HAZAMAN'S WORLD WEBLOG

自分が描く絵のことや、日々の暮らしの中でふと気付いたことなど・・・・

騒音寺

2005年10月24日 | Weblog
というロックバンドがあるんですね。今日付けの朝日新聞夕刊でインタビューが掲載されていて初めて知りました。

このバンドリーダーのNABEという人は本物だと思いました。ライブ終わっても打ち上げに行かないそうです。帰って詩を書くんだそうです。それといのも、自分が好きなことにどれだけ時間を裂けるか、どれだけ真剣になれるかということが大事だからだそうなんです。

もし才能というものがあるとすれば、まさにそういう継続する力だと、そのインタビューにはありました。

これを読んでふと思い出したのが、10代の頃、ぼくが「画家を目指す」と親に宣言して後のことです。絵画教室に通いだしたのですが、そこへ親が乗り込んできてやめさせようと教室の先生と対決?したことがありました。

恐らくそのときの会話だったと思うのですが、親が「この子には才能なんてない」と言ったのに対して、先生は「才能というのは、上手に描けるということではなく、とにかく諦めることなく続ける力のことなんだ」というような意味のことをおっしゃったように記憶しています。

先日の先輩の結婚式でも、その先生はスピーチの中で先輩に向かって、歴史に中で生き残ってきた多くの絵がすべて上手な絵なわけではない。だが一つ共通点があって、どの作品もその作者が真剣に生きた姿がにじみ出ているような気がする。だから、結婚して独立して今までとは違う意味で真剣に生きるようになった時、その真剣さから生まれてくる作品がどんなものか楽しみだとおっしゃっていました。

働き出して社会生活が軌道に乗ってくると、やはりどうしても自分が一番やりたい、それなら夢中になれると思っていることがどんどんお留守になります。
そんな自分をどうやって律していくのか。これは本当に死ぬまで付きまとう課題かもしれません。

先輩の結婚式で古い友人と久々に話し、今の自分の姿に焦りを感じていることを改めて意識したそんな時に、本当に偶然だけれども、かつての恩師の言葉と、新聞で読んだバンドマンのインタビューがエコーみたいに同じことを語っていました。

久々に心にビンタ食らいました。
どれだけ真剣に、自分に率直に生きることができるのか。大変な勝負です。

さて、今日の作品は『あなたの日本語大丈夫?#2』です。