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Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『ソフィーの選択』

2008-03-31 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ソフィーの選択』。

製作国 : アメリカ 1982年
配給 : ユニヴァーサル=CIC配給
キャスト:メリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、 ピーター・マクニコル

作家志望の青年がニューヨークで知り合った自由奔放な男と暗い影のある女。
3人の織りなす人間ドラマを描く。

皆さんが決断に困った事って何ですか?
私は最近、ジューシーから揚げ弁当にしようか、
煮卵入りさば味噌煮込み弁当にしようか、
かなり迷いましたね~。

さて今回は、そりゃ~しょうがないよ、って作品です。
あるアパートで織り成す男2、女1ドリカム状態。
ある時カップルが居なくなり作家志望の青年が探し回るうちに、
断片的に事情を知る事になる。
青年はだんだん肩入れし、事実知る。その後衝撃的な現実が待ち構えていた。

若い頃のメリルストリープの美しさに驚きましたね~。
あの喋り方なら男心をかなりくすぐったんじゃないでしょうかね。
出だし、男2人に女1人の三角関係絡みかと思いましたケド、
3人は仲がいんですよ。
カップルの男性はキレる時があって女性泣く、って事が良くあるんですよ。
もう1人の男は女性の事が気になりつつ、友人関係を続けていくんです。
女性はその気持ちも分かっているし、
終盤はちょっと訳アリの状況になったりもするんです。
でも女性彼を選ばないんですよ。

じゃあ、ソフィーは何を”選択”する訳?

元サヤを”選択”したってこと?
別も好きだけど、元も好き、って”選択”ってこと?
色々想像しちゃいましたよ。ホント、最後ギリギリまで。
で、意外な結末。
それかぁ~。そりゃ~分かんなかった。
そんな事があれば明るく振舞っちゃうよね~。
本当に、本当に、本当に、この”選択”は・・・。

時間中ほとんど「???」だらけだったけど、
最後の10分くらいで何もかも分かり、グっと来ました。泣けました。
時代や国といった環境でそんな”選択”を迫られるんですね。
即答出来ない私なら違う結末だった事でしょう。

それにしてもこんな大作から、『永遠に美しく』みたく、おちゃらけの役、
『プラダを着た悪魔』でのタカビーな上司と、
メリルストリープが大女優と言われるのが分かります。

次の日がお休みの時にお勧めします。
泣きますよ、きっと。


映画 『007』シリーズ 見比べ

2008-03-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『007』シリーズ 見比べ。

製作国 : イギリス 1963年~2006年
配給 : ユナイテッド・アーティスツ・MGM・ソニー・ピクチャーズ

小説と映画で人気の出始めたイアン・フレミングの007シリーズを翻案した企画物。

皆さんの”食わず嫌い”ってどうですか?
以前も言いましたが、私は結構偏った映画の見方をしてます。
大作と言われるモノが意外と嫌いです。
偏る、というより、変わってますか?

今回は趣向を変えて同じテーマの見比べにしてみました。
その作品はイギリスの生んだ大作、”007”。
「ボンド、ジェームズ・ボンド。」ですよ。(笑) 
ほんじゃ、レッツゴー!

【ロシアから愛をこめて】
ロシアの女スパイの亡命と、国際犯罪組織・スペクターの陰謀に挑むボンド。
無名のショーン・コネリーが大抜擢。ボンド像を構築した。

ショーン・コネリー若いね!細いね!ヒゲが無いね!
初めて彼のボンドを見た。
もっとSEXYかと思ったけどそうでも無かった。今の方が渋くていいな。
出てくる小道具もかなり古い。電話も南国の海辺で線ありだし。(笑)
相手役のダニエラ・ビアンキは元ミス・ユニバースだけあり、
6作品の中では一番キレイだった。
当時の日本公開作品は『日本一のホラ吹き男 』、『モスラ対ゴジラ 』。

【女王陛下の007】
アルプスの雪山でスペクター首領ブロフェルドと挑む。

2代目ボンドのジョージ・レーゼンビーは1代目の印象が強かっただけに
風当たりが強かったようだ。
硬派な印象のボンド。
プレイボーイのイメージが強いなか、なんと結婚!驚き!
当時の日本公開作品は『男はつらいよ』第一作目。

