『60セカンズ』以来かなぁ・・・。」なんて思ってたら、
同じ年の製作なのね。
設定もあるかもしれないけど、この年は金髪が好みだったのかな。
それにこんなSexyな患者だったら、ある意味ヤバイって!
彼女の魅力がよく出てるし、殆ど彼女の作品?ってくらい際立ってた。
やっぱり彼女は前に出て光るタイプだよね。
(私は2番手で輝くタイプですケド・・・・。)
ちょっと『60セカンズ』の役とカブる感じも見受けられたけど。

ウーピー・ゴールドバーグが控えめな役柄で好感が持てた。
年取ると下手にチャラチャラしてる役より、
落ち着きがある役を選んだ方が説得力ある。

ストーリー的には60年代を余り感じさせないので、
ちょっとした所で「?」と背景を思い出させる。
それくらい現代も病んでいるし、
内容が理解出来るほど日常的になってきてるんだろね。

自分と向き合う。
意外としない事。

作品の中では主人公の物書きの特性を活かせ、とか、
言いたい事を取り留めなく話す、とか、
そうする事で向き合う事も出来る。
何でも無いことかもしれないけど、
変な精神科医よりは遥かに手応えがある。
精神病院モノで女子オンリーの内容って始めてかな~。
全般的にまとまってる。

変な薬に頼るより、
映画を見れば?
薬は悪友になるだけ。
良い友を探そう。

映画 『スキャナー・ダークリー』

2008-02-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『スキャナー・ダークリー』。

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : ワーナー・ブラザース映画
キャスト:キアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニーJr、
     ウディ・ハレルソン、ロリー・コクレイン

フィリップ・K・ディックの作品の中でも高い人気を誇っていた
「暗黒のスキャナー」の映画化。

皆さんはいけない、いけない、と思いつつ、
やらずには居られないって事、ありませんか?
私はやっと治ってきた傷の瘡蓋をいじってしまうことですかね~。

さて今回は、え~、そんな結末でいいの?って作品です。
潜入捜査中の麻薬捜査官の主人公。自分も依存してしまう。
誰が大物と繋がっているのか、全員に疑いがかかる中、
自分が犯人と告発される。
家には監視カメラも設置されており、その映像を監視する主人公。
署内でも特別なスーツを着ることで身元を隠している主人公は、
自分の部分は消去してもいいが、し過ぎても疑われる。
本当に疑わしいヤツは?
そして主人公は麻薬から逃れる事が出来るのでしょか!!

今までに出会った事の無い映像に目を引かれる。
普通に撮影したもの1コマ1コマ、テジタルペインティング処理を施してる。
アニメでは無く、”ペインティング”だ。

様は”絵”なのだ。

この映像を見て初めてアニメと実写の違いがちゃんと分かった気がする。
一番の違いは”動き”と”配色”。
普通っぽい宮崎作品でさえ、人間が出来ないキビキビ過ぎる動きがある。
どんなにアクション色が強くてもCG処理してなければ、
普通の人間はそんなに急には動けないのだ。

配色もそう。
アニメは割りとキレイ系やハッキリした色使い。
最近のフルCGはパステル色っぽく薄いけど、キレイ系の印象だよね?
実際、町はそんな配色ばかりではない。
くすんだ色の方が多い。

その2つが分かる作品だ。はーあ(納得)。
そんな事考えた作品は初めてだ。

ただ見ずらい(笑)。
画像が悪いと言うことではない。
実写を後から画像処理しているので俳優は一流な訳だ。
画像と、その俳優(特に脇役)が誰だかとか、
実写での演技を思い出(比較)しながら見れない。
私は1粒で2度美味しい事をしたいタイプなので(笑)、
1回で俳優陣・ストーリー・構成・音楽・背景(セットとか)を
なるべく記憶しておきたい。
この作品は視覚を取るとストーリーが分からなくなり、
ストーリーを取ると画像を隅々まで見る事が出来ない。

なんでこの手法にしたの???

