HAZAMAN'S WORLD WEBLOG

自分が描く絵のことや、日々の暮らしの中でふと気付いたことなど・・・・

今日の出来事

2008年03月14日 | Weblog
いきなり音楽の話ですが、中学生の頃JAPANというバンドが好きで良く聞いていました。僕が中学1年生の時にはちょうど解散したぐらいのバンドで、たまたまテレビで見かけて気に入ったのが聞き出したきっかけでした。

だって、コンサートのステージ上で、椅子に座ってヌメヌメした歌を歌って、周りのメンバーはもくもくとでかい木琴(マリンバですね)を叩いている。ピンクレディーやら西條秀樹やら松田聖子しか知らなかった子供にとっては、二度と忘れられない光景です。

しかも、その当時、ビッグバンドの前で歌っているアイドルという姿が大嫌いで、しかも歌のメロディーと伴奏のメロディー(?)がほとんど一致していた当時のスタイルがとても嫌で、何かないのかと思っていた矢先に、伴奏もメロディーもあったもんじゃない物に出会って腰が抜けそうになった記憶があります。

こんなことを書きながら、今ではメロディーのお手本みたいな坂本九を何度も聞き返すような男ですが・・・・

それで、あれ以来20年以上が過ぎ、さすがにこのバンドの関係のものが街中にないなと思っていたのですが、まさかと思いユーチューブで検索したら、出てくる出てくる、一体こんな映像誰が持ってたんだと思うような、PVはもとより海外のテレビ番組や、ライブの録画やら、昔の海賊版レコードを思い出しました。

そう言えば、その20年ぐらい前、神戸三宮にパレックスという電器屋があったのをご記憶の方はいらっしゃいますか?あの一角がレコードショップになっていて、輸入版が大量にあったんですよね。 で、当たり前のように大量の海賊版が混じっていて、今のCDショップでは、絶対に見られない光景でした。

あれ、今日の出来事・・・・

書いておきましょう。

ひとつは久しぶりに読み返した小説について。
ガブリエル・ガルシア・マルケスの『十二の遍歴の物語』から「眠れる美女の飛行」です。この短編集自体は多分94年の初版で読んでいます。

そのときにもなんとなく印象に残っていたのですが、ただ単に、ニューヨークへの飛行機で同席した美人に声をかけられなくて悶々とするだけの、やってられない内容なのですが、久々に読んで、なんてエロティックな短編なんだろうと、愕然としました。

とてもよかったのは睡眠薬を飲んで死んだように眠る彼女の描写です。
「見て取ることができた生命の兆しは、水面を渡る雲のようにその額を通過していく夢の影だけだった。」
もちろん、この前のところを読まないと、キャーッ!て言う気持ちはわかってもらえないかもしれませんが。
でも、この部分だけで恍惚となりました。

マルケスで、数え切れないぐらい読み返したのは『百年の孤独』ですが、この短編もまた読み返してみたいです。

そう言えば、ロブグリエも亡くなりましたね。まだ生きているとは思ってもいませんでしたが。

もうひとつは、職場でホワイトデーのお返しを配っていたときのことですが、たまたま普段ほとんど言葉を交わすことのない女性社員さんに手渡したとき、とてもいい笑顔で「ありがとうございます~」と言われたんです。

普段はちょっと愛想のない感じでとっつきにくいかなと思っていた人なのですが、意外とフレンドリーだなと。ちょっと驚きました。で、男というのは困ったもんで、そういう姿を見せられると、割と簡単に「キュピーン」ってなるんですね。

そういうわけで、今日は職場でキュピーンとなったところに、老人の悶々としたエロスでこってりと味付けをした、桃色の一日でした。

そうそう、忘れていましたが、添付の画像は、4月6日までL.A.で開催中の個展の会場風景です。http://www.andlab.com/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