【ユア・アイズ・オンリー 】
ミサイル誘導装置ATACを積んだ英国軍用船に絡んだ陰謀に挑む。

3代目ボンドのロジャー・ムーアは絶大な支持を集めたらしく、
もっとも長い出演だったらしい。確かに色気がある。
当時の日本公開作品は『ねらわれた学園』。


【リビング・デイライツ】
国際的武器商人ウィティカーとの対決。

4代目ボンドのティモシー・ダルトンはボンド役がピッタリと言われたらしい。
私にはいきなりやんちゃ坊主になった気がしたけど。
当時の日本公開作品は『マルサの女』。

【ゴールデンアイ】
地球上のあらゆる電子機器を不能にする極秘プログラムをめぐり対決。

5代目ボンドのピアース・ブロスナン。
私の中ではボ”ボンド”と言えばこの人。ハマリ役だと思うけど?
ちょっと軽そうで、キレもので、魅力的。女好み(笑)
当時の日本公開作品は『耳をすませば』。

【カジノ・ロワイヤル】
英国情報局秘密情報部での初任務を描く。

5代目ボンドのダニエル・クレイグは余りにも異色だった。
そして暗い。ボンドじゃない。
で、撮影権問題があってアメリカが参入したから、
カラーも変わった気がする。

【編集後記】
『ロッキー』と同じ位、繰り返しの内容なんですよ。
当たり前だよね~、ボンドだって仕事だもん。
私だって日々同じ作業よ。(笑)
私の好みは3代目ボンドのロジャー・ムーアと、
5代目ボンドのピアース・ブロスナンかな。
ボンド=プレイボーイじゃないかと。
”007”シリーズを初めてじっくり見たけど、
いやー、英国はやはり真面目に製作しますなぁ。
米国なら「ここ簡素化するだろうなぁ」ってトコが多々あった。
でもそこが英国映画らしい。
始まりの曲にまで字幕が入るんだね!
で、そのバック映像が超シャバダバ、ダバダバ、っぽいの!(笑)
今回当時の日本作品例も挙げたけど違うね~。
現代のドラマの違いくらいあるね。
映像効果が多用されるよになってから日本は色々な面が追いついてきたのかも。
それにしてもダニエル・クレイグのボンドは納得出来ない。

こういう見方も面白いね。
ちょっと12時間は疲れたけどね。
長期休暇にお試しあれ・・・。

映画 『カンバセーションズ』

2008-03-27 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『カンバセーションズ』。

製作国 : アメリカ 2005年
配給 : 松竹
キャスト:ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・エッカート

婚式で久々に再会した男と女の話。

皆さんは男女関係で好きな瞬間ってありますか?
以前の私は出会い初めの頃でした。
お互いがお互いを気になり、緊張しつつ気遣い、
たまに洒落た事を言う甘酸っぱい時。
今望んでいるのは縁側で日向ぼっこする老夫婦みたいな時ですけども・・・。

さて今回は、結局はそれなんでしょ?って作品です。
若い頃に結ばれ、そして別れ、10年を経て再会した男女が一夜を過ごす。

要は、ただこれだけの話なんですわ(笑)
でもこれだけじゃあ、オバちゃん、ソソられないわっ!

じゃあ、何で見る気に?ってーと、
”デュアル・フレーム”、2分割画面での撮影な訳ですよ。
むかーし、フジか、TBSか、朝日か、日テレか、で、
”ザッピングドラマ”ってのやりましたよね?
一方が男側から、一方が女側から、
同じシーンを別撮りして同時に放送したドラマ。
あれね~いいアイデアだったんですよね~。内容は覚えて無いけど。
また当時テレビ局同士がそんなに友好的ではなかったから画期的で。
あれを思い出したんですよね~。

この作品も同じかと思いました。
男フレーム、女フレームって。芸が無いけど。
見てみるとそうじゃないんですよ。
シーンによってフレーム使いが違うんですよ。
ある時はそれぞれの、
ある時は遠近で、場所で、
そしてある時は過去と現在を。
特に3つ目は効果的でしたね~。
現在フレームで過去の振り返りを話している時、
過去フレームでは話している場面が映し出されている。
分かり易いけど、見ずらい(笑)
それに過去、若すぎる。設定はもうちょい上でない?

