リコリスを食べる

　今日はクリスマスなのでリコリスというお菓子をドイツの会社から取り寄せた。

　
前に買ってきたカイコのさなぎも食べきっていないが、佃煮にしてもあまり美味しくないのでなかったことにしようと思う。

開けてみたところ、漢方薬のにおいが強い。リコリスというのは漢方薬でよく使われる甘草の一種らしいので当たり前なのかもしれない。

味はかなり微妙に甘く、食べている間にカメムシのにおいが鼻に広がる。日本人が普通に食べるものではないような気がするが、慣れてくるとこれでもよいような気がしてくる。

　日本人がかなり苦手とする味覚でも比較的慣れ親しんでいる人がいることに思いをはせると、目の前にいる人の他人の考え方に対する苦言もかなり小さな問題に思えてくる。なぜなら、味覚や嗅覚といった感覚が違っているということのほうが重大であるからである。Facebookやtwitterで微妙な発言をしようが、未知の場所で知的水準が低いと目される行動をとったこともカイコの缶詰やリコリスの味に比べれば取るに足りない話である。