２ｃｈは必ず空きチャンネルだったのか

 その昔、テレビにはビデオ入力切り替えがなく、AV端子から入力された映像信号を２チャンネルに移すものが主流だった。私の場合は幼稚園の年長までダイアル式のそのテレビでNHKで報道される天安門事件の顛末やソビエト崩壊、ベルリンの壁崩壊の再放送を見ていながら節分の豆を鼻に詰めて泣き叫んだときに母の膝枕の上で鮮明にそのテレビの構造を眺めていた記憶がある。

　実は２ちゃんねるは常に空きとして予約されているわけではなく、地域によってはそのチャンネルで放送されていた。そのため、ビデオ出力の切替スイッチがあるものがあった。もし、ある地域で2チャンネルが空きちゃんねるでなければ、「2ちゃんねる」という有名な掲示板に違和感を覚えるのではないかと思う。それ以前に今の若い人はそのような時代があったことすら記憶にないので愛着もわかないかもしれない。

　2チャンネルが空きでなかった地域はまた聞きの情報によれば以下のとおりであるようだ。

北海道：北海道・旭川(NHK教育)
北海道・北見(NHK教育)
北海道・釧路／室蘭(NHK教育)
東北：秋田県・秋田(NHK教育)
福島県・福島(NHK教育)
中部：長野県・長野(NHK総合)
静岡県・静岡(NHK教育)
近畿：大阪府・大阪(NHK総合)
奈良県・奈良(NHK総合)
中国：島根県・浜田(NHK総合)
山口県・山口(九州朝日)
四国：愛媛県・松山(NHK教育)
愛媛県・新居浜(NHK総合)
九州：福岡県・北九州(九州朝日放送)
熊本県・熊本(NHK教育)
宮崎県・延岡(NHK教育)
沖縄県・那覇(NHK総合)

　すべて関東ではなく、北日本にもあるが、なんとなく西日本に偏っている。この地域に住んでいる人たちは自らの観念と異なる２ちゃんねるのことをどう思っているのだろうか？視野が狭いとか感じていたりしないのだろうか。そんなことを言っている関西方面の人と一回だけ何かの理由で話したのだがあれが関西人の常識的な頭の中だったのかもしれない。