ストーリーは何処にでもある話だろう。
体験してる人、多いんじゃないかな?
昔付き合ってた人と再会し、一夜を共にするって。
同窓会とかって結構期待して出掛けてない?(笑)
私の元カレは期待して何ヶ月も前からダイエットしてたけど・・・。

再会して「これからどうする?」ってところまではいんだよね。
ベットを共にした後の気不味さ?ってーの?後味の悪さ?ってーの?
急に現実に戻ってしまう自分。
何故この人と終わってしまったかっていう事実。
そういう部分も描写されていて「分かる、分かる。」
音楽が極力少ないからリアルだ。
この作品は男の方がかなり未練タラタラ。
そう言えば電車の旅で出会った男女の一日の様子を描写した、
『恋人までの距離(ディスタンス)』も同じだった。
男の方がロマンティスト?
いやいや女は傷付きたくないから守りに入ってるんです!

主役の女性はヘレナ・ボナム=カーター。
私の記憶では『フランケンシュタイン 』での驚き顔が印象的。
またティム・バートンのパートナーで、『チャーリーとチョコレート工場 』や、
最近では『スウィーニー・トッド』に出演。
彼の作品には欠かせない。細いのに筋肉質だよね。
男性役にはアーロン・エッカート。
『エリン・ブロコビッチ』や『サンキュー・スモーキング 』、
最近では『幸せのレシピ』に出演してた。
この手の顔の俳優って多くない?
全編通して殆ど出ずっぱりの主役の男女。結構な長台詞もある。
あるインタビューでは俳優には高度な撮影だったと語ってる。

”デュアル・フレーム”手法で気になるのは一つになるの?って事。
さてこの作品ではどうなのか?また、最終的な男女の関係は?
原題の『Conversations with other women』って、いい表現。
ヘレナこの作品では2005年の東京国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞。
彼女の演技は日本人にも受け入れられるだろう。

まさに大人向けの一品。子供には分かんないだろう。
アンダー20ってのはあるけど、
この作品はアッパー35だな。

映画 『ボビー』

2008-03-26 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ボビー』。
製作国 : アメリカ 2006年
配給 : ムービーアイ エンタテインメント
キャスト:アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン 、
    リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド、 ウィリアム・H・メイシー、ヘレン・ハント

皆さんは世間が大騒ぎしている事態の時、
何をしていたか覚えてますか?
私は石原裕次郎さんが亡くなった時子供ながらにTVの前で、
自分の知っている人が亡くなる気持ちを感じてました。

さて今回は、大統領モノはこういう撮影多いですね、って作品です。
ボビーの愛称で親しまれたロバート・F・ケネディが銃弾に倒れる。
その瞬間までの1日を悲劇の舞台となったホテルで展開する人間模様と、
ニュース映像を交えて描く。

まずは豪華の一言です。
主役張れるキャスティング。これって凄すぎる。
でも複数のシーンで構成される事でそれぞれのキャラクターを殺してない。
むしろ魅力的に絡んでくる。
出演者達もでしゃばらず、それぞれの役を真っ当している。
例え光らない役でも一流の人が演じているから、
違和感無く普通に馴染んで見える。
特に驚いたのはシャロン・ストーン。初め分からなかった。
『氷の微笑』に甘んじて『~2』も撮ったが、
あのただSEXYなだけの役柄とは大違いでとても良かった。

どれも印象的なシーンだったが特に考え深いのは厨房シーン。
『地獄の黙示録』や『マトリックス』シリーズに出演の
ローレンス・フィッシュバーン演じる副料理長の台詞は、
当時の情勢と政治を絡めた比喩的なものだけど、
現社会、職場にも言えることだ。うーん。
彼の役は他の役柄よりもワンランク違うモノに見えた。

懐かしい顔もあった。
私が以前ハマった『ドーソンズ・クリーク』に出演していたジョシュア・ジャクソン。
『クルーエル・インテンションズ 』にも出ていて、やんちゃなイメージが多かったが、
今回の役はかなりまとも。こんな演技も出来るのね。育ったね(笑)
成長振りを付き合ってたケイティ・ホームズは見たかしら?