そこんとこヨロシク!・・・じゃなく知りたい。
やはり麻薬がらみだからかな?
それとも特殊スーツとか実写だと難しい表現があるからかな?
ムムム、手強い。

そんなことだからストーリーが理解出来たのはラスト30分くらい(笑)
展開も「なんでその話をそこまで膨らませる?」ってトコが何箇所かあったし。
ドラッグをやる人物表現はスローリーで独特になるし。
特殊スーツのアイデアはいい。
あれが意外にキーだな。
結末は「そんなのんびりした事言ってていいのかよ」って思った。

アメリカはドラッグがらみの話をよくモチーフにするが、
この作品はラストシーンも他では見ない形式だったし印象的だった。
私も軽くアルコール依存だけど(笑)、
ドラッグは違う。
短期間で自分を廃人にし、
周囲を暗く、辛く、やるせない気持ちにさせる。
原作者の伝えたい気持ちが強く伝わるラストシーン。

ストーリーはともかく、
この映像は見とけば?


映画 『あなたのために』

2008-02-18 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『あなたのために』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:ナタリー・ポートマン、アシュレー・ジャド 、ストッカード・チャニング
     ジョーン・キューザック、ジェームズ・フレイン

若くして未婚の母となった少女の内面的な成長を描く作品。

皆さんは町の大型スーパーは利用されますか?
私はビールを購入する時によく利用しますね。
かなり格安ですし。
でもそれだけで済まないのが大型スーパーなんですがね(苦笑)

さて今回は、無いが幸いするか分かんないのね~、って作品です。
”5”という数字に不幸が舞い込んでしまう妊婦の主人公。
母が男と駆け落ちして捨てられたのが”5歳”。
酔っ払いに斬り付け(!)られて縫った”55針”。

新しい門出の出発時間が”5時”。
出掛け先で靴を購入したおつりが”$5.50”。
すると妊娠中の彼女は付き合ってた男に置いてけぼりに。
途方に暮れた彼女は置いていかれた大型スーパーに住んでしまいます。
そこで使用したものは”ウォールマートへの借り”と記帳しつつ。
スーパーで出産した彼女は一躍時に人に。
それを知った昔男の主人公を捨てた母親が病院に来たが、
彼女が大型スーパーの社長から貰った”$500”を持って、
またもや消えてしまいました。あらら~。
金ナシ、職ナシ、住むとこナシのまさに三重苦の彼女のその後はいかに!!

やっぱりナタリー・ポートマンは可愛いね!!
特にこの作品は普通の人を演じただけに他の作品に比べて美貌が光る。
ロングヘヤーを見た事がなかったけど似合うね~。
”妊婦”や”シングルマザー”って設定は少し無理があったけど。

彼女は幻想的な人物や、奇抜な人物だけでなく、
凡人も演じられるんだね~。いい女優に成長したもんだ。
先日映画ファンの味方、テレ東で『レオン』を久しぶりに見たけど、
確かに監督の目に留まる整った顔立ちで、
新人の割には(新人だから?)感情表現が自然で富んでた。
しかし、とんがったイメージで今後どんな役を演じていくのか、
一発屋なんじゃないかと思ったけど、ミラよりいんじゃない?(笑)
フランスでは”プリンセス ナタリー”と言われモデルもしていた彼女。
ロマンスもあり、あのジュード・ロウとも噂に。羨ますィ~。

ストーリーは実話を基に製作されてる。
以前、新聞かニュースでスーパーで出産した女性を取り上げてたなぁ。
その人なのかな?
まるで『ターミナル』みたいだね。
日本じゃ考えられないけど、アメリカって割と人情的。
勝手に住んでた人にお祝いもあげて、職まで与える。
また彼女の人柄なのか、のんびりした環境なのか、
娘と2人なんとか暮らしていける。
物足りない内容かなぁと思ったけど、
悲観的にならない考え方が見やすく、最後まで飽きずに見れた。
途中でビックリする事件もあるけどね。

ビックリと言えば、親友役のアシュレイ。
彼女もナタリーに負けない美貌とスタイルの持ち主で大好きな女優なんだけど、
途中、激太りスタイルで、
腹も二の腕も胸もおしりもムチっとしているシーンがあり驚き!!
次のシーンではすっかり戻ってたけど女優さんでもあんなことあるんだね。

最後の病院シーンが印象的だった。
人は素直になった方が幸せになれるのかも。
『渡る世間は鬼ばかり』のカズを見ててそう思った(笑)

今上映しているナタリーの作品、
3月の次回作を期待しつつ、
彼女の成長過程を見てみませんか?