一つの場所に集う登場人物たちを撮影する手法は、
1932年の名作映画の題から"グランド・ホテル形式"と呼ばれているらしい。
よく知られている『THE 有頂天ホテル』もその手法だ。
この作品を手掛けたのがエミリオ・エステベス。
チャーリー・シーンの兄ちゃんで俳優一家だ。
俳優としてはパッしない感じだったけど、
この作品は見事だ。才能ある人って何でも出来るんだね。
彼曰く、
「これはプロライフ、プロピープル(注:人々の人生に賛同を贈る)映画だ。」
というだけあり、
ロバート・F・ケネディの話では無く、
普通に日常生活を送る人々のある一日にしか過ぎない。

時間に余裕がある時に腰を据えて見て欲しい作品。
また、
何年か時間を置いてから思い出したい作品。
ワインと同じで違ったテーストを受けるだろう。


映画 『愛されるために、ここにいる』

2008-03-25 | Weblog
映画は人に奥行きをも持たせるアイテム。
今回は『愛されるために、ここにいる』。

製作国 : フランス 2005年
配給 : セテラ・インターナショナル
キャスト:パトリック・シェネ、アンヌ・コンシニ、ジョルジュ・ウィルソン、
     リオネル・アベランスキ、シリル・クトン

無気力な中年男がタンゴ教室に通い初め、美しい女性と恋に落ちる物語。

皆さんはやるせない時ってどうしてますか?
私はシャワーの時に「疲れた・・」って言ってますね~。
それに唐突に「もう!」とも、ね。(照)

さて今回は、どうしようも無い事ってあるよ、って作品です。
暗いオッチャンなんですよ、主人公は。
どうしたらタイトルみたいな展開に?不思議な出だし。
勿論、境遇から知らないと。
物静かで真面目に淡々と仕事している。
週一でホームにいる父親に会いに行く。
彼が変わってきたのは体力付ける為に医者に勧められ、
事務所の向かいのタンゴ教室に通うところから。

誰にも必要とされていない人生は寂しいもの。
その心境は年を重ねる事に強くなるだろう。
不思議なものだ。
人は独りで生まれてきたのに、
独りになる事は辛いと感じる。
そして彼は近しい人にまで拒絶される。
そのタイミングでのタンゴ教室。
一人の30代女性と出会う。
結婚間近の彼女は婚約者との温度差があった。

内に秘める感情のまるで起爆剤の様なダンゴの踊り。
世界が開けた感じだろう。

だからと言って思いっきりその世界に飛び込めない主人公。
ここ、肝心だよね。
その場を何の躊躇もせず楽しんじゃう人と、
主人公みたいにどうしても警戒しちゃう人。
年を重ねたなら紳士に振舞って欲しい。
女性も「ホントにこの人でいいのかいな?」って気持ち。
そこで出会った不器用で紳士な男性。
多く人が共感出来る設定だ。

本国フランスではセザール賞ノミネート作品。
一説には『Shall we ダンス?』、ハリウッド・リメイク版『SHALL WE DANCE』の
影響が強いんじゃないかとも記されてた。

原題の直訳は「私は愛されるために,そこにいない」。
邦題との解釈が違ってくるよね?
評判を色々読んでみたが、どれもピッタリと当てはまらなかった。
むしろ、それを気にせず自分になりに楽しんだ方がいいな。
”フランス映画”独特の雰囲気がありつつ、
私の様なビギナーにも十分伝わる作品。

いい年のオッチャンで、
家族が皆で出掛けて自分一人が置いてけボリ食っちゃった、
って時に見て欲しい。

映画 『ルイーズに訪れた恋は・・・』

2008-03-21 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ルイーズに訪れた恋は・・・』。

製作国 : アメリカ 2004年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト:ローラ・リニー、トファー・グレイス、ガブリエル・バーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン

皆さんの引きずる恋人ってどんなですか?
私は今思い返せば、何でかな~、どーしてかな~、って人に、
8年くらい振り回されましたかね~・・・。
キレイに咲いている時期だったのにね(泣)

さて今回は、女ならドーンといってみよう!(欽ちゃん風に)って作品です。
大学の選考委員の主人公は毎日入学希望者の作品を見る毎日。
ある日彼女の若き日の恋人と同じ名前の希望者手紙を見る。
それからの彼女は昔に戻ったように彼へアプローチ。
さてこの恋成就するのでしょうか?

ちょっと見始めたら面白いんですよ、最初の設定が。
「あれっ?勿体無いな。ちょっとストップ。」って、
ビデオ撮りしてたのを一度止めてワインなんか用意しちゃいましたよ(笑)
設定もあるんですけど、元ダンナが面白い話題を提供しはじめて、
じっくり腰を据えて見たくなったんですよ。

ですけど~、
中盤からやっぱり内容が在り来たりになってきちゃって、
グズグズし始めちゃって、
他の作品と変わらなくなっちゃって、酒代返せ、って感じでした(笑)

でも気持ち的には分かりますね~。
昔夢中だった人の残像が浮かんでくると気になりますよね。
ダメだと思っていても追いかけてしまうもんです。
この作品も例外無く、ソレ。
途中までは面白かったんだけどなぁ・・・。

昔を追いかける主人公に『トゥルーマン・ショー』で注目されたローラ・リニー。
彼女、上手いね!表情で演技出来る女優だよ。
今年のアカデミー主演女優賞にもノミネートされてる。
前半の表情が設定の39歳にしては美しく見えて、
あんな風に年を取りたいと思った。
『ラブ・アクチュアリー 』にも出演しているので、
てっきり英国人かと思ってたらニューヨーカーだった。
あの作品は英国人だけ揃えてた訳じゃないんだね。

元ダンナ役はガブリエル・バーン。
『ユージュアル・サスペクツ 』や『アサシン 暗・殺・者 』で、
渋い役が多いのに、この作品は意外にも似合ってた。
主人公の親友役に先日も紹介した『ポロック 2人だけのアトリエ 』でも
好演を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデン 。妖艶だった。

大人の恋愛特集にしては軽く見られる内容でした。
働く女性の金曜の夜向けに丁度いいでしょう。


映画 『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』

2008-03-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』。

製作国 : アメリカ 2007年
配給 : UIP映画
キャスト:ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、アリシア・キーズ、レイ・リオッタ
     ジェレミー・ピヴェン、ライアン・レイノルズ

原点回帰の小粋なクライム・サスペンス。

皆さんはパッ見「イケてんじゃん?」って思ってたら、
案外そうでもなかった、って事がないですか?
私は中途入社の新人さんがそうでしたね~。

さて今回は、売りがなんなの?って作品です。
ラスベガスで人気のマジシャンが、
何を勘違いしたのかギャング稼業に首を突っ込み大物に狙われる始末。
彼に掛かったのは100万ドルの大金。
さーあ、世界中の殺し屋たちが彼を仕留めようと七転八倒する!!

出だしがオシャレだったんですよ。
『ジャッキー・ブラウン』や『スナッチ』や『処刑人』の様な。
「ドンパチ物は作りに拘りを入れやすいのかな。」なんて見続けていると、
何か様子が違うんっスよ。
狙っているものも分かる、頑張ってるのも分かる、
ケド違うんだよな~。2番煎じっぽいんですよね~。
タランティーノって通にしか分からない監督だと思ってたけど、
やっぱ凄い人だったんだね!

で、何処がどーに違うのか?って考えたら、
とっ散らかってるんですよね。整理出来てない。
やりたい事てんこ盛りで伝わらない。
朝食バイキングで目一杯よそっちゃったら食べる気しなくなった、みたいな(笑)
それに他の映画には目を引くキャスティングと”間”がある。
この2つでメリハリが効いているし、
見ている側も重なり合う複数のシーンを理解出来る。

この作品にはそれが無い。
うーん惜しい。いい線いってるのにね。

実はキャスティングにソソられて見る気になった。
その人こそアリシア・キーズ。才色兼備を地でいってる人。
綺麗で歌も抜群。
デビューしてまだ7年くらいしか経ってないのにグラミーの常連だ。
皆さんも彼女の"No One"は耳した事だろう。
今年のBrit Awardsはノミネートされていたが結果はどうだったのかな?
そんな彼女が役者デビュー。しかも殺し屋。
ハスキーボイスがピッタリで、スタイルもいいから、
狙え!第2のミラ・ジョヴォヴィッチ !

もちろんその他にもベン・アフレック、アンディ・ガルシアも出演。
でも冴えなかったな~。

音楽も『ジャッキー・ブラウン』や『パルプ・フィクション』っぽい。
サントラ聴いたらまた違うのかな?
パッと見(聴き?(笑))はいんだけどね。

結末は意外だったが、
途中がゴチャゴチャしてたせいでいま一つスンナリ頭に入らなかった。
いい題材だけにモッタイナイ!

全体がイマイチだけど、
オシャレな夜特集をする時は入れてもいいかも。

映画 『リトルミスサンシャイン』

2008-03-18 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『リトルミスサンシャイン』。

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:アビゲイル・ブレスリン、グレッグ・キニア、トニ・コレット、アラン・アーキン

美少女コンテストのクィーンを夢見る少女とその個性的な家族が、
黄色いワゴン車に乗ってコンテスト会場を目指す姿を描く。

皆さんはある言葉を聴くと思い出す歌がありますか?
私は最近のニュースで取り上げられている”黄砂”という言葉を聴くと、
工藤静香の”黄砂に吹かれて”を思い出します。
あの当時は公害なんて思わなかったなぁ。

さて今回は、え?これでミスコンなの?って作品です。
ミスコンに選ばれる事が夢の主人公が、
念願かなってコンクルールに参加資格が来た。
しかし、その時の家族の状況は最悪。
会場まで家族で行く事になったが、さて道中上手く行くのか・・・・?

家族的な話って正直苦手なんですわ。。。
だからアカデミーを取ったのは知ってましたが食わず嫌い状態でした。
見た感想は・・・・、まあこんな感じでしょう(笑)
それでも『エイプリルの七面鳥』よりは明るいし、
取っ付き易い内容で一気見にはいいかも。
ピンクの部分(この言い方、おやじ?)が無ければ、
ご家族で見れるのにね。

サンダンス映画際で話題になり、
アメリカでは限定公開にも関わらず評判になった。
アビゲイル・ブレスリンは史上4番目の若さで助演女優賞にノミネート。
太っちょなのにミスコンって?って思ったけど、
子供用ファット・スーツを着た割には自然体の演技が良かった。
この作品に出演する人達は一風変わった人が多かったが、
その中でもおじいちゃんは変わってた。
しかもある理由で途中から居なくなったのに、
演じたアラン・アーキンはアカデミー賞助演男優賞をゲット。
また生真面目なおじさん役は『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルが演じたが、
第一候補はビル・マーレイで、第二候補はロビン・ウィリアムスだったらしい。
ロビンの演じたものも見てみたかったが、
彼は同年に作成された『RV』で似たようなストーリーに出演してるもんね。
お母さん役に『イン・ハー・シューズ』にトニ・コレット。
最近良く見かけるよね。

最後は盛り上がり、親密になり、スパッと終る。
後腐れが無い、期待通りの作品。
花粉症でグズグズしている人、
丁度いいかもね。


映画 『フォレスト・ガンプ 一期一会』

2008-03-13 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『フォレスト・ガンプ 一期一会』。

製作国 : アメリカ 1994年
配給 : UIP
キャスト:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト 、ゲイリー・シニーズ、
     ミケル・T・ウィリアムソン

アメリカの現代史の真ん中を駆け抜けた男の数奇な人生を、
笑いと感動豊かにつづったヒューマン・ドラマ。

皆さん、特技をお持ちですか?
私は最近特技、ないですね~。昔は早弁でしたけどね。
2時間目の10分で持参を食べて、
3時間目の10分で焼きそばパンを買って食べてましたね~。

さて今回は、こんな事あるかいな?って作品です。
知能は低いが運命のレールを走り続けるお話です。
とにかく、走って、走って、走り抜き、
沢山の場所、数奇な出会い、繫がる運命なワケですよ。
しかも彼は何の疑問も持たずに、
与えられた場所で素直に感情のおもむくまま行動する。
やっぱ、素直が一番ですかね~(笑)

いくら作り話でもかなり出来過ぎやありませんかい?って感じで、
当時は余り面白味が無い印象でしたが、
自分も年を取り、改めて見てみると、
いや~・・・・・これがグッと来るんですよ(笑)
初めはまともに相手をしてもらえ無くても、
素直に接する事で周りから受け入れられる様になり、
まるで相乗効果の様にどんどん幸せの輪が広がっていく。
フォレストの周りは人が集まり、
彼は知能が低くても何不自由無く暮らしていける。
守るべき物も出来る。
いいね~、素敵だね~、それが理想よね~。

そして久しぶりに見てやはり思ったのが、
主人公の好きな女の子、ジェニーはホント悪よのぅ。
散々フォレストを振り回した挙句、大役を任せて去ってしまう。
好き勝手し放題の人生。
男の人はこういう女が好きですか?

言わずと知れたアカデミー作品賞。
そしてトム・ハンクスの2年連続主演男優賞。
主人公を惑わす女性にショーン・ペンの元妻ロビン・ライト。
昔はロビン・ライト・”ペン”だったのに、
”ペン”が抜けてると思ったら昨年離婚してたんだね~。
で、今では『CSI』シリーズでクールな捜査官役でお馴染みのゲイリー・シニーズ。
この映画では破天荒な役柄。今では考えられない位のはっちゃけ振りが新鮮。

製作内容も当時は画期的だった合成が話題だった。
音楽も有名で懐かしい曲を盛り沢山で流して、
サントラは2枚組だった(笑)

後世に残る作品は名台詞がある。この作品も出だしに出てくる。
「人生はチョコレートの箱の中身。開けるまで中身はわからない」
見た目ウキウキするようなパッケージだって、
開けてみるまでは中身が分からない。
ましてや食べてみなきゃ!
甘くて美味しいだけじゃなくて、
苦味もあれば、フルーツソース入りの当たりかもしれない。
まずくて吐き出したい物もあるかもしれない。
ただ、食べてみなきゃ。人生ってそんなもの。


映画 『ポロック/2人だけのアトリエ』

2008-03-12 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は、『ポロック/2人だけのアトリエ』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト:エド・ハリス 、マーシャ・ゲイ・ハーデン、エイミー・マディガン、
     ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー

画家ジャクソン・ポロックの伝記"Jackson Pollock: An American Saga"
(ピューリッツァー賞 伝記部門受賞)を、
エド・ハリスが監督・プロデューサー・主演の3役を務めて映画化。

皆さんはアートに興味がありますか?
私は良く知りもしないですが、見るのは好きですね。
色々想像を働かせてくれます。

さて今回は、芸術は爆発だ!って作品です。
そこそこ知名度があった彼を”ライフ”誌は否定的な文面で掲載。
自分の気持ちと世論との間で苦しむ彼を、
その後妻になった女性が献身的に支え、彼は開花する。
しかし、時が経つにつれ彼の評価は変わってきつつあり、
そこで彼が取った行動は・・・・!

アーティストやミュージシャンといった人達は、
繊細な感情を持っている人が多いよね。
そしてピュアが故に世間と上手く共存出来ない。
だからこそ、脆い。
そこを補うのに彼らは助けを借りる。

”ドラッグ”や”酒”や”女”だ。

ポロックも例外では無く、酒に走り、走りすぎた。
分からなくもない。
余りにも細い感情は色んな事に敏感に反応してしまい、
他の人より多く自分の内側に”毒”を作ってしまう。
助けがある時だけ”解毒”出来る。勿論、間違ってるが。

そして身近に人の温もりを求める。それを大事に扱えなくても。
妻のリーはまさに献身的にその役を務めた。
大事にされなくても彼を支えた。

そして才能が爆発した。
まさに彼の作品は爆発、もうどうにも止まらない!って作品。
トーシロの私は初めて見た時、幼稚園児のお絵かきかと思った。
それが近代美術。
彼の新しい手法”ポアリング”は美術界を賑わせた。
ジュリア・ロバーツ主演の『モナリザ・スマイル』でも、
ポロックを取り上げているシーンがあった。
アートと映画は親密だ。

ただ、一線で何年も続けていくのは難しい。
能力を高く維持していくには、
常に新しい物を追い続ける努力をしなければならない。
彼にはそれが負担になった。

原作に惚れ込んだエド・ハリス。
ペインティグシーンも彼が演じている。
妻役のマーシャ・ゲイ・ハーデンも強い女を好演し、
第73回アカデミー賞主演男優賞・助演女優賞とダブル受賞している。

音楽もビリー・ホリディといったJAZZYな曲を使用。
ストーリーというより、目で、耳で、感じる作品。
パーティーなどの効果にも最適だ。

アートの苦手な人はまず映画を見ては?
アートの捕らえ方がまた違ってくるはず。
アートも映画も肩肘張らずに、ね。